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株ニュース

No.842「火種」

2019/12/05

NY株式市場で主要3指数は4日ぶりの反発。
米中通商協議の停滞で対中追加関税発動への懸念が高まっていたが、今度は別の風が吹いた格好。
トランプ大統領は「中国との通商協議は極めて順調に進捗している」とコメント。
「第1段階」の合意への楽観的な見方が高まった。
「第1段階の合意に盛り込む関税撤廃の規模で両国が合意に近づいている」との一部報道も追い風。
ただ口先三寸だけの話で何も進展していないのも現実ではある。
原油先物価格の上昇を背景にエネルギーセクターが上昇。
グーグルの親会社のアルファベットやJ&Jが上昇。
ISM非製造業総合指数は53.9と10月の54.7から低下。
市場予想の54.5も下回って着地。
ADP全米雇用レポートは民間部門雇用者数が6万7,000人増と6カ月ぶりの低水準。
市場予想中央値の14万人増を大幅に下回った。
しかし経済指標は見えないふりで貿易交渉一部合意の匂いに惹かれた格好。
「米経済が減速しているのは間違いない。
しかしFRBが追加利下げをする可能性は現時点ではやや時期尚早」という見方もある。
「10年債利回りが10月から続く1.5─2%のレンジを上抜けるには通商協議のより決定的な進展が必要」ということだろう。
10年国債利回りは1.777%。
2年国債利回りは1.578%。
外為市場もリスクオン復活で円やスイスフランが下落。
ドル円は108円台後半での推移。
ポンドドルは一時5月上旬以来1.31ドルを超えた。
「12日投開票の総選挙でジョンソン首相率いる与党保守党が単独で過半数議席を確保するとの見方が強まった」という解釈だ。
恐怖と欲望指数は63→67に上昇。

株安の水曜の寄り付きは寄り付き193円安、終値244円安。
日足は3日ぶりの陰線。
トランプ砲の八つ当たりといったところだろうか。
「合意に期限などない。大統領選挙後でもいいかなぁ」。
これでは楽観的な市場関係者も嫌になってしまう。
日本株も朝方は一時335円安は前日の下落幅353円より少ない。
寄り付き20分間で売りを消化し、あとは押し目買いに下げ渋るという展開は昨日と同様。
しかし終値244円安はやや中途半端。
東証1部は値上がり銘柄数は50%超。
「売られる銘柄より買われる銘柄の方が多かった」という声もある。
結局トランプ風に吹かれてなびいた東京市場という格好。
ジャスダック平均の9連騰は師走の風物詩だろう。
東証1部の売買代金は2兆673億円と2兆円台復活。
株価下落だから当然でもある。
値上がり1,170銘柄、値下がり868銘柄。
新高値82銘柄と前日の62銘柄から増加。
新安値8銘柄。
騰落レシオは103.68まで低下。
NTレシオは13.58倍に低下。
25日線(23,255円)からは0.52%のマイナスかい離。
200日(21,650円)からは6.66%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.985% 。
買い方▲6.373%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.491%。
買い方▲10.426%。
売り比率は43.5%で2日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.4%。
Quick調査の11月29日時点の信用評価損率は▲12.10%。
3週連続の改善。
11月29日時点の裁定売り残は72億円増の8,654億円。
12週ぶりの増加。
当限は54億円増の6,268円。
翌限以降は18億円増の2,385億円。
同裁定買い残は930増の7,185億円。
3週連続の増加。
当限は808億円増の6,663億円。
翌限以降は121億増の516億円。
日経HVは9.6、日経VIは16.45。
日経平均採用銘柄のPERは14.03倍。
EPSは1,648円。
PBRは1.14倍。
BPSは20,294円。
シカゴ225終値は大証日中比195円安の23,135円。
高値23,390円、安値22,900円。
気学では「前場安いと後場戻す。突っ込み買い良し」。
金曜は「前日高かりし時は反落する日」。
今日勝手雲が黒くねじれ12月9日にはまた白くねじれる。
「下げの日」の木曜だがNYは反発してきた。
また25日線(23,255円)がサポートになってきそうな気配。

証券会社の手数料無料化。
SBIも楽天も投信の販売手数料の無手数料化を打ち出した。
カブコムも松井もマネも同様。
信用取引の手数料はゼロにしてもわずかながら金利で稼げる。
しかし現物は代替手段がない。
残るは投信の信託報酬となってくるのだろうか。
「この投信はノーロードですから」と言われても信託報酬は年約1%程度。
結構多いと言えば多い。
見えない手数料は小さな字で目論見書に書いてあるが、見る人はいるのだろうか。
あるいは貸株の品貸料程度も収益の源泉とする方向もある。
しかしこれでは自分で自分の首を締めるようなもの。
株安を惹起するシステムで投資家が育つ可能性は薄い。
マネは「ネット経由で投資家への助言機能を強化する」という。
だったら、人に助言などせずに自己売買で儲けて見せれば良いだけのこと。
自己売買の道を捨て、投資家の資金運用という他力本願になったところに証券界の弱さがあるような気もする。
リスクを取らないビジネスモデルを延長してきたから今の衰退があるような気もする。
意外とココが構造的な問題なのかも知れない。

日経朝刊では「英アームの中国合弁膨張」の見出し。
アーム社は2016年にSBGの傘下に入ったことは記憶に新しい。
同社はモバイル機器向けプロセッサーの中核である「コア」の世界シェア9割超。
「世界大手が基盤技術を依存している」ガリバーだ。
今後独自技術の開発が進めば当然アメリカとの対立の火種となることは必定。
通信を介した資本のぶつかりあいの最前線ということになろうか。

NYダウは146ドル高の27,649ドルと4日ぶりの反発。
一時200ドル以上上昇し23,700ドル台に乗せた場面もあった。
NASDAQは46ポイント高の8,566ポイント。
S&P500は19ポイント高の3,112ポイント。
ダウ輸送株指数は75ポイント高の10,499ポイント。
SOX指数は1.55%上昇。
VIX指数は14.87。
3市場の売買高は70億株(過去20日平均は67.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比240円高の23,340円。
ドル建ては大証比日中比245円高の23,345円。
大証夜間取引終値は日中比260円高の23,360円。
ドル円は108.85円。
10年国債利回りは1.777%。
2年国債利回りは1.578%。

テクニカル的にはSMS(2175)、ABCマート(2670)、
ソリトン(3040)、ティーライフ(3172)、グロバル社(3271)、
日東網(3524)、エムアップ(3661)、テクマト(3762)、
PI(4290)、アルテリア(4423)、アルファシス(4719)、
TOW(4767)、太平洋セ(5233)、ダントー(5337)、
豊和工(6203)、石川製(6208)、レイズネ(6379)、
フジテック(6406)、京三(6742)、航空電子(6807)、
古野電(6814)、トヨタ(7203)、シマノ(7309)、
ツツミ(7937)、物産(8031)、キャノンMJ(8060)、
兼松エレ(8096)、エネクス(8133)、イオンモ(8905)、
FJネク(8935)、コネクシオ(9422)、関電(9503)、
北ガス(9534)、SCSK(9719)、メイテック(9744)、
NSD(9759)、Tナカヤマ(9830)、ヤマダ電(9831)、
グルメ杵(9850)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
萩原工業(7856)・・・動兆
萩原工業に注目する。
同社は樹脂繊維製品のほか機械部門も持ち原糸からの一貫生産に強み。
インドネシア、中国でも生産。
五輪や再開発需要でコンクリート補強繊維やブルーシート拡大。
20年10月期に期待感。
環境省は福島原発事故による汚染土壌を保管する中間貯蔵施設の整備に1,500億円を新たに投じる方向。
ブルーシート需要は増加しよう。
(1,637円)
チャート

https://finance.stockweather.co.jp/contents/stockdetail.aspx?cntcode=JP&skubun=1&stkcode=7856&exctype=01&ptype=D&contents=1

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
11/18★森六(4249)2,472円→2,406円 調整
11/20◇アドソル日進(3837)2,213円→2,346円 タッチ
11/21◇ホープ(6195)6,930円→8,230円 タッチ
11/22★ヤマシンF(6240)913円→869円 調整
11/25★フルサト(8087)1,685円→1,651円 調整
11/27☆テクノプロ(6028)7,400円→7,440円 堅調
11/28★プレミアG(7199)2,340円→2,301円 調整
12/02★クレオ(9698)1,790円→1,779円 調整
12/03◆インフォネット(4444)1,966円→1,885円 ロスカット
12/04☆ライトアップ(6580)1,530円→1,550円 堅調

 

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