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株ニュース

No.383「債」

2018/08/15

NY株式市場で主要指数は反発。
「企業決算の好調を背景とした市場心理は好転。
トルコ問題の波及への懸念が和らいだ」との解釈だ。
S&P500種は約3週間ぶりの大幅な上昇。
S&P500の主要11セクターはいずれもプラス。
第2四半期決算を発表したS&P500校成企業458社のうち79%が市場予想を上回っての着地だ。
投資会社バークシャー・ハザウェイは、ゴールドマン・サックスとアップルの株式を買い増していた。
6月末時点でバークシャーが保有していたゴールドマンの株式は約1,330万株で29,200,000,000ドル。
3月末時点の1,100万株から21%増加。
6月末時点のアップル株保有数は約2億5,200万株(約470億ドル相当)。
3月末の2億3,960万株から5%増加。
10年国債利回りは上昇(価格は下落)。
株式市場が世界的に落ち着きを取り戻しトルコリラが対ドルで付けていた過去最安値から持ち直していることを受けた格好だ。
「早ければ明日にもトルコ政府が米国人牧師を解放。
両国の対立は週内に解消される」と予想する声もある。
「トルコ情勢がユーロ圏の広範な波及効果が及ばない限りトルコ問題の影響は限定的」という見方が支配的になってきた。
ドル円は111円台前半での推移。
安全資産としての側面が剥落した格好だ。

リラ離れで後場上昇幅を拡大。
実は2月14日信用売期日通過という背景も大きかった印象。
日経平均株価は498円高で高値引け。
「国内年金の現物買い」という解説も聞かれたが東証1部の売買代金はようやく2兆円。
少し筋妻が合わない。
「週末週初の2日間の下げを埋めて22,500円近辺まで戻せるかが注目点」となった。
「日経平均は2.28%戻ったが、TOPIXは1.63%しか戻っていない。
指数間の強弱を残したまま。
その強弱を分けた源はメガバンクだ」という感想は正しい。
日経平均の498円高は今年3番目の上昇幅。
刹那的マドは埋めきったことになる。
一目均衡表では雲の上に再浮上。
5日線は上回った。
13週線(22,458円)、75日線(22,482円)、25日線(22,499円)。
まとめて上回るかどうか。
そしてTOPIX月期曜の窓を埋めるかどうかが課題だ。
NTレシオは13.07倍で今年最大。
25日線からは0.6%のマイナスかい離。
200日線(22,390円)からは0.2%のマイナスかい離。
騰落レシオは100.43%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.324%(前日▲7.710%)。
買い方▲11.956%(前日▲13.171%)と再び拮抗。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.73%(前日▲7.76%)。
昨年9月7日のプラス0.06%が視野に入ってきた。
そろそろ底打ちタイミングとも読める。
7月18日の▲27.11%から一気に減少してきた。
買い方▲21.34%(前日▲22.35%)。
8月10日時点の信用買い残は122億円増の3兆265億円。
信用売残は355億円増の8,082億円。
2月14日の半年期日は通過。
次は9月23日の信用売期日がターゲットになろうか。
空売り比率は43.5%。
13日の48.5%で天井を付けたとみたいところ。
それでも12日連続の40%超だ。
日経VIは15.97に低下。
日経平均採用銘柄のPERは13.08倍と13倍台復活。
EPSは1,709.18円。
5月9日の1,722円まであと13円増加すれば記録更新だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比変わらずの22,320円。
高値は22,375円だった。
一目均衡の雲の上限(22,256円)は上抜け青空。
勝手雲の下限は22,340円で上限は22,584円と雲の中。
ここを抜ければ再度23,000円トライとなろう。
気学では「人気に逆行して動く日」。
人気のトレンドがどちらかが読みにくいところ。
今年の水曜は10勝20敗。
唯一負け越しの水曜日の逆襲に期待したい日。

「空売り比率は48.%と3月23日のバッケンレコード50.3%に接近。
日経VIは18.94まで上昇。
日経平均採用銘柄のPERは12.87倍(EPSは1,698.32円)と13倍割れ。
PERの13倍割れと200日線を下回ることが今年の相場反発の条件ではある。
加えればボリンジャのマイナス2σ水準の21,990円を割れ込んだことも同様か」。
コレは昨日朝のコメント。
今回も底打ちサインになったことは覚えておきたい。
それにしても…。
今年の曜日ごとの騰落勝敗。
月曜14勝14敗。
火曜21勝11敗。
水曜10勝20敗。
木曜17勝14敗。
金曜17勝14敗。
水曜だけが負け越しだ。

昨日日経の「ESG等資、TOPIXを下回る」の記事。
GPIFの「ESG活動報告」の内容だ。
昨年7月にESG関連3指数を採用しての結果はベンチマークのTOPIXを下回ったという。
「MSCI日本株女性活躍指数」は15.29%。
「MSCIジャパンESGセレクトリーダーズ」は13.29%。
TOPIXは15.87%だった。
もともとESGは起業活動の最低条件。
株価下落局面では効くかも知れない。
しかし、それで株価が上昇するわけではなかろう。
使い方が間違っている気がする。
「ESG投資の効果は投資期間が長期になるほど発揮される見ている」との解釈。
それは正しいかも知れない。
だからETFの大手のウィズダムツリー」が日本から撤退するのだろう。
長期保有を促したい同社の戦略と「日経レバやダブルインバースといった短期売買手段中心の東京」。
見事なコントラストだ。
今朝は「SDGs債」という不思議な名称が登場してきた。
グリーンボンドでもソーシャルボンド」でも構わないだろうが証券業協会はこだわっているという。
最近、胸に「SDGsバッジ」を付けているが早朝の地下鉄では同じバッジとよく出会う。
なんか変な気がするが、SDGsそのものは悪くない。
でもESG同様にそれで株があがるわけではない。
加えて、かつて「EB債」という商品を名付けた立場からすると…。
「債」という言葉は不思議な安心感を持つ言葉。
そこに目新しいアルファベットが付くと打出の小槌のような響きとなることがある。
「債」であって「債」でないものも結構あるので気をつけなければ行けないというのが現実だ。
そして「ご長寿投信、突然の人気」。
設定から10年以上の投信の残高急増が目立つという。
その心は「販売会社が過去の実績を重視し始めた」。
リーマンショックを含む相場の乱高下を乗り越えて成績を維持している投信は説明もしやすいという。
説明のしやすさは別にして、新商品への乗り換えという悪弊が減ってきたことは歓迎だろう。
そもそも・・・。
日本で約6,000本ある追加型投信の半数は運用期間5年未満。
10年以上は3割弱だという。
「投信といえばコレ」という概念が定着すれば世代を超えた頃には革命的動きがやってくるかも知れない。

たとえ自律反発であろうと少し局面が明るくなってくると登場するのが「株買い援護」の姿勢。
今朝は「好業績、日本株に割安感」だった。
「日経平均の予想PERは13倍近辺まで低下。
米国企業の予想PERは17.79倍。
ドイツでも14.07倍だ。
ほぼ出揃った日本企業の4~6月期の純利益は前年同期比3割増。
好調な業績に対し株価が割安になっている」。
大幅安の翌日の昨日は「冴えぬ米指標、円高懸念」の警鐘記事だったからわかりやすい構想だ。
ちなみに全体の99.9%が通過した4~6月期決算集計状況。
4~6月期売上高7.9%増、経常利益16.5%増、純利益27.9%増。
通期売上高3.1%増、経常利益2.1%増、純利益▲0.3%減。

昨日発表されたMSCIの銘柄定期見直し。
新規採用は昭和電工(4004),除外はスルガ銀行(8358)。
組入時価総額増加銘柄はパーク24(4666)、日清食品(2897)、
名鉄(9048)、ネクソン(3659)。
8月31日の大引けで反映される。


NYダウは112ドル高の25,299ドルと5日ぶりの反発。
一時200ドル超上昇した場面もあった。
NASDAQは51ポイント高の7870ポイントと3日ぶりの反発。
S&P500は0.64ポイント高の2,839ポイントと5日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は93ポイント高の11,114ポイントと。
3市場の売買高は58.9億株と低調。
CME円建ては大証比変わらずの22,320円。
ドル建ては大証比15ポイント高の22,355ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比10円安の22,310円。
ドル円は111.14円。
10年国債利回りは2.900%。

225先物は野村・大和・ドイツ・バークレイズ・松井・SBIが買い越し。
アムロ・三菱・モルスタ・GS・クレディ・カブコムが売り越し。
TOPIX先物はSBI・ナティクス・GS・三菱が買い越し。
ソジェン・バークレイズ・メリルが売り越し。

外資系等はセブン銀(8410)、日油(4403)、オリンパ(7733)、朝日イン(7747)、昭和電(4004)、大塚商会(4768)、GMOPG(3769)、ルクルート(6098)、日立金(5486)、住電工(5812)、キーエンス(6861)に注目。

テクニカル的にはマツオカ(3611)、中外薬(4519)、東和薬品(4553)、リクルート(6098)、キトー(6409)、トレックスセミ(6616)、JDI(6740)、松井証(8628)、トラスト・テック(2154)、WDB(2475)、帝国繊維(3302)、オープンドア(3926)、オロ(3983)、石原産(4028)、グローバルG(6189)、日機装(6376)、Mimaki(6638)、アルヒ(7198)、日プラスト(7291)、センコー(9069)、USENNEXT(9418)、オオバ(9765)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇

日総工産(6569) …動兆。
日総工産に注目する。
同社は1971年創業の製造系人材サービスのパイオニア企業だ。
製造業における人材サービスのノウハウを蓄積。
製造請負や製造派遣、人材紹介などの幅広い人材サービスを提供している。
同社のビジョンは「メイド・イン・ジャパンを支える最高のプロ集団になる」。
「技能社員」を重点的に配属していく戦略で人材育成への投資は積極的だ。
5月には「日総テクニカルセンター中日本」を開設。
電子部品や精密機器などの分野で活躍できる人材を育成する体制を整えた。
独自の人材教育手法として「移動教育車」で教育機会を拡充。
「いつでもどこでも教育実施」というのも特色だ。
海外での事業経験・人的ネットワークを活用した優秀な人材活用モデルの構築にも期待感は高い。
業績は好調。
8月21日基準日で1株を2株に分割予定。
(5,860円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=6569

◇━━━トラッキング━━━◇

・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
7/20◇プレミア(7199)3,330円→3,275円 タッチ
7/23◇ヤマシン(6240)1,025円→1,014円 タッチ
7/25★中本パックス(7811)1,914円→1,871円 調整
7/26★日本空調(4658)859円→793円 調整
7/27◇SOU(9270)5,180円→6,230円 タッチ
7/30◆HANA(6561)2,740円→2,146円 ロスカット
8/06◆クラウドワークス (3900) 1,892円→1,583円 ロスカット
8/08★JSR(4185) 2,157円→2,123円 調整
8/09☆テクノプロ(6028) 7,350円→7,390円 堅調
8/13☆UTグループ(2146) 3,585円→3,725円 堅調

 

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