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NY「トランプ弾劾機運とCB消費者信頼感の悪化」
2019/09/25
NYダウは日中値幅375ドルと荒い値動きで終値は142ドル安。NASDAQの下落率は1.46%まで拡大した。
背景は米中貿易摩擦や金利の問題ではなく民主党によるトランプ大統領の弾劾機運の高まり。7月に行ったウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談。その前に同国に対する約4億ドル規模の支援を保留するよう指示したことを確認。ただウクライナに圧力を掛けたとされる疑惑は否定した。全く違う方向からのカーブという印象だ。もっともトランプ大統領の国連総会での演説で中国の通商を巡る慣行を改めて非難したことは悪材料視された。
コンファレンス・ボード消費者信頼感指数は125.1。前月の134.2から低下。低下幅は過去9カ月で最大。これが冷水のように効いた格好だ。経済指標を材料視するのは地合いの悪さの象徴でもある。地合いが良ければ「見えないフリ」となるのが慣例だ。
10年国債利回りは1.652%。2年国債利回りは1.627%。それぞれ低下。ドルは下落。
「政治リスクの再燃からドル売り圧力が強まった。今後の弾劾手続きや新証拠の出現、さらには実際の弾劾決定はいずれも計り知れないほどのリスクになる」という見方だ。
ドル円は107円台前半。引け後に決算発表したナイキの決算は市場予想を超えて着地。
恐怖と欲望指数は59→53ポイントに悪化。