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株ニュース

No.530 「拝金主義でなく」

2019/01/21

週末のNY株式市場は4日続伸。
「中国が貿易不均衡の是正に向け、米国からモノの年間輸入規模を1兆ドル強拡大。
貿易黒字を2024年までにゼロにすることを目指している」との報道を好感したとの解釈。
「市場は好材料で再びリスクオンの展開になっている」という見方だ。
ダウ輸送株指数は1万ドル乗せ。
SOX指数は2%超の上昇となった。
週間ではNYダウは2.96%高、NASDAQは2.66%高、S&P500は2.87%高。
そろって4週連続の上昇。
4週間の上昇率としては2011年10月以来の大幅高だ。
S&P500は月間で2016年3月以来の上昇となりそうな気配。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は90.7と、2016年10月以来の低水準。
前月からの低下幅は7.6ポイントで、15年9月以来の大きさ。
市場予想は97.0。
ただ12月の鉱工業生産指数は市場予想を上回り、米経済が鈍化するとの懸念は後退。
年末までの利上げ確率は27%。
1週間前の19%からは上昇したが1カ月前の40%からは低下した。
10年国債利回りは2.78%と上昇。
ドルは主要通貨に対して底堅く推移。
ドル円は109円台後半での推移。
トランプ氏はホワイトハウスで演説。
「行き詰まりを打開するための提案として不法移民の救済策を3年間延長する」など歩み寄りを見せた.
しかし野党民主党は反対。
週明け21日はキング牧師生誕記念で休場。

週末の日経平均は反発。
TOPIXは続伸。
日経平均の寄り付きは70円高。
終値は263円高だった。
新興市場は堅調でマザーズ指数は5日続伸。
今年にはいって下落は1日だけ。
大発会もプラスだったのは印象的だ。
日本電産は下方修正後のドル円の想定為替レートが1ドル100円。
「おそらく予測される最悪の状況を織り込んだもの」という解釈だ。
「過去の大幅下方修正はその後の株高の前兆だった」という解釈も聞こえる。

東証1部の売買代金は2兆1,529億円と2兆円台復活。
値上がり1,538銘柄、値下がり525銘柄。
新高値8銘柄、新安値7銘柄。
騰落レシオは84.44に上昇。
25日線を上回ったのは約1ヶ月半ぶり。
日経平均は週間では約306円の上昇。
週足は2週連続陽線。
2週間で1,100円超の上昇となった。
1月SQ値20,290円に対しては5連勝。
NT倍率は13.27倍。
25日線(20,576円)からは0.4%のプラスかい離。
200日線(22,181円)からは6.8%のマイナスかい離。
5日線(20,485円)は依然サポート。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.690%。買い方▲14.078%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.558%。買い方▲14.659%。
空売り比率は42.4%で29日連続40%超。
日経HVは31.2、日経VIは20.78。
日経平均採用銘柄のPERは11.97倍。
EPSは1,726円に低下。
PBRは1.09倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比295円高の20,925円。
高値20,940円、安値20,435円。
21,000円台が見えてきた。
一目均衡の雲の上限は20,468円で雲の上。
ボリンジャーのプラス1σは21,286円だ。
気学では「安値にある時は急伸する。押し目買い」。
火曜は「人気に逆行して動く日」。
水曜は「前場の仕成に反して動く日」。
木曜は「上がっただけ下がる、下げただけ戻る日」。
金曜は「高下激しく後場に至り大動きする」。

日経ヴェリタス特集は「乗っ取られた市場 株価は機械が決めるのか」。
ボストン・コンサルティング・グループによると、運用資産は世界で約18兆ドル(2,000兆円)と世界の運用額の2割。
海外に本拠を置く高速取引業者(HFT)は1,000分の1秒、100万分の1秒の単位。
日経平均の値動きが500円超える日が増えた。
2,017年はゼロだったが18年は15日。
19年も年始から乱高下。
機械にはヒトが抱く心理的な節目はない。
東証によれば外国人は18年に日本株を5兆7,400億円売り越し。
年間の売越額としては31年ぶりの大きさ。
株価指数先物との合計では13兆2,600億円。
しかし昨年の年間下落率は1割強にとどまった。
日本株の筆頭株主は米国。
17年末時点で海外勢全体(216兆円 株式保有残高)の5割。
ところが18年は米国からの注文に大きな変化は見られず。
1月から11月までの売越額は732億円。
国・地域別で見た売越額の筆頭は英国の1兆7,800億円、フランスの5,300億円と続く。
だが両国とも売りは3月に集。
それを除くと買い越しだった。
では売りの本尊は?
「巨額売りが示すのはHFTの儲けけではないか」と。
HFTは「薄利多売買」が身上。
「僅かでも安く買い、高く売る」作業の積み重ねが売却額と買付額の差である売越金額の増加につながる仕組み。
昨年恒常的に売り越しだったのが年間売越額4,400億円のシンガポールや6,500億円の香港だった。
 金融庁に登録す10社のHFTのうち本店を香港に置いているのが1社、。
シンガポールは4社、オーストラリアのが3社。

興味深かったのは「機械取引に翻弄されない2019年の個人投資家の備え5カ条」。
(1)波に乗ってもすぐに下りる。
   相場は急変する。
   利益確定も損切りも深追い禁物。
(2)レバレッジはかけない。
   上げも下げも行き過ぎる可能性。
   逆を突かれると傷が浅くなる。
(3)勘や経験則に頼らない。
   従来の指標が目安にならない可能性も。
(4)損切りルールを見直す。
   リスク管理は入念に
(5)長期投資に適した銘柄選びを。
   一時的な株価下落に慌てず、成長を確信できる銘柄を選ぶ。

そして米運用大手フィデリティの「マゼランファンド」率いたピーター・リンチ氏の手法。
成長率と配当利回りを足してPERで割った数字も参考に。
成長率12%、配当利回り3%、PER10倍の銘柄だと「(12+3)÷10=1.5」になる。
「2」以上が「望ましい」。
「1.5」は「まずまず」。
「1」以下なら「見込みが薄い」と判断。
結構役に立つかも知れない。

週末の東証で行われたストボ新春企画「投資のとびら」。
300名程度の参加者に聞いてみたのは・・・。
「100%当たるAIの売買指示があったと仮定してみて、その指示に従って売買しますか?」。
挙手されたのはパラパラと数名。
次に聞いてみたのは「たとえ完全なAIがあっても自分の考えで売買しますか?」。
半数以上が手を挙げられた。
株式投資は、本来儲けが第一義。
完全に儲かる手法があるならばそれに従う投資家が増える、というのが学説。
しかし実務は違うということ。
ただ「儲かればよい」のではなく、その投資に自分の存在、生き様が欲しいということ。
そして投資では主人でありたいということ。
これが投資家の思考なのだ。
市場は拝金主義が横行していとみられがちだが、実際は大分違うような気がする。
ある意味ホッとした場面でもあった。
でも「100%儲かるのなら、それでもいいか」という気もしないでもない。
というのが人情かも知れない。

NYダウは336ドル高の24,706ドルと4日続伸。
NASDAQは72ポイント高の7,157ポイント。
S&P500は34ポイント高の2,670ポイント。
ダウ輸送株指数は255ポイント高の10,012ポイントと1万ポイント台復活。
SOX指数は2.30%の上昇。
3市場の売買高は79.9億株。
直近20日平均の84.4億株を下回った。
CME円建ては大証日中比295円高の20,925円。
ドル建ては大証比320円ポイント高の20,950ポイント。
ドル円は109.76円。
10年国債利回りは2.787%。

225先物は野村・GS・日興・シティ・JP・クレディ・ドイツが買い越し。
アムロ・みずほ・バークレイズ・ソジェン・三菱・UBSが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・GS・ドイツ・UBSが買い越し。
みずほ・ソジェン・アムロ・パリバ・シティ・メリルが売り越し。

テクニカル的には大和ハウス(1925)、サニーサイド(2180)、
サッポロ(2501)、gumi(3903)、宮越(6620)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
ワイヤレスゲート(9419)…動兆
ワイヤレスゲートDに注目する。
同社は公衆無線LAN、WiMAXサービスを展開。
業績は復調。
高速通信網のLTEを一般的なインターネット上で仮想的に構築する「LTE仮想化」。
そしてネットワークセキュリティ分野の新たな展開に期待。
(481円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=9419

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
1/04◇MDV(3902)910円→1,065円 タッチ
1/07◇GSユアサ(6674)2,172円→2,365円 タッチ
1/08◆SOU(9270)6,600円→5,440円 ロスカット
1/09◇HEROZ(4382)7,130円→7,640円 タッチ
1/10★ヒビノ(2469)2,205円→2,051円 調整
1/11◇PCI(3918)2,221円→2,400円 タッチ
1/15★日新(9066)1,836円→1,835円 調整
1/16☆セック(3741)3,595円→3,745円 堅調
1/17☆DIT(3916)1,381円→1,435円 堅調
1/17☆ラクーン(3031)669円→700円 堅調

 

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