企業の業績:チェックポイント【初心者向け株投資入門】
これまで、以下の手順で投資先(銘柄)を選んできました。
1.身近な企業を選定し予算内で絞る
2.株主優待・配当金を確認し比較
銘柄を絞ったら「3.企業の業績」「4.企業ニュース」「5.チャート」もチェックすることをオススメします。このページでは、3、4について説明していきます。
簡単にいうと
株価は、国内外の経済や景気・為替等の様々な要因で株価は動きます。その中で一番株価に大きく影響をもたらすのは「企業の業績」です。
よって購入前には、企業の業績(過去の業績と未来の業績予想)を確認することをオススメします。業績は以下のように株価に影響しています。
※上記はあくまでイメージです。冒頭でも述べたとおり株価は、様々な要因で変動するため、必ずとは限りません。
得た利益で設備投資!?新店舗!?サービス拡大!?配当金も増える!?そういった期待から、
株を買いたい人増える株価上がる
売上不調!?業績不振!?配当金もなくなる!?そういった不安から、
株を売りたい人増える株価下がる
過去の業績は重要ですが、『ポイントは、現時点から未来の業績がどう動いていくのか』といっても過言ではありません。
また、過去の業績が悪かったとしても、来期の予想が良い場合は企業への期待が高まり、株価が上がる場合もあります。
では、具体的に「どこで」「どのように」業績を確認したらよいのでしょうか。
企業の業績は、各企業のHP(IR情報)や証券会社の情報サイトで確認することができます。
過去の業績推移と業績予想を確認してみましょう。
業績には、以下が掲載されています。大まかな意味はおさえておきましょう。
<意味>物・サービスの売上合計
営業利益【★特に重要★】
<意味>本業で稼いだ利益
<分かる事>企業の本業の強さ
経常利益
<意味>本業と副業の合計
<分かる事>企業全体の強さ(経営力・実力)
当期純利益
<意味>最終的に企業に残る利益
※売上・その他収入から全ての費用、損益、税金を引いたもの
※配当金は、ここから出ます
<分かる事>今期の企業全体の強さ
各企業のHP(IRページ)や証券会社の情報サイトで確認できます。
例えば、イオン<8267>の場合、自社HPにて数値だけでなくグラフも掲載し、投資家向けに分かりやすく提供しております。
投資ルールが様々で決まりがないように「業績の見方」も人それぞれで業種や企業によっても見方が異なってくる場合があります。
その為初心者の方は、まず本業の儲けを示す「営業利益」に着目してみても良いかもしれません。
過去数年(2~3年)の業績がどう推移しているのかを確認してみてください。
「営業利益」がここ数年ずっと右肩下がり、または各利益が右肩下がり。さらに、未来の株価が上がるような好材料が見られない場合は、買うタイミングではないかもしれません。
また、業績情報をもっと詳しく知りたい方は、各企業のHP(IRページ)に掲載されている「決算短信」で確認できます。
※決算短信とは?
上場企業が決算発表の内容をまとめた各社共通形式の書類のこと。各企業が作成し、決算結果などを投資家に早くお知らせするために作成しています。PDF形式で閲覧できます。
各企業が「決算短信」で次期予想まで発表しています。
各企業HP>IRページ>決算短信(決算情報等)
また、中には上記のような「決算短信」だけでなく、投資家に分かりやすくHP上に載せている企業もあります。
イオン<8267>の業績予想
※遷移先、ページ下部に業績予想の掲載あり
ここでは、未来の予想を昨年の実績と比較してみてください。過去の業績より下回っているとすれば、何か理由がある可能性が高いのでよく調べてみましょう。
その他業績に影響が出そうな「企業ニュース」は新聞やニュースサイト等でチェックしてみましょう。例えば、テレビや新聞などで、良いニュース(新技術の開発、最近で言えばポケモンGO関連ニュース)が取り上げられると、その関連企業の株価は上がり、悪いニュース(訴訟や賠償など)が報道されれば株価も下がります。
このページでは、「業績」と「ニュース」が株価と密接な関係があることが分かりました。
もし、ピックアップした銘柄が以下の傾向が見られれば購入は様子見の時かもしれません。
過去の業績右肩下がり
業績予想や企業ニュースも悪い
では、次回は「株価チャート」の事を説明します。いよいよ本格的に株の世界に入ってきました。もし「覚えることがたくさん」「挫折しそう」と思っておられる方いましたら、少額(1万~3万程度)の株でいいので買って始めてみても良いかもしれません。一番手っ取り早く覚えるコツは、実際にやってみることです。(少額であれば、大きな損失は避けられます)
「株価チャート」とは?
株式は、株価の変動や国内外の経済や景気・為替・企業の業績など様々な要因により変動します。
投資に関する決定はご自身のご判断において行われるようお願いいたします。
また「初心者向け投資入門」に掲載している情報の正確性については万全を期してはおりますが、人為的、機械的その他何らかの理由により誤りがある可能性があり、発行人は、利用者がこれらの情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。また、当社が提供するすべての情報について、発行人の許可なく転用・販売することを固く禁じます。