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株ニュース

No.467「やっぱりIoT」

2018/11/14

NY株式市場はNYダウとS&P500が小幅続落、NASDAQはごく小幅に反発。
前日大きく下落したハイテクセクターは買い戻しの動きでしっかり。
国家経済会議(NEC)のカドロー委員長が「政府が通商問題を巡り中国と協議を再開した」とコメントしたことも好感。
ただインドネシアでの墜落事故をめぐりボーイングが下落した。
WTI原油先物はバレル55ドル台まで急落。
下落率7.1%は3年ぶりの水準だった。
過去最長の12日連続安で昨年11月以来の安値。
相変わらずエネルギーセクターが重荷となった。
ベテランズデー休場明けの債券市場では10年国債利回りが3.14%台まで低下。
「原油安でエネルギーコストが低下。インフレ率も下がるだろうから金利は低下する」との見方だ。
10月の財政収支は1,000億ドルの赤字で市場予想と一致。
歳出は3,530億ドルと前年同月比18%増、歳入は2,530億ドルと7%増。
その先は消費者物価指数(CPI)や小売売上高指標が注目指標だ。
英国とEUが英国のブレグジット草案で合意したことを受けユーロと英ポンドが上昇。
ただイタリアの財政刺激策は懸念を醸し出している。
ドル円は113円台後半での推移。
VIX(恐怖)指数は20.02。
SKEW指数は121.35。

火曜の日経平均は寄り付き384円安。
9時21分に一時785円安で21,500円割れの安値を付けて一進一退。
後場は切り返して大引けは459円安。
日経平均、TOPIXとも前日回復した25日線を再び割り込んだ。
値下がり230銘柄、値下がり1,846銘柄(一時2,000を超えた)
新高値7銘柄、新安値154銘柄。
日足のクジラ幕は10日継続。
騰落レシオは84.79%。
「アップルショック」という見方もあった。
「下向きの25日線に戻りを抑えられた格好で形は悪化。
10月26日安値20,971円を割り込まないことがポイント」という声も聞こえる。
ただ基本的には3月月中平均21,395円、24ヶ月線21,223円がサポートしていると見る。
11月月足陽線基準21,687円も重要なポイントだ。
13日(火)株安の日、14日(水)株高の日、15日(木)変化日の動きになってくれれば良しだろうか。
25日線(22,168円)からは1.6%、200日線(22,354円)からは2.4%のマイナスかい離。
52週線(22,485円)が遠い。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.951%(前日▲8.210%)。意外な悪化だ。
買い方▲13.408%(前日▲12.438%)
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△3.73%(前日△ 5.14%)
依然としてプラスながらこちらも意外な悪化。
買い方▲21.54%(前日▲20.96%)
空売り比率は46.8%で31日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.7%。
11月9日時点の信用買残は132億円減の2兆9,905億円。
5週ぶりの減少。
信用売残は396億円増の7,549億円。
7週ぶりの増加だった。
日経HVは25.4、日経VIは22.35。
日経平均採用銘柄のPERは12.32倍。
10月29日の12.33倍を下回った。
EPSは1,770円。
日経平均採用銘柄の益回りは8.12%。
東証1部の益回りは7.25%だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比10円高の21,770円。
高値21,965円、安値21,475円。
勝手雲の下限は21,700円、上限は22,450円で株価は雲の中。
20日(火)に白くねじれているのは救いだ。
ボリンジャーのマイナス1σが21,624円。
マイナス2σが21,080円でココを下抜ければ年末まで明るくない正念場。
寄り前発表のGDP速報値の評価が重要な日。
気学では「よく動き後場急変する。大引け高は売り、大引け安は買い」
木曜は「一方に偏傾して動く日」
週末は「変化を起こす注意日」だ。
NASDAQの落ち着きとダウ輸送株指数の反発を材料に反発期待の水曜日。

全体の95.7%が通過した4~9月期決算集計状況。
4~9月期売上高は7.5%増、経常利益は12.3%増、純利益は19.5%増。
3つき通期売上高は3.7%増、経常利益は6.8%増、純利益は1.6%増。
結局上期は2割増益、通期でもプラス。
悪くはないが顧みられない。

日経朝刊では「タイヤ、IoTの足場に」の見出し。
ブリジストンがタイヤにセンサーを付けて走行状況を分析するデータビジネスを開始するという。
車の需要は減少する方向だがタイヤの需要は増加見通し。
17年に4兆円だった世界市場規模は2025年には4.7兆円に増加するという。
背景はカーシェアなどによる車の稼働率の上昇での交換頻度の増加。
タイヤにセンサーを付け保守・サービスの事業を拡大するという方向。
意外なところに需要があるものだ。
もっとも鉱山機械等の世界では当たり前のこと。
タイヤの需要が増加するなら、タイヤの原料のゴムだって需要は増加するに違いない。
JSR(4185)には追い風になるだろう。

興味深いのは「米シェール頭打ち」という予測。
IEAの世界エネルギー見通しでは、原油供給不足のリスクが指摘された。
特にアメリカのシェールオイルの増産は2020年台で頭打ち。
シェール油田で資源枯渇が進むという、
「需要を賄うバトンを徐々にOPECに譲り渡す」という見通しだ。
OPEC加盟国の原油生産シェアは17年43%、25年40%、40年45%。
「中東の影響力は低下しない」
このシナリオとトランプ政権の方向は結構面白く映る。

NYダウは100ドル安の25,286ドルと3日続落。
NASDAQは0.01ポイント高の7,200ポイントと4日ぶりの小幅反発。
S&P500は4ポイント安の2,722ポイントと4日続落。
ダウ輸送株指数は66ポイント高の10,433ポイント。
SOX指数は1.35%の下落。
3市場の売買高は82億株。
CME円建ては大証比10円高の21,770円。
ドル建ては大証比25ポイント高の21,785ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比40円安の21,720円。
ドル円は113.84円。
10年国債利回りは3.141%。

225先物はアムロ・モルスタ・三菱・大和・メリル・GMOが買い越し。
SBI・JP・クレディ・野村・シティ・HSBCが売り越し。
TOPIX先物は大和・ソジェン・メリル・パリバ・モルスタが買い越し。
日興・GS・みずほ・バークレイズ・シティが売り越し。

テクニカル的には新日本科学(2395)、ブレインP(3655)、
デジハ(3676)、メディアドゥ(3678)、IBJ(6071)、
ダイフク(6383)が動兆。

◇━━━ カタリスト ━━━◇
アドソル日進(3837)…動兆。
アドソル日進に再度注目する。
同社は大企業向け大規模システムの開発が中核。
電力・ガス、鉄道、旅行、金融など顧客基盤は広い。
中計では次世代以降をテーマに「自動車、道路、航空、宇宙、防災、決済」に注力。
次世代自動車や地理情報システム、医療関連などIoT関連事業が拡大基調
IoX総合エンジニアリング企業だ。
業績は好調。
上期は過去最高の売上と利益を計上した。
需要の旺盛さに対応し国内外の開発拠点を拡大。
特に注力しているセキュリティ分野では「Lynx SECURE」が拡大。
「隔離・遮断・データ保護」を推進しており、顧客の製品導入が進展している。
10月に同社が開催した「IoT時代のセキュリティフォーラム」。
ゲストスピーカーは英国アーム社の役員が登場していたことは注目だ。
「潮目の変化」は間違いなく訪れている。
(1,970円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=3837

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
10/29◆アスカネット(2438)1,399円→1,526円 ロスカット
10/30◇L・T・S(6560)1,862円→2,035円 タッチ
10/31☆エスクローAJ(6093)471円→479円 堅調
11/01◇アールビバン(7523)798円→896円 タッチ
11/02◇CAP(3965)3,500円→2,949円 タッチ
11/05◆アドソル日進(3837)2,200円→1,970円 ロスカット
11/07☆シナネン(8132)2,684円→2,635円 堅調
11/08★RPA(6572)17,240円→16,590円 調整
11/09★アクアライン(6173)2,755円→2,615円 調整
11/12◆ライトアップ(6580)2,080円→1,878円 ロスカット

 

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