株ニュース
No.905「おせっかい」

週明けのNY株式市場で主要3指数はそろって反発。
S&P500とNASDAQは終値ベースで過去最高値を更新した。
「中国の春節明けで中国企業が順次操業を再開していることを好感」と都合の良い解釈だ。
上昇に寄与したのはアマゾン、アルファベット、マイクロソフトなど。
WTOは新型ウィルス肺炎についての懸念を示している。
しかし市場は逆に中国の景気拡大策に期待した格好だ。
S&P500採用銘柄のうち324社が決算を発表。
そのうち70.7%が市場予想を上回って着地。
第4四半期利益は前年同期比2.3%増になるという予想だ。
1月1日時点では0.3%減予想だった。
一方、債券市場では新型コロナウィルスへの警戒から国債利回りは低下。
3カ月物財務省短期証券と10年債の金利差は逆転した。
10年国債利回りは1.562%。
2年国債利回りは1.385%。
ドル円は109円台後半。
欧州株は続落。
恐怖と欲望指数は57→57。
火曜のNY株式市場は小動き。
NYダウは一時100ドル以上上昇。
23,400ドル台をつけた場面もあった。
ただ終値は0.48ドル安と小幅反落。
S&P500とNASDAQは連日の過去最高値更新。
上昇幅縮小の要因は米連邦取引委員会(FTC)の大手IT企業に対する要請。
「規制当局に報告していない小規模なM&Aに関する情報の提供」。
これを受けてマイクロソフトが大きく下落した。
WHOのテドロス事務局長は「中国の新型コロナウイルス感染拡大は世界全体に非常に重大な脅威」とコメント。
一方、中国政府の専門家チームを率いる鐘南山氏は「中国国内における新型コロナウイルスの流行は2月にピーク。
4月ごろに終息する可能性がある」と予想。
また中国の習近平国家主席は「新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた対策は効果を発揮している。
中国はこのウィルスとの戦いに勝利する。
戦いに勝利した後は、中国は一段と繁栄する」とコメント。
市場はこれらを好感した。
FRBのパウエル議長は半期に一度の議会証言。
「米経済は良い位置にある。
景気拡大が継続できない理由はない。
現行の政策金利は適切。
ただ新型コロナウイルスの動向をFRBは緊密に注視している」とコメント。
国債利回りは上昇。
10年国債利回りは1.602%。
2年国債利回りは1.425%。
3カ月物財務省短期証券と10年債との利回り格差は依然として逆転した状態継続。
昨年12月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数(季節調整済み)は642万3,000件。
2017年12月以来の低水準となった。
ドルは対ユーロで前日に付けた4カ月ぶり高値から下落。
ドル円は109円台後半。
恐怖と欲望指数は57→56。
週明けの日経平均は寄り付き196円安、前引け49円安と戻したが終値142円安と続落。
日足は2日ぶりの陽線。
26週線(22,725円)は割り込んだ。
13週線(23,626円)を上回っている。
東証1部の売買代金は2兆685億円と8日連続の2兆円超。
値上がり588銘柄(前日588銘柄)。
値下がり1,434銘柄(前日1,409銘柄)。
新高値63銘柄(前日85銘柄)。
新安値14銘柄(前日9銘柄)。
騰落レシオは86.75(前日86.44)。
NTレシオは13.77(10月28日が13.87倍)。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
横ばいになった25日線(23,599円)からは0.37%のプラスかい離。
200日(22,135円)からは7.00%のプラスかい離。
5日線(23,558円)は右肩上がり。
75日線(23,429円)も3日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.540% 。
買い方▲9.177%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.870%。
買い方▲18.729%。
空売り比率は42.09%で3日ぶりに40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は6.2%。
日経HVは16.0、日経VIは17.97。
日経平均採用銘柄のPERは14.61倍。
EPSは1,621円。
一気に30円減少した。
PBRは1.16倍。
BPSは20,418円。
225先物採用銘柄の益回りは6.93%。
ドル建て日経平均は215.72(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は14円安の2,282円。
(2019年末2,327円、2018年末2,077円、2017年末2,946円)。
売買単価は1,780円(前日1,897円)。
シカゴ225終値は大証日中比245円高の23,885円。
高値24,010円、安値23,670円。
気学では「人気の反対に動く日。逆張り方針良し」
木曜は「吹き値売り方針の日。前場高くても後安し」
金曜は「前日の相場に反して動く日なり」
ボリンジャーのプラス1σが23,959円。
プラス2σが24,319円だ。
逆にマイナス1σが23,239円。
要は25日線がサポートしているということ。
一目均衡の雲の上限は23,709円。
月曜終値は3日ぶりに雲の中。
勝手雲の下限が23,452円、上限が23,533円。
10日に黒くねじれた。
1月17日高値は24,115円。
20日高値は24,108円。
1月SQ値23,857円を意識し始めるSQ週の荒れる水曜。
5日線(23,558円)と25日線(23,599円)のゴールデンクロスは近そう。
休場明けの水曜はアノマリー的には「株高の日」
今年の曜日別勝敗(2月10日まで)
月曜1勝4敗
火曜3勝2敗
水曜3勝2敗
木曜3勝2敗
金曜4勝1敗
IMF(国際通貨基金)の日本経済に関する年次審査報告書。
「新型コロナウイルスによる肺炎感染の拡大は新たな景気へのリスク」
これはわかる。
余計だったのは「高齢化による社会保障費増大で財政悪化が深刻になる。
消費税率を2030年までに段階的に15%へ引き上げるよう提言。」
消費税率を30年までに15%に引き上げれば、財政赤字がGDPの2.5%分減るとの試算。
社会保障費削減などと組み合わせることで、赤字は最大8%減らせるシナリオ。
「だから何?」という気がしないでもないが・・・。
いつでもおせっかいなIMFだ。
トランプ米政権は2,021会計年度(20年10月→21年9月)の予算教書を公表。
社会保障費などの圧縮で、年1兆ドル財政赤字を5年で半減するよう提案。
一方で国防費を増額してインフラにも1兆ドルを投じるなど選挙を前に支持基盤の保守層に強く配慮。
ただ「経済成長率を3%と見込むなど試算は極めて楽観的」という声もある。
トランプ政権は連邦議会に対し21年度の歳出全体を前年度比0.8%増の4兆8,290億ドルと要求。
国防費を7,540億ドルと5.7%%増やすよう求めた。
一方、社会保障費などは0.3%の減額を要請。
10年間で1兆ドルのインフラ投資を実行すると表明。
高速道路や鉄道など陸上輸送に8,100億ドル。
高速通信や水道などに1,900億ドルを拠出する。
ただ、財政赤字は5年後に1兆3,000億ドルを超える見通し。
10年後には1兆7,000億ドルに達すると分析されている。
トランプ政権は発足3年で歳出を20%も膨らませた。
財政赤字も年6,000億ドル台から1兆ドル超へと悪化。
いずこも「大盤振る舞い」のツケはいずれ来るのだろう。
というか「何でも欲しがるマーケットの尻ぬぐい」の感もあるが・・・。
自分たちはほとんど何もせずに議会に責任転嫁する習性は東京だけではないようだ。
週明け10日のNYダウは174ドル高の29,276ドルとほぼ高値引けで反発。
NASDAQは107ポイント高の9,628ポイント。
S&P500は24ポイント高の3,352ポイント。
ダウ輸送株指数8ポイント高の10,866ポイントと反発。
SOX指数は1.53%上昇。
VIX指数は15.04。
3市場の売買高は約66億株(直近20日平均76.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比45円高の23,685円。
ドル建ては大証比日中比60円高の23,700円。
ドル円は109.74円。
10年国債利回りは1.562%。
2年国債利回りは1.385%。
火曜11日のNYダウは0.48ドル安の29,276ドルと反落。
NASDAQは10ポイント高の9,638ポイントと続伸
S&P500は5ポイント高の3,357ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数38ポイント高の10,902ポイントと続伸。
SOX指数は2.02%上昇。
VIX指数は15.19。
3市場の売買高は約73.3億株(直近20日平均76.7億株)。
225先物CME円建ては大証日中比245円高の23,885円。
ドル建ては大証比日中比255円高の23,895円。
ドル円は109.77円。
10年国債利回りは1.602%。
2年国債利回りは1.425%。
テクニカル的にはアルトナー(2183)、SBS(2384)、
ジーフット(2686)、永谷園(2899)、システムリ(3771)、
ステラケミ(4109)、CTC(4739)、フルキャスト(4848)、
栗本鉄(5602)、テクノプロ(6028)、ホソカワミク(6277)、
竹内製(6432)、セガサミー(6460)、日ピラー(6490)、
イントラスト(7191)、丸文(7537)、ダイトロン(7609)、
コロワイド(7616)、大建工(7905)、イワキ(8095)、
ユニチャーム(8113)、京阪神ビ(8818)、近鉄エクス(9375)、
JKHD(9896)は動兆、
人気は新日本科(2395)、Amazia(4424)、デジハ(3676)、
大興電子(8023)、ホロン(7748)、BBタワー(3776)、
T&G(4331)、LTS(6560)、タムロン(7740)、
アクセル(6730)、レオパ(8848)、京三(6742)。
◇━━━ カタリスト━━━◇
第一実業(8059)・・・動兆
機械商社の第一実業に注目する。
石油掘削・精製装置から成形機、実装機まで広範囲をカバー。
自動車向け装置堅調。
錠剤外観検査装置や空港用タラップ・航空機トラクターが拡大。
リチウムイオン電池製造装置・蓄電池システムに期待感。
(3,660円)
チャート
https://finance.stockweather.co.jp/contents/stockdetail.aspx?cntcode=JP&skubun=1&stkcode=8059&exctype=01&ptype=D&contents=1
◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
1/27◆東エレデバ(2760)2,828円→2,618円 ロスカット
1/28◇ラクーン(3031)767円→834円 タッチ
1/29◆シノプス(4428)3,260円→2,978円 ロスカット
1/30◆京写(6837)361円→345円 ロスカット
1/31◆日本PC(6025)1,280円→1,335円 タッチ
2/03◇イオレ(2334)2,405円→2,700円 タッチ
2/05★ジェイック(7073)7,290円→6,880円 調整
2/06◇MDV(3902)841円→878円 タッチ
2/07☆ピックルス(2925)2,843円→2,845円 堅調
2/10★DIT(3916)1,734円→1,699円 調整