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株ニュース

No.1446「25日線と75日線のレンジ」

2021/05/07

前引けの日経平均株価は82円63銭(0.28%)高の29,414円00銭と続伸。
寄り直後にマイナスになった局面もあったが切り返し。
上昇幅は一時100円を超えた場面もあった。
25日線(前場29,411円)を微妙に上抜いたが頭を押さえた格好。
75日線(29,258円)が下値をサポートした。
東証1部の売買代金は1兆2,011億円。
値上がり1,779銘柄、値下がり342銘柄。
東エレ(8035)、日立建機(6305)が上昇。
三越伊勢丹(3099)、JR東(9020)が下落。
3日ぶりに一目均衡の雲(上限29,433円)の上に浮上したいところだ。

「スコットランドの議会選挙が市場の注目点」と市場関係者。
75日線だとかEPSだとか、あるいは信用残・裁定残などと下世話に語るよりも高級感は漂う。
しかし・・・。
アメリカの雇用統計だって週が明ければ忘却の彼方になる世界。
そして1年以上もコロナと戦っている全世界。
スコットランドに目を向ける余裕が市場にあるとは思えない。
主体にならず客体であることは悪徳かも知れない。
「変異が拡大しているからコロナ禍は収まらないだろう」。
ではなく「変異株の拡大をどう抑えるか」を議論するのが専門家だと思う。
「空理空論は時間の無駄」だが・・・。

★シーズンストック【しーずんすとっく】

季節要因で業績が変化しやすい銘柄のこと。
夏の暑さ対策銘柄、冬の防寒銘柄など。
ただ、最盛期には既に天井をつけていることが多い。
格言には「麦藁帽子は冬に買え」ともある。
温暖化が進めばいずれは消え去り行く言葉。

★市場関係者【しじょうかんけいしゃ】

さまざまな意味で株式市場に触れている人たちの総称。
専門紙などのコメントで多用される言葉。
多くは証券会社、機関投資家、あるいは証券マスコミの人たちになっている。
不思議と個人投資家を市場関係者と呼ぶことは稀。
本来は名前を出したくない人たちのコメントを紹介する時に使用される。
ただ場合によっては、記者が記事に困った時に自分の解釈を「市場関係者によれば」として記すこともある。
ある意味では無責任な言い放しのコメントに使われることが多い。

★市場至上主義【しじょうしじょうしゅぎ】

株式市場で日々取引される価格は世界の投資家の意向を反映したもので間違っていないとする見方。
中長期的観点ではほぼ正しい。
確かに市場価格は神聖。
ただ短期的視点ではしばしば間違うこともある。
これは市場が悪いわけではなく、市場関係者の解釈が間違うことに起因することが多い。
そしてオーバーシュートもしばしば起きることがある。

★指数【しすう】

数学で多用される言葉だが経済や市場では別の意味になる。
ある特定データ系列の変動を基準値と比較できるように作られた数値と解釈される。
市場では株価指数は「森」、それを構成する各銘柄を「木」と呼ぶことがある。
必ずしも「木が合体すると森になる」とはいえないところがややこしい。
基本的に作られた数字であるので信頼感は薄い。
しかも、それを基準にしてさらにほかの指数も作成されるので訳がわからなくなる。

★下値不安【したねふあん】

株価などの下落局面で大底が確認されてない状態のこと。
ただ上値不安は滅多に聞かない。
また下値不安は「後退」したり「消えたり」、「模索」されたりする。
ただ拡大することは少ないように思える。

★確り【しっかり】

相場が上昇している時を表現するマーケット用語。
相場が下落している時は「甘い」と言うが、
上昇している時は、決して「美味い」とは言わない。
高い=確り。


★消極法の買い【しょうきょほうのかい】

下落基調の展開で上昇した銘柄やセクターの理由がなかなか見つからない時の市場関係者の常套句。
本来、買いは積極的であるべきもの。
相場が下落基調の時には様子見か売りがセオリー。
なのに消去法的とはいえ買うという行為はなかなか理解しにくい。
無理な理由探しをするからこういう表現が多くなる。

★真空地帯【しんくうちたい】

過去に売買高が少なくかったとされる水準のこと。
その水準では株価がとどまりにくく動きやすいとされる。
市場関係者は「価格帯別累積売買代金」を用いて説明することが多い。
ただ問題は時間軸の取り方によって真空地帯が容易に変化すること。
逆にいうと、作為的真空地帯を作成できることが可能であること。
そして何ヶ月も株を持ち続けた人がその水準で敢えて売買する可能性も少ない。
「ある価格帯の売買代金が多ければ、多様な相場観を持った投資家の売買が交錯したことになる」との解釈。
どこかいかがわしい。
下落過程でも上昇過程でもこの「真空地帯」が出てくると逆の動きになることが多いのが経験則。

★慎重【しんちょう】

相場の先行きに対して悲観的な際に使われる言葉。
あるいは相場の先行きが見えないときに使われる言葉。
得てして売買エネルギーが低く、株価が上昇しない局面で多用される。
換言すれば「何もしないこと」の言い訳でもあろうか。
ただ、慎重でない投資というのはあまり聞いたことがない。
あるいは投資に対して慎重でない場合があるということになる。

★信用評価損率【しんようひょうかそんりつ】

信用建玉金額に対する評価損、あるいは評価益の度合いを示す数値。
投資家が信用取引によってどれくらいの含み損、含み益を抱えているのかを率(%)で表したもの。
20%程度で底値圏。
3%ぐらいになると天井圏。
評価益になると過熱圏と考えられる。
意外と信用できる数字ながら、以前ほどは省みられない。
ただ少なくとも、市場心理を図る上では重要な指標。
20%では追証乱舞で株価など見たくない心理。
15%程度で「株価はどうなっているかな」という心理。
10%程度で「そろそろ株が動いてきたな」の心理。
ゼロに近づくと毎日、株価を見ないと落ち着かない心理。
ゼロを超えると「株式市場に参加しないことは考えられない真理」。
一番妙味あるのは10~ゼロの局面というのが経験則。
そして覚悟ができれば買いの局面なのが20%を超えた局面。
通常は10~20のレンジでうろついているのが特色。

★自律反発【じりつはんぱつ】

下落継続していた株式が特に理由もないのに上昇すること。
一般的には「相場がある一定水準にまで下落した後に、相場自体の自律性から反転すること」と説明される。
しかし、ある一定水準は明確ではなく曖昧模糊。
反発した水準が「ある一定の水準」と後付けされることが多い。
例えばリーマンショック時の日経平均株価は200日線からマイナス37%乖離、マイナス44%乖離で反発した。

スケジュールを見てみると・・・。

【5月】5勝5敗、(勝率50%、9位)
気学では「市場活気づく。後半に波乱あり。利食いを考慮のこと」

7日(金):マネタリーベース、毎月勤労統計、米雇用統計、消費者信用残高、中国貿易収支、変化日
10日(月):株高の日L
11日(火) :家計調査度、独ZEW景況感、中国生産者・消費者物価
12日(水):米消費者物価、財政収支、変化日、イスラム・ラマダン明け
13日(木):景気ウォッチャー調査、米生産者物価、変化日、株高の日L
14日(金):オプションSQ、マネーストック、米鉱工業生産、小売売上高、輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感
17日(月):国内企業物価指数、米NY連銀製造業景況感、税還付期限、NAHB住宅価格指数、中国各種経済指標、
上げの特異日(下げ止まりの日)
18日(火):GDP速報値、第3次産業活動指数、米住宅着工、建設許可件数、変化日
19日(水):FOMC議事録
20日(木):貿易統計、首都圏新規マンション販売、米フィラデルフィア連銀製造業景況感
21日(金):消費者物価、米中古住宅販売
24日(月):企業向けサービス価格指数
25日(火):米FHFA住宅価格、新築住宅販売、S&PCS住宅価格指数、変化日
26日(水):株高の日
27日(木):米GDP改定値、耐久財受注、中古住宅販売仮契約、変化日
28日(金):失業率、米個人所得・支出
31日(月):鉱工業生産、消費動向調査、商業動態統計、米メモリアルデー
中国製造業非製造業PMI、株高の日L、変化日、鬼宿日・大明日・神吉日、ビルダーバーグ会議

《国内企業の3月期決算発表が本格化》(コメントは日経ヴェリタス)

5月12日 富士フイルム(4901) 複合機などで残るコロナ禍の影響の度合い
日産自(7201) 経営目標「24年3月期営業利益率5%」への進捗
トヨタ(7203) 鋼材や希少金属などの原材料高の影響
5月14日 東芝(6502) 構造改革の進展

良い週末を・・・。

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
4/20☆インテリ(8940)804円→830円 堅調
4/21★アスクル(2678)4,060円→3,970円 調整
4/22◇日立(6501)4,974円→5,452円 タッチ
4/23★住江織物(3501)2,172円→1,998円 調整
4/26☆昭栄薬品(3537)1,067円→1,074円 堅調
4/27☆エムスリー(2413)7,630円→7,335円 堅調
4/28◆JTOWER(4485)8,200円→7,590円 ロスカット
4/30★Sイノベ(4178)3,105円→3,060円 調整
5/06★シキノ(6614)2,057円→1,940円 調整
5/07☆表示灯(7368)2,625円→2,729円 堅調

 

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