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株ニュース

No.812「仮需を創造したところで・・・」

2019/11/01

月末のNY株式市場は反落。
ブルームバーグが「中国がトランプ米大統領と長期的で包括的な通商合意を結べるか疑問視している」と報道。
警戒感が高まったとの解釈。
もっとも「この日の下げは懸念すべき動きではない。
ここ2週間ほどの上昇を受けた一服症状と考えられる」という見方もある。
フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は0.62%安。
年末商戦にかかる第1四半期(10─12月)の売上高見通しが市場予想を上回ったアップルは2.26%高。
第3四半期決算は売上高が3四半期連続増となりユーザーも増加したフェイスブックが1.81%高。
四半期利益が予想を上回ったクラフト・ハインツは13%超急伸。
通期利益見通しを下方修正した化粧品大手エスティローダーは3.62%安。
9月の個人消費支出(季節調整済み)は、前月比0.2%増と小幅な伸びで着地。
シカゴ地区購買部協会景気指数は43.2と市場予想の48.0を大きく下回った。
新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比5,000件増の21.8万件。
市場予想の21.5万件を小幅に上回った。
リスクオフの動きから国債利回りは低下。
10年国債利回りは1.688%。
2年国債利回りは1.524%。
第3四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.2%増。
市場予想の0.1%増を上回った。
ドル円は108円台前半。
恐怖と欲望指数は75→72。
高値警戒水準ではある。
1週間前は57、1カ月前は48、1年前は7だった。

木曜の日経平均は寄り付き67円高、大引け83円高と小幅反発。
日足は陽線。
10月の日経平均は1,171円(5.4%)上昇。
月足は2ヶ月連続陽線。
「10月高→翌年2月高」への布石となった。
FOMCと日銀金融政策決定会合を通過。
前場マイナスだったTOPIXも後場はプラ転。
「どちらかに仕掛けようとする動きもなく、結局は中庸な推移で落ち着いた」という見方だ。
5日線(22,882円)がサポートした格好となっている。
ソニーは年初来高値更新。アドバンテストや日立は急落。
「個々の決算発表に対する株価の反応が複雑怪奇」という声がある。
東証1部の売買代金は2兆7,121億円とそれなりのエネルギー。
値上がり935銘柄、値下がり1,145銘柄。
新高値191銘柄、新安値3銘柄。
騰落レシオは120.91に低下(前日124.81)。
過熱感は全くない状況だ。
NTレシオは13.75倍。
25日線からは3.5%、200日線からは7.5%のプラスかい離。
サイコロは10勝2敗で83.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲1.032% 。
買い方▲6.700%。
常識論では信用評価損率が▲5%よりも改善すると第一次警戒ゾーン。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方プラス1.032%。
買い方▲13.328%。
空売り比率は37.9%。
155日ぶりに40%を下回った。
結構なサプライズだ。
月末要因なのかどうかは不明だが40%割れが継続するようなら11月相場への期待感も高まろう。
空売り規制なし銘柄の比率は4.7%。
日経HVは13.0、日経VIは14.25。
日経平均採用銘柄のPERは12.97倍。
EPSは1,767円。
PBRは1.13倍。
BPSは20,289円。
シカゴ225先物終値は大証日中比230円安の22,720円。
高値22,980円、安値22,650円。
気学では「下放れたら買い。上放れたら売り方針良し」。
火曜は「安日柄なれど前週来安き時は小底入れする」。
水曜は「押し目買いの日。後場急騰したら利入れ方針良し」。
木曜は「後場へかけてよく動く日。前止めの足取りに付け」。
金曜は「不時高、不時安を見せる日。逆行日」。
ハロウィーン効果からサンタクロースラリーという理想が実現するかどうか。
因みにアノマリーは「11月3連休明けは高い」。
そして「11月最終週の株高」となっている。

興味深いのは10月の消費動向調査の結果。
消費者態度指数は前月比0.6ポイント上昇の36.2。
23ヶ月ぶりに前月比プラスとなった。
消費増税後の結果がプラス。
しかも2017年11月以来のプラ転だ。
解釈は「増税に対する不安感がやわらいだ。
向こう半年間に暮らし向きが改善するという見方が拡大」。
悪くない。

それにしても・・・
証券界の不毛の手数料下げ競争は始まってから約20年しても決着がつかない。
SBIは「3か年計画で手数料の完全無料化」を打ち出した。
証券会社は完全に装置産業となりトレードの付加価値はないということだろう。
取り扱い商品に価値があるから収益があるということ。
手数料ゼロということは取り扱い商品が無価値という発想に読めなくもない。
一方でマネックスは「従来は安価で多様な商品が重要だった。
これからは顧客の資産が増えていく付加価値を提供しないといけない」。

こちらの声の方が旧来的かもしれないが理解できる。
付加価値=利益。
装置に飽きた投資家さんが付加価値になびく時代になって欲しいものだ。
もっとも、市場外で見えない利益を稼ぐ証券会社が増えてくるのはいかがなものかという気もしないでもない。
「タダより怖いものはない」は忘れてはいけないし「私だけにいい話は絶対に来ない」ことが多い。
商品先物会社がFX会社になった歴史を見つめなおすことも必要かも知れない。
「砂糖やトウモロコシ、原油やプラチナ」と買う個人投資家さんがどれだけ存在したのだろうか。
そしてどれだけ存在するのであろうか。
顧客ニーズがないところで仮需を創造しても長続きはしないものでもあろう。
「株で儲けたい。株で運用したい」という人がいるからこそ、市場は存在している。
これが原則だろう。

NYダウは140ドル安の27,046ドルと反落。
NASDAQは11ポイント安の8,292ポイント。
S&P500は9ポイント安の3,037ポイント。
ダウ輸送株指数は140ポイント安の10,498ポイント。
SOX指数は0.62%の下落。
VIX指数は13.22。
225先物CME円建ては大証日中比230円安の22,720円。
ドル建ては大証比日中比220円安の22,730円。
大証夜間取引終値は日中比230円安の22,720円。
ドル円は108.02円。
10年国債利回りは1.688%。
2年国債利回りは1.524%。

テクニカル的にはダイセキソリュ(1712)、三住建設(1821)、
北野建(1866)、日工営(1954)、三井糖(2109)、
カルビー(2229)、プリマ(2281)、ALSOK(2331)、
東洋水産(2875)、ビッグカメラ(3048)、MonotaRO(3064)、
ウィンパ(3183)、スターティア(3393)、サカイオーベ(3408)、
ソルクシーズ(4284)、小野薬(4528)、ZHD(4689)、
ビーエンジ(4828)、ファンケル(4921)、クミアイ(4996)、
AGC(5201)、アジアパイル(5288)、M&Aキャピ(6080)、
オイレス(6282)、宮越(6620)、能美防(6744)、
ソニー(6758)、京セラ(6971)、アルヒ(7198)、
エフテック(7212)、大同メ(7245)、河西工(7256)、
インターアク(7725)、マニー(7730)、廣済堂(7868)、
JSP(7942)、物産(8031)、西華産(8061)、
エネクス(8133)、川船(9107)、スカパー(9412)、
カドカワ(9468)、SCSK(9719)、セコム(9735)、
船井総(9757)、NSD(9759)、福井コン(9790)が動兆。

スケジュールを見てみると・・・

1日(金):失業率、自動車販売台数、米雇用統計、ISM製造業景況感、建設支出、ECB総裁にラガルド氏就任
週末:米国が冬時間入り
4日(月):文化の日の振替休日、米製造業受注
5日(火):マネタリーベース、米貿易収支、ISM非製造業景況感
6日(水):米10年国債入札
7日(木):都心オフィス空室率、米消費者信用残高
8日(金):オプションSQ、景気動向指数、米ミシガン大学消費者信頼感、中国貿易収支
週末:祝賀パレード、中国消費者物価・生産者物価、スペイン総選挙
11日(月):景気動向調査、中国「独身の日」
12日(火):マネーストック、独ZEW景況感
13日(水):国内企業物価指数、米消費者物価、財政収支
14日(木):7→9月GDP、「大嘗祭」(15日まで)、米生産者物価、自動車関税の発動期限
中国各種経済指標
15日(金):米小売売上高、輸出入物価、NY連銀製造業景況感、鉱工業生産
18日(月):対米証券投資、ファーウェイへの制裁処置の一部猶予期限
19日(火):米住宅着工件数
20日(水):貿易統計、訪日外客数
21日(木):全産業活動指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感、CB景気先行指数、中古住宅販売
22日(金):消費者物価、G20外相会合(名古屋)、アナ雪の続編日米同時公開
25日(月):米シカゴ連銀全米活動指数、独IFO景況感
26日(火):企業向けサービス価格指数、米新築住宅販売、CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数
27日(水):米7→9月GDP、ベージュブック、耐久財受注、個人所得
28日(木):商業動態統計、米感謝祭
29日(金):失業率、鉱工業生産、米ブラックフライデー
週末:中国製造業PMI

2000年以降11月の平均騰落率は68.42%
11月7日は天赦日。

【11月】(9勝5敗で勝率64.3%、2位)
1日(金)水星逆行、米雇用統計、ISM製造業
3日(日)米サマータイム終了
4日(月)文化の日の振替で休場
5日(火)「11月3連休明けは株高」の特異日、変化日
7日(木)天赦日、下げの特異日
8日(金)SQ
11日(月)COP25(チリ)、中国大規模セール「独身の日」、変化日
12日(火)満月、八專開始(~21日)
14日(木)大嘗祭
15日(金)鬼宿日
16日(金)APEC首脳会議(チリ)
17日(土)ドバイ航空ショー
20日(水)水星順行、安倍首相の通算在職日数が歴代1位に
21日(木)大幅高の日
22日(金)G20外相会議(名古屋)、上げの日、変化日
23日(土)ローマ法王来日
27日(水)新月、変化日
28日(木)海王星順行、NY休場(感謝祭)
29日(金)ブラックフライデーでNY市場短縮位取引

良い週末3連休を・・・。

◇━━━ カタリスト━━━◇
ファンケル(4921)・・・動兆
ファンケルに注目する。
同社は通販主力の無添加化粧品メーカー。
サプリや健康食品も展開。
キリンHDと資本業務提携。
業績は絶好調。
今月の日経朝刊「私の履歴書」は同社の池森会長が登場。
(3,050円)
チャート
https://finance.stockweather.co.jp/contents/stockdetail.aspx?cntcode=JP&skubun=1&stkcode=4921&exctype=01&ptype=D&contents=1

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
10/16★三菱ケミ(4188)830円→817円 調整
10/17★夢真(2362)980円→966円 調整
10/18◇フジコー(2405)475円→544円 タッチ
10/21◇ブシロード(7803)3,730円→3,975円 タッチ
10/23☆セグエ(3968)1,399円→1,427円 堅調
10/24★DIT(3916)1,698円→1,644円 調整
10/25☆ウェルビー(6556)1,615円→1,703円 堅調
10/28☆日本ホスピス(7061)2,324円→2,365円 堅調
10/30☆東芝テック(6588)3,880円→3,890円 堅調
10/31★サーバーワークス(4434)7,300円→7,290円 調整

 

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