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株ニュース

No.1654「またですか?」

2021/10/25

またですか?
というのはアメリカの債務上限のデフォルト観測。
国債発行枠の引き上げ問題である。
2015年にも同じことが起こっていた。
2013年10月には一部の政府機関が閉鎖の憂き目にあった。
結局2014年2月に債務上限を2015年3月まで引き上げて落着した。
しかし2015年3月に債務は上限に達し財務省は緊急措置を発動してしのいできた。
そしていよいよ手元資金は枯渇。
どう凌ぐのかの局面となってきた。
債務上限を上げれば済むという簡単なことが出来ないから困ったもの。
売り手の舌舐めずりが見えるような気がする。
というか、また茶番が起こるとすればばかばかしい限りである。

その年の秋にあったのは日本郵政のIPO。
郵政(6178)が公開価格1,400円。
初値1,631円(9時33分)・終値1,760円(公開価格比25.7%上昇)。
かんぽ(7181)が公開価格2,200円。
初値2,929円(10時6分)・終値3,430円(公開価格比55.9%上昇)。
ゆうちょ銀(7182)が公開価格1,450円。
初値1,680円(9時33分)・終値1,671円(公開価格比15.2%上昇)。
備忘録ではある。
驚異的だったのは朝の寄り付き前8時30分頃のかんぽ株の気配値が8,800円だったこと、
いくら何でも公開価格比4倍はないだろうとは思ったものの人気は窺われた。
結果は初値に対してストップ高。
売買高は4,146万株、売買代金は1,308億円と膨らんだ。
因みに売買代金トップは日本郵政の2,780億円、2位がゆうちょ銀の2,114億円。
3位が日経レバ(1570)の1,889億円で断然トップの座を郵政に譲り渡した格好。
4位がトヨタで614億円、5位が三菱UFJで487億円。
郵政が日経レバを抜いたことで森から木の時代という印象もあるが、それでも日経レバがトヨタの3倍。
まだまだ架空指数の売買が主役ということなのだろう。

株価水準を決めるのはどんな時でも投資家の意思と判断と結論。
というか志向だろうと思う。
言い換えれば・・・。
株価を決定するのは天という投資家の気持ちの集大成でしかあり得ないもの。
その昔は「ウチの株式部が買えば上る」なんて声もあった。
「今月の何々証券情報部注目銘柄」なんてのもあった。
こういって脚色された銘柄が本当に上っていたこともたまにあった。
しかし力に任せての商いの結果はたいていそこが天井。
今ではなく大昔の証券会社の注目銘柄というのは大抵が裏があったもの。
そこで踊らされた投資家はたまったものではなかった。
市場関係者にも同じことは該当するのだろうか。
時折聞かれる「私が取り上げれば上る」とか「私が書けば上る」という声。
思い上がりも甚だしいものだろう。
株価の推移を左右できるほど市場関係者に力はないだろうし、もしそうならばこんなコメントは出さない筈。
もっとも自己売買を行っている市場関係者の宿命は「自分の買い値よりも高く買ってくれる投資家を見つけること」。
いわゆるポジショントークの横行になる。
とはいえ「私が取り上げる前に買っておきなさい」というような悪魔の囁きに惹かれる人も多い。
しかしそれはあくまでも悪魔のささやき。
「次はこれを取り上げる」なんていうのはモラル以前の愚の言葉だ。
過信とか驕慢とか厚顔をはるかに超えている。
そんな市場勘や相場観を持った市場関係者はロクなものではない。
市場に棲息する資格すらない。
というか・・・。
市場に対する敬虔さが圧倒的に足りない。
誤解と錯覚を惹起するような論法は消えて欲しいものだがなかなか消えないもの。
大体・・・。
大昔の証券会社は創設者やオーナーの自己売買がまずは至上命題だった。
ということは、株式部も営業部もこぞってオーナーらの提灯持ちだったことになる。
清水一行氏の作品などにはフィクションとしてよく登場するところでもある。
こんな姿が今はなかろうが・・・。

株価は投資家が決める。
発行体ではないし、機関投資家でも外国人投資家でもない。
ましてやアナリストや市場関係者でもない。
大体自分を含めて株価水準の未来が的確に読めるのなら、わざわざ未来予想図を他人に発しはしない。
親切すぎる好意にしか見えないが余計なことである。。
株価は投資家が決めるという投資の大原則を忘れると手痛いしっぺ返しにあうことになろうか。
一部のファンドや機関投資家が株価を決めるわけではない。
株価はマスコミがあまり気にしない大衆投資家の総意思の方向に実は向かうもの。
これに棹さす声はいずれ間違うことになるに違いない。
株価は神聖なもの、株価は敬うもの。
決して一部のものの占有物ではない。
「フェアバリュー・フェアプライス」。
そして市場は謙虚に恥ずかしげに推移する。
これは永遠の正義である。

◇━━━トラッキング━━━◇

・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット

10/12★プレミアG(7199)3,395円→3,165円 調整
10/13☆ヨネックス(7906)745円→747円 堅調
10/14☆HMT(6090)777円→756円 調整
10/15◇JTOWER(4485) 8,650円→10,770円 タッチ
10/18★うるる(3979)2,151円→1,043円 調整
10/19★セック(3741)2,315円→2,231円 調整
10/20★ドラフト(5070)832円→806円 調整
10/21★フリュー(6238)1,612円→1,590円 調整
10/22★キッズウェル(4584)475円→473円 調整
10/22☆萩原工業(7856)1,541円→1,541円 堅調

 

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