株ニュース
NY「マイナスのニュースがなかったから急伸」
2018/10/17
NY株式市場は大幅反発で主要株価3指数が軒並み2%超の急伸。3指数の上昇率はいずれも1日としては3月以来の大きさ。
小型株中心のラッセル2000も約2年ぶりの大幅な上昇率となった。ゴールドマン・サックスやユナイテッドヘルス・グループなどの主要企業の決算を好感。
9月の鉱工業生産指数が0.3%上昇し4カ月連続での上昇。8月の求人件数(季節調整済み)は713.6万件で2000年の統計開始以来の最高水準を更新。好決算と堅調な経済指標が背景との解釈だ。
「株は下げなきゃ上がれない」が現実化したと考えるべきだろう。「材料は後から付いて来る」だ。引け後に決算発表したネットフリックスは時間外取引で急伸。
「NASDAQの8月下旬の最高値からの下落率が9.6%で止まった。10%を越えなかったことは調整相場入りではない証左」という見方もある。
10年国債利回りは3.16%台と小幅な動き。「リスクオン相場入りしたように見える。世界的に株価は再び上向いており、前週に見られたパニックは収まった」と言う声が聞こえる。
こうなってくると英国のEU離脱交渉、イタリア予算案、サウジアラビアの記者殺害疑惑などは材料視されない。市場の不思議さだ。
「今日はマイナスのニュースがなかったという点でこれまでと異なる」という見方は実に面白い。
ドル円は112円台前半で推移。