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株ニュース

No.707「彼我」

2019/07/16

週末のNY株式市場は上昇。
NYダウなど主要株価指数が終値でそろって最高値を更新した。
NYダウは27,000ドル台。
S&P500は終値ベースで初の3,000ポイント台乗せとなった。
背景は根強い利下げ観測。
「パウエルFRB議長発言は景気拡大の維持に向けた単なる約束にとどまらず今後の政策運営に関する指針を示すもの。
市場はこれを好感した」という解釈だ。
市場の注目ポイントは企業の決算発表に移行しつつある。
S&P500採用銘柄の第2四半期の収益は0.4%落ち込むという予想だ。
6月の卸売物価指数(PPI)の伸びは前年比で1.7%と2年半ぶりの小幅な伸びで着地。
市場予想は上回ったが利下げ観測を前に見えないフリ。
7月の0.5%利下げ予想確率は前日の19.9%から23.5%に上昇。
0.25%の利下げ確率は100%。
10年国債利回りは2.1%台。
ドル円は107円台後半。

週間ベースではNYダウは1.5%高、3週続伸。
NASDAQは1.0%高、3週続伸。
S&P500は0.8%高、3週続伸。

週明けのNY株式市場は小幅に続伸。
NYダウは27ドル高の27,359ドルと4日続伸。
3日続けて過去最高値を更新した。
NASDAQは14ポイント高の8,258ポイントと続伸。
連日の過去最高値更新。
S&P500は5日続伸し3日連続の過去最高値更新。
背景は利下げ観測の継続との解釈。
一方で主要企業の四半期決算の発表シーズンスタート。
「業績を見極めたいとの雰囲気も根強い」という声もある。
主要500社の利益は前年同期比0.3%減の見通し。
「期待値が低いため予想を上回る内容が多ければ業績回復期待につながる」という見方もある。
アップルやキャタピラーが上昇。
利ざや縮小の思惑からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が下落。
「737MAX」の運航再開が2020年1月になる見込みと伝わった航空機のボーイングも下落。
3銘柄でNYダウを約50ドル押し下げた。
NY連銀製造業景況指数は予想を上回って着地。
4~6月期の中国GDPは実質年率換算で前年同期比6.2%成長。
四半期ベースで公表を始めた1992年以降で最低となった。
しかし政策期待で上海総合指数は3日続伸。
トランプ大統領は「米国の関税が大きな影響を及ぼしている。
中国は米国と貿易交渉での合意を望むだろう」とツイート。
利下げ期待が中国景気の後退に勝った展開となった。
もっとも債券市場は世界経済減速への警戒感から堅調。
10年国債利回りは2.09%水準。
ドル円は方向感なく107円台後半で推移。


週末の日経平均は寄り付き77円高、終値42円高と日足は陰線ながら続伸。
3連休前で積極的に上値を追う動きは見られなかった。
業績を好感したファーストリテイリングは高値69,900円と一時7万円に肉薄した。
「日本株で最高株価のこの銘柄が3%以上も値上がりすれば、日経平均が上昇するのも当然。
日経平均上昇寄与度は79円強。
このおかげでのかろうじて上昇」という見方だ。
一方対照的に足を引っ張ったのが安川電機。
営業減益を背景に急落。
相場的には影響大だった。
「NYダウは初の27,000ドル台乗せと勢いのある上昇。
日経平均はかろうじてプラスを保ったという程度で迫力不足は否めない」という声が聞こえる。
日経平均は週間では60円の下落。
ただ週足では6週連続陽線。
東証1部の売買代金はオプションSQ当日にもかかわらず1兆7891億円。
受け渡し日変更が売買低迷の理由とする声もあったが火曜に増えなければこの見方は誤謬ということになろうか。
値上がり703銘柄、値下がり1,356銘柄。
新高値77銘柄。新安値12銘柄。
騰落レシオは106.32に低下。
NTレシオは13.76倍。
25日線からは1.4%、200日線からは0.5%のプラスかい離。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.748%。
買い方▲10.368%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.918%。
買い方▲14.620%。
空売り比率は42.9%で85日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.7%。
日経HVは12.7、日経VIは13.12。
日経平均採用銘柄のPERは12.12倍。
EPSは1,789円。
過去最高まであと5円だ。
PBRは1.08倍。
週間ベースで日経平均株価は0.3%安、6週ぶり下落。
TOPIXは1.0%安、3週ぶり下落。
東証マザーズ指数は3.1%安、3週ぶり下落。
日経ジャスダック平均は0.1%安、6週ぶり下落、
東証2部指数は0.6%安、3週ぶり下落。

週末のシカゴ225先物終値は大証日中比50円安の21,580円。
週明けのシカゴ225先物終値は大証日中比35円安の21,595円。
高値21,680円、安値21,505円。
25日線(21,379円)と75日線(21,437円)はあと数日でゴールデンクロスの可能性。
5日線(21,592円)が下向きなのが気にかかる。
52週線(21,725円)をまずは上回りたいところ。
24か月線は(21,837円)だ。
過大は幻のままのSQ値(21,742円)奪還だ。
ボリンジャーのプラス1σが21,628円、プラス2σは21,877円。
気学では「下放れ突っ込むと底入れする。逆なら反落」。
水曜は「初め高いと後安し。吹き値売り方針良し」。
木曜は「押し込むと跳ね返す日。突っ込み買いで駆け引き」。
金曜は「後場高の日。押し目買い方針で進め」。
選挙直前1週間は悪材料も消えるというアノマリーもなくはない。

日経ヴェリタスで紹介されたアノマリー。
【新経験則 四半期末の1週間は買い場(押し目買い)】
背景にあるのは、自社株買いの活発化。
多くの企業は四半期決算期末が近づくと、株価操縦とみなされるのを防ぐために自社株買いを自粛。
3月決算企業の四半期末に当たる3、6、9、12月末前の1週間(5営業日)について日経平均株価の騰落率。
14年6月末期以降、過去5年間では、全20回のうち16回で下落。
この16回のうち13回は翌月末にかけて日経平均が上昇。
過去5年間では、毎月の第1営業日に日経平均が上昇したのは約7割。
比較的高い確率になっている。

【変わる経験則 セル・イン・「エイプル」】
「セル・イン・メイ(5月に売れ)」が広く知れ渡った結果、早めに売り抜けようとする人が増えた可能性も。

一方で「まだまだ現役の経験則」。
【米大統領選の前年は株高】日本でも選挙は好材料になりやすい。
年末と年始の相場の方向性は逆転することも不変の経験則。


週末のNYダウは243ドル高の27,332ドルと3日続伸。
NASDAQは48ポイント高の8,244ポイントと反発。
S&P500は13ポイント高の3,013ポイント4日続伸。
ダウ輸送株指数は247ポイント高の10,637ポイント。
SOX指数は1.90%上昇。
VIX指数は12.39。
3市場の売買高は56.8億株と減少。
225先物CME円建ては大証日中比50円安の21,580円。
ドル建ては大証比45ポイント安の21,585ポイント。
大証夜間取引終値は日中比60円安の21,585円。
ドル円は107.89円。
10年国債利回りは2.123%。

週明けのNYダウは27ドル高の27,359ドルと3日続伸。
NASDAQは14ポイント安の8,258ポイントと続伸。
S&P500は0.53ポイント高の30,149ポイントと5日続伸。
ダウ輸送株指数は36ポイント安の10,601ポイント。
SOX指数は0.77%上昇。
VIX指数は12.68。
3市場の売買高は53.9億株。
225先物CME円建ては大証日中比35円安の21,595円。
ドル建ては大証比30ポイント安の21,600ポイント。
ドル円は107.91円。
10年国債利回りは2.091%。


225先物はアムロ・ドイツ・GS・モルスタ・みずほ・三菱が買い越し。
野村・UBS・クレディ・JP・バークレイズ・パリバが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・三菱・GS・ドイツが買い越し。
JP・クレディ・大和・シティ・みずほ・モルスタが売り越し。

テクニカル的にはバロック(3548)、イーブック(3658)、
NRI(4307)、JCR(4552)、ダイト(4577)、
ダイオーズ(4653)、富士フィルム(4901)、日コン(5269)、
東洋電(6505)、ホシデン(6804)、日電子(6951)、
良品計画(7453)、アサヒイン(7747)、極東証券(8706)、
平和不(8803)、京成(9009)、JR西(9021)が動兆。

◇━━━トラッキング━━━◇

・・・7%上昇はタッチ、8%下落はロスカット(12日終値)

6/26◇応化工(4186)3,190円→3,370円 タッチ
6/27◇ハウテレビ(7064)3,120円→3,030円 タッチ
6/28★and fac(7035)3,940円→3,800円 調整
7/01◇サムティ(3244)1,648円→1,733円 タッチ
7/03★グレイス(6541)2,585円→2,565円 調整
7/04☆NTT(9432)5,109円→5,162円 堅調
7/08★ウェルビー(6556)1,893円→1,795円 調整
7/10★ヤクルト(2267)6,340円→6,320円 調整
7/11★ソーシャルワイヤ(3929)868円→867円 調整
7/12★ラ・アトレ(8885)677円→673円 調整

 

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