個人投資家向け 株価情報NAVI

マーケット情報
日本 日経平均株価 39,894.54-386.62 (12/30 15:45)
ドル/円 米ドル/円 157.37+0.06 (01/01 17:51)

兜町カタリスト

番外編「櫻井英明の現場に行ってみた:第9回 バリューゴルフ」

2022/07/27



「大崎」
大崎駅に直結して徒歩1分。
オフィス街と住宅街が混在した山手線の内側にある「バリューゴルフ大崎」を訪れたのは梅雨の中休みの午前中。
都内最大級のインドア練習場、最新クラブの試打ショップ、プロによる本格レッスンが1つになったゴルファーの楽園。
最新の高精細シミュレーターが12台。
打席利用料だけで誰でも気軽に利用できる関東最大級の大型インドアゴルフ練習場。
屋外練習場と変わらない反応速度と弾道再現、
さらにスイング映像やクラブパスも表示。
空調が効いた快適な空間でゴルフ練習が楽しめるシチュエーションでした。
カメラセンサー搭載の最新型シミュレーター。
ハイスピードカメラがスイングやクラブの入射からインパクトの瞬間、打ち出しまで、リアルに映像化。
左利き用にも対応しており、全74コースのストロークプレイも楽しめるそうです。
世界初「米LPGA」認定のシミュレーター。高解像度のセンサーでスピン量なども正確に計測。
実際の球質を限りなく近く再現してくれていました。
ドライバーのコントロールショット、スイング固め、ショートゲームやコースマネジメントの練習など豊富な練習モード。
より実践的な練習が可能になっています。

同社の水口通夫社長は語ります。
当社はゴルフ場予約サービス「1人予約ランド」、ゴルファー向けのフリーペーパー「月刊バリューゴルフ」の発行、ゴルフ用品ショップ「ジーパーズ」の運営をはじめとする様々なゴルフ関連サービスを通して、ゴルフ業界における消費活動を活発化させる一助を担ってまいりました。
現在ではゴルフの枠組みを超え、広告メディア制作事業など、設立より培ったメディアとしての情報収集・伝達技術を活かした各種事業を展開しております。
設立以来、一貫して重視しているのが、経営ビジョンにある「ユーザーがやりたいこと・したいことを具現化できるサービスを提供する」ということです。
当社がゴルフ業界で実現してきた様々な新しいサービスは、当社の収益だけを目的としたものではなく、「ゴルフに係るあらゆる人々」の希望を具現化してきたと認識しており、その結果として事業としても大きく成長できたものと確信しております。
各事業のアセットを相互活用していくグループ戦略を核に事業領域を拡大していくことで、継続的な企業価値の向上に努めてまいります。株主・投資家のみなさまには、中長期的な視点から一層のご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」。

一人でゴルフを予約してプレーするという発想は革命的でした。
4人のプレイヤーを揃えただれかメンバーさんの紹介で予約してプレーするというトラッドな姿は減ってきて、今一人ゴルフは結構メインストリーム。
常識ではなくプレイヤーの使い勝手の良さを優先するとおのずとこのシステムが登場したに違いありません。
まあアメリカのパブリックコースなどでは到着順でそれぞれプレーするというのを結構見かけますから自然な姿でもあるのでしょう。



「午前中はシニアの男性、夜はヤング」
大崎に到着したのは平日の午前10時過ぎ。
既に多くのレンジが埋まっていて打音が響いていました。
受付の女性スタッフさんに聞いてみました。
「男性と女性のどちらが多いですか?」
「やはり男性ですね」。
「時間帯による特徴はありますか?」
「7時半から午前中はシニアの男性ですね。
夜は男女ともにヤング世代が多いようです」。
なにしろ山手線の大崎だからオフィス街からも近い場所です。
その傍らではネクタイ姿の男性が「これください」。
ゴルフボールを2ダース買っていかれました。
見回してみると、クラブやゴルフ道具のオンパレード。
500本以上の最新試打クラブを取りそろえたジーパーズ大崎「試打店」も併設してありました、
ゴルフショップ「JYPER’S(ジーパーズ)」大崎試打店は、普通のゴルフショップの違うところは・・・。
隣接する練習場で数百本のクラブを試打できる試打専門&販売店。
日本モデルだけでなく、USモデルも用意。
合わせて500本超の最新クラブを思う存分試打ができます。
もちろん、販売用の新品在庫もバックヤードに別途1000本以上。
試打だけでなく、プロによるスイング診断とフィッティングサービスも行っていました。
キーワードは「手ぶらでゴルフ大歓迎。
無料レンタルを使って5分でゴルフモードに!」。
グローブ・シューズも各サイズ無料レンタル。
さらに100円Tシャツ、100円ソックスも用意されていました。
「仕事帰りの方もお出掛け帰りの方も手ぶらでゴルフの練習が楽しめます」。
一人で予約して平日は練習。
ゴルフの敷居はますます低くなってきたようです。



「虜に」
同行したのは70台半ばの日本IFA協会・正木彰夫理事長。
仕事モードでもなく取材モードでもなく全くのご自分の趣味の世界。
周りの目を気にせずプライベートな空間である個室ルーム、
ここに通される前に自分にフィットしたクラブ選び。
そしてやおらウェッジを打ち始めて自分の世界に没頭していました。
彼を虜にしたのは数値でスイングを分析してくれるシステム。
アマチュアにあまり理解できないのですが打角や方向、飛距離、スピン量などを数値で示してくれるものです。
最近プロでも練習の際に後方からのカメラを用いてスイングチェックをしていますが、まさにアレ。
スタッフさんからの言葉は「失礼ですがお年の割にはスピン量も打角も飛距離も十分です。
この機械は少し辛めに出ますから」。
理事長さんはご満悦の様子でした。
たぶんこの言葉を聞きたくて取材に同行したとしか思えませんでした。
まさにマシンの虜の様相。
でも勘と度胸と忍耐ではなく、理論的な物理的なそして科学的なゴルフがここにあるということはおかげで実感できました。
ゴルフショップなどでの試打は誰しもしたことがあるでしょうが「どれが本当なのか」はおそらくよくわからないままクラブを選んでいる場合が多いことでしょう。
何十年もゴルフをし続けハンディもシングルの理事長さんが「今までのクラブ選びは間違っていた」と言うほどですから、たいしたものです。
因みに・・・。
「ゴルフに対する感性が変わりました。
親しみかた、練習の仕方すべてが。
私的には、ゴルフは体験するものではなく見える・触れる・測れる・聞こえるものになっていたということです。
始める前にクラブを振ってみる、ボールに当ててみる、飛んだ姿を目で確認する、グリーンの上でパットしてみる。
カップインしてみるというようなシミュレーションが全部できます。
コースでダフリ、トップが出る人は、ココで可視化してもらうと原因、修復方法が即座にわかるようです。
そして自分に合ったクラブ探しが簡単になります。
ウェッジだけで200本。
その場で使ってデータ取集ができます。
ゴルフショップの 新しい形です」。
一個人の感想に過ぎませんが、確かにそう感じました。
もう一人同行したのは金融教育などをライフワークとしているという女性IFAさん。
レフティということでしたが、当然使えるクラブはありました。
「スピンとかヘッドスピードとか数字を言われてもわからないのですが」。
と言いながらも、ドライバーやウッドに没頭されていました。



「聞いてみた」
仕事そっちのけのIFAさんとは違って筆者は取材にいそしみました。
ベテランと思しきフィッティグスタッフさんへの質問。
「皆さんは何を求めてココに来られるのでしょうか」。
「一番多い疑問は飛距離と方向性に関するものですね。
わたしはフィッティングが専門ですから、クラブ選択でフィットさせることが仕事です。
これでゴルフは大きく変わります。
そして今自分が使っているゴルフクラブが果たして自分に合っているのかどうかという疑問も多いですね」。
「フィッティングをしていて一番の喜びは何ですか」
「『これだ』というフィッティングができたときですね。
神の啓示のようにスッと収まります。
お客さんもそう感じられます。
その一時のためにいろいろ考えるということですかね。
今は計測器にしてもいいマシンがたくさんできています。
だからいろんな機会にこういうシステムを使った方がアレコレ悩むよりいいです。
クラブ選びがスイングにも当然影響してきます。
だからご自分の数字やデータを知って完全なフィティングができたらゴルフはさらに楽しくなるはずです」。
熟練のフィッターさんの言葉はゴルフを知る者には染みる言葉だらけでした。
因みに今回のマシンは「トラックマン」とのことですが、「マイトラックマン」がいるなんて気持ちはプロ並みになれそうです。



「VALUE GOLF」
ゴルフ場やショップや連中場などで良く見かける雑誌「ゴルフを何倍も楽しむバリューチケット情報誌VALUE GOLF」。
業界最大級の発行部数を誇るゴルフ情報誌(フリーペーパー)で当然ながら同社の発行です。
対象読者は平均46.7歳。30代、40代、50代のゴルファーを中心に、20代の若年層やリタイア後のシニアゴルファーも読者。
いろいろなコースでプレーしたいというアクティブなライフスタイルを持つ層が読者の中心だそうです。
そして「VALUE GOLF WEB(バリューゴルフウェブ)」。
ゴルフ場予約、1人予約ランド総合情報、格安プレーチケット販売、レッスンなど同社グループ会社が運営する各サービスが利用できる総合ゴルフ情報ポータルサイト。
オトクな料金から楽しい情報まで、ゴルファーに「バリューのある情報」を届けています。
情報誌「VALUE GOLF」の7月号で展開されているのは海外ではハワイ、国内では夏の北海道や全国の「バリュー旅」。
一人からエントリーOKで年間受講者約9000名という「バリューゴルフレッスンONコース」。
そして「夏の特別企画」は「一人や予約ランドで快適にお得に夏ゴルフを楽しもう」。
一人で気軽に「プレー日・ゴルフコース・スタート時間」が自分の都合で決められるシステム。
全国の多数のゴルフコースが掲載されていて目を奪われました。
そう「自分の都合で決められる」は響きました。
今回の取材で思ったのは「「大崎がホームコース」という風景。
日本全国にコースはありますが、いずれこの「大崎」システムも全国に拡大していくことでしょう。
「ホームコースは?」
「大崎です」。
そんな時代がいずれやってくるような気がしました。



(以上)

櫻井英明の現場に行ってみた:第8回 メディロム はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第7回 バリュエンスHD はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第6回 ユーピーアール株式会社 はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第5回 ベイシス はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第4回 SEED はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第3回 NEW ART HOLDINGS はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第2回 ANAP はこちら >>
櫻井英明の現場に行ってみた:第1回 株式会社ソード はこちら >>

 

TOP