FXは儲かる?FXで儲かっている人の割合と基本的なトレード方法を解説!

FXは儲かる?FXで儲かっている人の割合と基本的なトレード方法を解説!

「FXは儲かる?」

「FXで儲かっている人はどれくらい存在する?」

FXを始めたいと思った人は、このような疑問を抱いた人もいるでしょう。

結論からいうと、FXでは全体の6割のトレーダーが儲かっています。

この記事では、儲かっているFXトレーダーの取引方法や、FXで儲かりにくいトレード方法を解説します。

目次

FXでは全体の6割のトレーダーが儲かっている

FX(外国為替市場)に参加しているトレーダーで、実際に儲かっているトレーダーは全体の6割存在します。

一般社団法人金融先物取引業協会の2018年4月調査結果報告書では、合計1,000名(男性763名、女性237名)の投資者調査がおこなわれました。

利益を出している比率は、年代・性別でみると30代男性が66.4%です。

また、全体でみた場合にも「-20万円未満~20万円未満」の間で利益を出している割合は60.3%といった結果でした。

過去の調査結果からみても、FXで取引をおこなっている方の半数以上が、FXで儲かっていることがわかります。

FXで儲かる仕組みは為替差益とスワップポイントの2通りある

FXで儲かる仕組みは、主に2通りに分けられます。

以下では、通貨価値の変動で儲かる方法と、金利差額で儲かる方法の2つを解説します。

FXの取引方法
  • 為替差益で儲かる方法
  • スワップポイントで儲かる方法

為替差益は通貨価値の変動を利用して利益を得られる

FXの基本的なトレード方法は、通貨価値の変動を利用する為替差益(かわせさえき)が基本です。

為替差益は、通貨の価値が安い時に買い、高くなった時に売ると差額が生じて、差額分の利益を得られます。

逆に、通貨の価値が高い時に売って、安くなった時に買うと、差額分の利益を得ることも可能です。

【為替差益の獲得例】
ドルを1ドル=145円の時に買って、数日後に1ドル=150円まで変動した場合。
1ドル=150円まで変動した時点で、保有中のドルを売った場合は、5円分の差額を得た状態でドルを売ることが可能です。

上記の例では、5円分の差額を為替差益といいます。

反対に、1ドル=140円まで下がった場合、保有中のドルを売ると5円分を損失した状態でドルを売ることになります。

損失の場合は、為替差損(かわせさそん)といいます。

スワップポイントは通貨ペアで発生する金利差額によって利益を得られる

スワップポイントは、異なる通貨間で発生する金利差に基づいて計算される金額です。

日本の金融政策は、日本銀行政策委員会の「金融政策決定会合」と呼ばれる会合で決定されています。

FXでは、低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うと、1日ごとに金利差調整分のスワップポイントを獲得できます。

たとえば、以下の条件で取引をおこなう場合は、1日あたり556.16円のスワップポイントを得ることが可能です。

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条件数値
取引額100,000USD
為替レート145円
日本の政策金利0.1%
アメリカの政策金利1.5%

上記の場合、アメリカの金利が日本よりも高いため「米ドルを買い(長期保有)・日本円を売り(短期売却)」する事で、金利差により556.16円のスワップポイントを得られます。

1日にあたりのスワップポイントの計算式は、以下の通りです。

スワップポイント計算式
1日あたりのスワップポイント=(取引額×(アメリカの金利-日本の金利)×日数/365×為替レート

逆に、高金利の通貨を売って、低金利の通貨を売ると金利差調整分のスワップポイントを支払わなければいけません。

スワップポイントで利益を得る場合は、低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買わなければ利益を得られないため注意しましょう。

FXで儲かる人は自分のトレード方法を確立している

FXで儲かる人は、自分のトレード方法を確立しています。

言い換えると、あらかじめ設定したルールに従ってFX取引をおこなうことで、利益を獲得しています。

FXで儲かっている人が、意識しているトレード方法は、以下の4つです。

FXで儲かる人のトレード方法
  • 為替に関する経済情報を日々チェックしている
  • トレードをする前に損切りラインを決めている
  • 分析方法を使い分けている
  • 損小利大の考え方を持ってトレードしている

為替に関する経済情報を日々チェックしている

FXで儲かるトレーダーは、為替に関する経済情報を日々チェックしています。

為替の変動は、各国の経済状況によっても影響されます。

そのため、FXで利益を得るためには、為替情報のチェックは必要不可欠です。

FXでは、為替情報を指標として分析する方法をファンダメンタルズ分析と呼びます。

ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析は、各国の経済状況から今後の通貨変動を予測する分析方法です。
たとえば、経済データとなる「経済成長率・物価上昇率など」を指標としてファンダメンタルズ分析をおこなえます。

経済データは、あらかじめ決められた日程に「経済指標」として発表されます。

内閣府ホームページでは、過去の主要経済指標がまとめられているため、参考にしてみるのも1つです。

分析方法を使い分けている

FXでは、主に2つの分析方法を用いて取引がおこなわれます。

FXで使用される分析方法は、以下2つです。

・ファンダメンタルズ分析
・テクニカル分析

ファンダメンタルズ分析は、前述した経済データから通貨変動を予測する分析方法です。

一方、テクニカル分析は過去の為替チャートの動きから、今後の通貨の値動きを分析する方法です。

テクニカル分析では、主に以下2つの分析方法が可能です。

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分析名意味
トレンド系指標通貨の「買い・売り」のどちらが流行しているかを示す指標。
オシレータ系指標通貨の「買われすぎ・売られすぎ」を示す指標。

為替チャートでは、ローソク足といわれる棒グラフなどを用いて分析をおこなえます。

ローソク足は、トレンド系指標に分類されます。

ローソク足は、通貨の変動ごとに上昇と下降を繰り返して表示されており「上昇トレンド・下降トレンド」の分析が可能です。

オシレータ系指標では、基本的にRSI(相対力指数)を用いて分析されます。

RSIは「0~100」の数字間の変動を表しており、数値が30以下の場合は売られすぎ、数値が70以上の場合は買われすぎの分析をおこなえます。

テクニカル分析と、ファンダメンタルズ分析では、通貨に関わる別の情報を得ることが可能です。

そのため、FXで儲かるトレーダーは、2つの分析方法を使い分けて取引を行っています。

トレードをする前に損切りラインを決めている

FXでは、取引をおこなう前に通貨変動による損失額を計算可能です。

あらかじめ損失額の計算をできるため、FXトレーダーは損切りラインを決めてからトレードをおこなっています。

FXの損失額は、以下の計算式で計算可能です。

損失額計算方法
損失額=「売買した通貨の単位数×(売った時の為替レート-買ったときの為替レート)」

売買した通貨の単位数は、取引時に何通貨分で取引をおこなったかで、異なります。

損失額の計算をおこなう際は、売買する通貨の単位数を設定しましょう。

FXでは、損切りラインを設定することを「ストップロス(SL)」といいます。

ストップロスの設定は、基本的にどの証券会社でも備え付けられている機能です。

FX取引をおこなう際は、事前に損失額の計算をおこなってから、ストップロスの設定をおこないましょう。

損小利大の考え方を持ってトレードしている

FX取引をおこなうトレーダーは、損小利大の考え方を持ってトレードしています。

損小利大とは、投資戦略の基本原則の1つで、小さな損失はすぐに切って大きな利益を追求する意味です。

FX取引は、一度の取引で損失になってしまっても、その後の数回の取引でトータルプラスにすることのできる取引です。

たとえば、損失と利益の比率1:2である場合は、10回の取引で4回以上勝てば、トータルは利益となります。

損失と利益の比率1:2とは?
1回の損失に対して、1回の利益が損失額の2倍だった場合を意味します。
たとえば、損失額1万円が6回、利益額2万円が4回の場合は、トータル2万円の利益となります。

FXトレーダーは、損失になってしまった場合は、次はどのタイミングで倍以上の利益を獲得できるかを分析します。

FX取引をおこなう場合は、単発的な結果ではなく長期的な結果でトレードをおこないましょう。

FXで儲かりにくいトレード方法3つ

FXでは、儲かりにくいトレード方法が存在します。

儲かりにくいトレード方法は、FXの基礎的な部分も含まれます。

FXトレードをおこなう場合は、以下のトレード方法がおこなわないようにしましょう。

FXで儲かりにくいトレード方法
  • FXの基礎知識を付けずにトレードしている
  • 情報の整理を出来ずにトレードしている
  • 流動性の少ない通貨でトレードしている

FXの基礎知識を付けずにトレードしている

FX儲かるためには、基礎となる知識は必要となります。

なぜなら、FX取引で損失額の計算や利益額の計算をおこなうためには、知識がなければ計算できないからです。

基礎知識を付けていなければ、他のトレーダーがどのように取引をおこなっているのかも理解できません。

FX取引をおこなう場合は、最低限の基礎知識を付けてから取引をおこないましょう。

FXで最低限必要な基礎知識
  • FXで利益を得られる仕組み
  • レバレッジ
  • 取引通貨単位(ロット数)
  • 為替チャートの見方
  • 通貨ペアのリアルタイムレート
  • スプレッド
  • ロスカット
  • 損切り
  • 利益確定
  • 約定

事前に損失額を計算せずにトレードしている

FXでは、取引をおこなう前に通貨変動による損失額の計算が可能です。

加えて、通貨変動による利益額の計算も可能となります。

FX取引をおこなう前に、利益額と損失額の計算をしておくと、運用資金の範囲内での決済がおこないやすくなります。

たとえば、以下の内容でFXトレードをおこなった状態で、シミュレーションしてみましょう。

トレード内容
  • 運用資金10万円
  • USD/JPYを145.000円で買い保有
  • 取引数量1Lot=1万通貨
  • 利益確定額は資金に対して5%
  • 損切り額は資金に対して10%

上記トレード内容では、利益確定額損切り額の割合を決めています。

損切り額は、資金に対して10%です。

もしUSD/JPYが144.000円まで変動した場合の損益額は、10,000円の損失となります。

損失額:144.000円まで下降した場合は10,000円の損失。

取引通貨の変動によっての損益計算は、以下の計算式で計算可能です。

損益計算方法
取引数量×通貨の変動数値=損益

損失額の変動数値は、145.000円から144.000円の1円分変動しています。

この場合は「10,000通貨×1円=10,000円」となります。

そして、取引とは逆方向へ変動したため、マイナス10,000円の含み損を計算可能です。

上記のトレード内容で取引をおこなった場合は、144.000円の数値に達したら損切りをおこなうと事前に想定できます。

FX取引をおこなう場合は、通貨の変動数値から事前に損失額を把握しておきましょう。

流動性の少ない通貨でトレードしている

FXでは、流動性の少ない通貨と流動性の多い通貨が存在します。

流動性の多い通貨は、市場参加者が多く取引回数の多い通貨です。

たとえば、JPY(円)やUSD(米ドル)は市場参加者が多く、FXで頻繁に取引がおこなわれます。

頻繁に取引がおこなわれる通貨は、為替チャートの動きもわかりやすく、経済的な情報も得られやすいです。

流動性の少ない通貨は、得られる情報も限られてしまうため、流動性の多い通貨での取引を意識しましょう。

FXで儲かるための方法4つ

FXで儲かるための方法を4つ解説します。

FXで儲かるための方法は、FX経験者に限らず、FX初心者も意識して取り組める方法です。

FXで儲かるための方法
  • 主要通貨でトレードをおこなう
  • 4つのトレード方法から自分に合ったスタイルを見つける
  • デモ口座を使用してトレードに慣れておく
  • 自動売買の利用を検討してみる

主要通貨でトレードをおこなう

FXでは、主要通貨と呼ばれる通貨が存在します。

FXの主要通貨は、以下の8つです。

FXの主要通貨
  • USD(アメリカドル)
  • EUR(ユーロ)
  • JPY(日本円)
  • GBP(イギリスポンド)
  • AUD(オーストラリアドル)
  • CAD(カナダドル)
  • CHF(スイスフラン)
  • NZD(ニュージーランドドル)

FXにおける主要通貨とは、世界で最も取引量の多い通貨ペアです。

または、最も広く使用されている通貨を指します。

主要通貨は、主に経済国の通貨が含まれており、一般的には最も低いスプレッドを提供しています。

主要通貨は、流動性もあり経済情報を得られやすい通貨のため、初心者でも取引をおこないやすい通貨といえるでしょう。

4つのトレード方法から自分に合ったスタイルを見つける

FXには、取引にかける期間によってトレード方法が異なります。

FXのトレード方法が、以下の4つです。

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トレード名取引期間
スキャルピングトレード数秒~数分の期間で終了するトレード方法。
デイトレード1日以内の期間で終了するトレード方法。
スイングトレード数日~数週間の期間で終了するトレード方法。
ポジショントレード数か月~数年の期間で終了するトレード方法。

上記のように、FXでは数分で終了するトレード方法や、数年の期間をかけておこなうトレード方法があります。

たとえば、スキャルピングトレードは、数秒から数分で終了するトレード方法です。

スキャルピングトレードは、取引開始から取引終了までの期間が短いため、常に為替チャートを確認出来る人に向いているトレード方法といえます。

常に為替チャートの確認をするのは難しい方は、デイトレードやスイングトレードなどの取引方法を検討しましょう。

デモ口座を使用してトレードに慣れておく

FX証券会社では、デモ口座サービスを利用できる証券会社も存在します。

そのため、デモ口座を利用できる証券会社では、実践と同じ形でFXトレードをおこなえます。

デモ口座とは、仮想の資金でFX取引をおこなえるサービスです。

デモ口座では、実践の為替チャートに加え、スプレッドや取引方法も実践と同じ方法で取引をおこなえます。

FX取引において重要な「取引量の設定、損切りラインの設定など」をおこなえるため、デモ口座で慣れておくのはFXで儲かるための手段の1つです。

証券会社によっては、デモ口座のサービスが利用できない証券会社も存在します。

初めてFX証券会社を利用する方は、デモ口座サービスが利用可能な証券会社の利用を検討しましょう。

自動売買の利用を検討してみる

FX証券会社によっては、自動売買サービスを利用可能な証券会社が存在します。

自動売買とは?
自動売買は、FX取引を自動で売買してくれるシステムを指します。
自動で取引をおこなってくれるため、取引のための時間がない場合でも利益を得られる可能性があります。

基本的に自動売買は「取引開始から決済(利益確定、損切り)」をおこなってくれるシステムです。

取引開始から決済まで自動でおこなってくれるため、FXに関する知識がない状態でも利益を得られる可能性があります。

ただ、証券会社によっては、自動売買の設定方法が異なる場合があります。

自動売買を利用する際は、事前に確認をおこないましょう。

また、自動売買は事前にトレード手法が設定されている場合、FX取引の参考に出来る場合もあります。

たとえば、事前に取引の手法を組み込んだ自動売買を利用できる場合は、どのような取引をおこなっているかの確認が可能です。

自動売買の取引を参考したい方は、事前に手法が設定されている証券会社の利用を検討してみましょう。

まとめ

今回は「FXは儲かる?」を題材として解説しました。

2018年4月の一般社団法人金融先物取引業協会の調査では、為替市場に参加している6割のトレーダーが儲かっていることがわかりました。

FXで儲かるためには、基礎知識や為替に関わる経済情報情報の整理は必要不可欠です。

加えて、FXのトレード方法は4つのトレード方法があります。

FXで取引をおこないながら知識を付けたい方は、まずデモ口座で試しながら自分のトレード方法を確立しましょう。

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