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NY「恐怖と欲望指数は56→62」
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。NYダウは一時600ドル超上昇した。
米英間の貿易協定や週末の米中高官協議について実質的な討議が行われる方向を好感。
米英間の合意でロールスロイス製の航空機部品が関税の対象から除外されたことから航空株が買われた。
デルタ航空が7.2%上昇。ボーイングの航空機100億ドル相当を購入する方向から同社株は3.3%上昇。
小型株で構成するラッセル2,000指数は1.9%上昇。関税が最初に発表された4月2日以来の高値水準。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は1%上昇。
英半導体設計大手アームの米上場株が6.2%安。
第1四半期(4─6月)の売上高・利益見通しが市場予想に比べて弱気だったことが嫌気された。
「コーチ」などのブランドを展開するタペストリーが3.7%高。
一方、通期見通しを撤回したドーナツチェーンのクリスピー・クリームは24.7%急落。
4月のNY連銀消費者調査で1年先のインフレ率は3.6%と前月から横ばい。
3年先のインフレ率は3.2%(前月3.0%)と上昇。2022年7月以来の高水準。
5年先は2.7%。前月は2.9%だった。
1年先の住宅価格の伸び予想は3.3%と、前月の3%から上昇。
3月の卸売在庫は0.4%増。前月発表された速報値(0.5%増)から小幅に下方修正された。
電気製品や木材、衣料品などの減少が背景。市場予想は改定なしだった。前年同月比は2.2%増。
卸売売上高は0.6%増。2月は2.0%増だった。
第1四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)統計で、生産性は年率換算で前期比0.8%低下。
2022年第2四半期以来、約3年ぶりの低下となった。市場予想は0.7%低下だった。前年同期比では1.4%上昇。
週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1.3万件減の22.8万件。市場予想は23万件だった。
週間継続受給件数は2.9万件減の187.9万件。
国債利回りは上昇。
10年債利回りは2週間ぶり、2年債利回りは3週間ぶりの高水準を付けた。
10年国債利回りは4.380%。5年国債利回りは3.988%。2年国債利回りは3.880%。
イングランド銀行は政策金利を0.25%引き下げ4.25%とした。利下げは予想通りだった。
ポンド/ドルは0.37%安の1.324ドルで推移。ユーロは0.71%下落し、1ユーロ=1.122,175ドル。
ドル円は145円台後半。
WTI原油先物6月限は前日比1.84ドル(3.2%)高の59.91ドル
金先物6月限は前日比81.65ドル(2.41%)安の1オンス=3,310.25ドル。
ビッドコインは4.68%高の10万1,293ドル。イーサリアムは16.29%高の2,091.29ドル。
SKEW指数は133.24→132.21→131.52。
恐怖と欲望指数は56→62。投資心理は完全に「強気」に転じた。
昨年12月16日の56を上回り、昨年12月3日の60以来の水準。
昨年10月18日の75がピーク(2023年10月5日が20)。4月8日の3がボトム。
ロンドンFTSE100は続落。