FXのスプレッドは取引コストのこと!各FX会社の比較と計算方法も解説!

FX スプレッド

FXトレードをする上で、「スプレッド」という言葉をよく聞くと思います。

スプレッドとはFX取引を行う際の取引コストを指し、FX会社によってはスプレッドの大きさも異なります。

スプレッドの意味・注意点を理解することで、今後の取引コストを抑えることも可能ですよ。

今回の記事ではスプレッドの意味や計算方法、FX会社のスプレッド比較を紹介します。

目次

FXのスプレッドは通貨の買値と売値の差を意味する

FXのスプレッドとは、通貨を売買するときの買値・売値の差を指します。

なお、FXにおけるスプレッドとは、1回のFX取引にかかる実質的な取引コストのことです。

スプレッドは、FX取引をおこなう際に必ず発生します。

スプレッドの例は、下記の通りです。

【ドル円】スプレッド例

買値(Ask)=110.024
売値(Bid)=110.020

買値と売値の差(スプレッド)=0.04銭

FX取引に慣れてくると、10万通貨・100万通貨と取引金額が大きくなります。

取引額が大きくなると取引コストも上がるため、スプレッドの差は非常に重要です。FX会社によってはスプレッドの差は変わるため、取引コストを抑えたい人はFX会社もよく見ておきましょう。

  • スプレッドが広い=コストが高い
  • スプレッドが狭い=コストが安い

また、上記のようにスプレッドの幅は基本的に「広い」「狭い」で表現されます。狭いはコストを安いことを指し、広いはコストが高いことを指します。

スプレッドの単位はpipsと銭で表示される

FX取引におけるスプレッドの単位は、「pips」「銭」があります。

スプレッドの単位
pips日本円以外の外貨の組み合わせで用いる単位1pips=0.01円
日本円で他の外貨とやり取りする際に用いる単位1銭=0.01円

上記内容で説明すると、pipsは米ドル/ポンド・ユーロ/米ドル・英ポンド/米ドルなど日本円以外の通貨ペアで使うスプレッドの単位です。

1pipsは0.01円を指し、110.01円から110.02円に変動した場合は1pips変動したと表現します。pipsは国際的に使うスプレッド単位と覚えておきましょう。

銭とは日本円でやり取りするスプレッド単位のことで、米ドル/円・ユーロ/円・豪ドル/円などの組み合わせの際に使う単位です。

1銭は1pipsを指し、1ドル110円32銭が使い方となります。日本円通貨が組み合わされている時は銭を使用しましょう。

スプレッド原則固定とはスプレッド幅が固定されている方式のこと

FX取引におけるスプレッドの「原則固定」とは、スプレッドの幅が基本的には固定されている方式のことを言います。

国内FX会社のスプレッド幅を確認すると、よくスプレッド原則固定と見ることでしょう。

原則固定のスプレッドの場合、決まった時間帯で取引を行なえばスプレッド幅が変動しないためFX初心者には取引を行いやすいです。

しかしあくまでも「原則」のため、例外的にスプレッド幅が広がる可能性もあることは覚えておきましょう。

FXのスプレッドには「原則固定」と「変動性」があります。変動性のスプレッドでは、取引時点に応じてスプレッドが変動するため上級者向けになります。

変動性スプレッドは海外FX会社では主流になる方式です。

スプレッドは時間帯や経済指標発表時によって広がる

FX取引におけるスプレッドは、雇用統計などの重要な経済指標が発表された際にスプレッドが大きく広がりやすい傾向にあります。

スプレッドの広がりやすいタイミングは、主に以下の内容です。

  • 経済指標の発表
  • 流動性の低い時間帯
  • 要人発言

重要な経済指標が発表されるタイミングは、マーケットに参加する人数が増加し取引が活発に行われるためです。

また流動性の低い時間帯である早朝や年末年始は、取引参加者が少なくなるためスプレッド幅が広がります。

米国大統領などの要人による発言があった場合も、価格の急な変動によりスプレッドが大きく広がることもあります。

取引コストを抑えたい人はスプレッドが広がる原因を覚えて、安全な取引をしていきましょう。

スプレッドは取引コストのため常に把握が必要

FXにおけるスプレッドはコストになるため、常に意識しておかなければなりません。

この項目ではスプレッドの算出方法を解説していきます。1万通貨・1.5pipsの場合におけるコスト計算方法が以下です。

コスト計算「pips」

取引数量×pips=コスト

例. 1万通貨・1.5pips(0.015円)の場合
1万通貨×0.015pips=150円

銭におけるスプレッドの計算方法の場合、pipsと同様に銭を事前に円に変換しておくことでコスト計算が分かりやすくなりますよ。

銭の場合は以下のようになります。

コスト計算「銭」

取引数量×銭=コスト

例. 1万通貨・0.8銭(0.008pips)の場合
1万通貨×0.008pips=80円

FXのスプレッドは通貨の流動性によって異なる

FXのスプレッドは、通貨の流動性によって異なります。

FXでは、メジャー通貨、マイナー通貨と呼ばれる通貨が存在しており、流動性の多い通貨はメジャー通貨と呼ばれています。

  • メジャー通貨:流動性が多い
  • マイナー通貨:流動性が少ない

FX取引におけるマイナー通貨とは、トルコリラ・メキシコペソなどの通貨を指します。取引量が少なく流動性の低い通貨をマイナー通貨と呼びます。

メジャー通貨とは米ドル・ユーロ・豪ドルなどの、取引量が多く流動性の高い通貨のことです。

FX会社ごとでスプレッド幅は異なりますが、比較するとどのようになるのでしょうか?

メジャー通貨のスプレッド幅は基本的に狭い

FX会社米ドル/円ユーロ/円ユーロ/米ドル
SBI FX トレード0.18銭0.48銭0.38pips
GMOクリック証券0.2銭0.4銭0.3pips
DMM FX0.2銭0.4銭0.3pips
GMO外貨0.2銭0.4銭0.3ポイント
みんなのFX0.2銭0.3銭0.3pips
LINE FX0.2銭0.4銭0.3pips
外為オンライン0.9銭1.9銭1.4pips

※スプレッド情報:2024年3月5日時点

主要FX会社のメジャー通貨スプレッド比較が上記です。

基本的に1,000通貨単位から取引可能なFX会社が多い中、SBI FX トレードでは1通貨単位から取引できます

それに加えスプレッド幅は他のFX会社と比較しても、最狭水準になっているためFX初心者にはおすすめのFX会社ですよ。

その他のFX会社でもスプレッドがほぼ同設定となっているため、取引スタイルやキャンペーン内容がお得な際に自身にあったFX会社を選びましょう。

マイナー通貨のスプレッドは基本的に広い

FX会社スイスフラン/円メキシコペソ/円ユーロ/ポンド
SBI FX トレード1.38銭0.18銭0.9pips
GMOクリック証券0.8銭0.2銭1.0pips
DMM FX0.8銭0.2銭1.0pips
GMO外貨0.9銭0.2銭1.0ポイント
みんなのFX1.7銭0.3銭0.9pips
LINE FX1.6銭0.2銭0.8pips
外為オンライン3.2銭3.2pips

※スプレッド情報:2024年3月5日時点

マイナー通貨によるスプレッド比較が上記です。

外為オンライン以外のFX会社では、マイナー通貨のスプレッドはほぼ同設定となっています。

外為オンラインのスプレッドはメジャー通貨・マイナー通貨ともに比較的広めになっているため、実質的な取引コストが高いデメリットがあります。

そのためFX経験の浅いうちは、スプレッド幅の狭いFX会社を選択しましょう。

スプレッド幅の狭いおすすめFX会社5選

FX取引の際のコストであるスプレッドですが、FX会社を選ぶときにどれだけコストを抑えれる会社なのか知っておくと取引を円滑に進めれます。

FX取引においてスプレッドは、重要視した方が良いポイントなので参考にしてみてください。

今回はスプレッドを中心に、FX会社の使いやすさ・約定力・通貨ペアの種類を紹介します。

SBI FX トレードは1通貨単位から取引可能

引用元:SBI FX トレード
通貨ペア34通貨ペア
約定力高い
取引単位1通貨
米ドル/円0.18銭
ユーロ/円0.48銭
ポンド/円0.78銭
ユーロ/米ドル0.38pips

SBI FX トレードでは1通貨単位から取引でき、それに加えスプレッドがトップクラスの狭さになります。

コストを抑えて取引できることから、FX初心者にとってはおすすめのFX会社と言えます。

通貨ペア数も多く用意されているので、少額投資からスタートしたい人にはおすすめですよ。

DMM FXのスプレッドは業界最狭水準を提供している

 

引用元:DMM FX
通貨ペア21通貨ペア
約定力高い
取引単位10,000通貨
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.4銭
ポンド/円0.9銭
ユーロ/米ドル0.3pips

DMM FXは、口座開設数が80万口座以上ある信用度の高いFX会社です。

約定力も高くスプレッドも業界最狭水準となっているため、コストを抑えて取引できます。

また24時間の安心サポートもあり、サポート体制に力を入れているFX会社でもあるため安心してFX取引を行えますよ。

GMOクリック証券のスプレッドは原則固定の通貨ペアで取引できる

引用元:GMOクリック証券
通貨ペア26通貨ペア
約定力高い
取引単位10,000通貨
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.4銭
ポンド/円0.9銭
ユーロ/米ドル0.3pips

GMOクリック証券は、FX・株式・投資信託・先物・債券・CFDなど幅広く金融商品の取引を展開しているサービスです。

口座開設数は70万口座を突破しており、FX取引高は高い実績を誇るFX会社となっています。

スプレッドも原則固定になっており、業界最狭水準となっています。また取引ツールが使いやすい点も大きなメリットで、FX初心者に限らずおすすめできるFX会社ですよ。

みんなのFXは1,000通貨からFX取引をおこなえる

みんなのFX
引用元:みんなのFX
通貨ペア32通貨ペア
約定力高い
取引単位1,000通貨
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.3銭
ポンド/円0.9銭
ユーロ/米ドル0.3pips

みんなのFX(トレイダーズ証券)はスプレッドが狭く、スワップポイントが高いためスワップ狙いの取引にも向いています。

また取引ツールも初心者向け・中級者向けと用意されているため、自身のレベルにあったツールを利用可能です。

毎月無料のFXセミナーが開催される点も、FX初心者にとっては大きなメリットとなるでしょう。

GMO外貨は取引ツールが使いやすくFX初心者に向いている

GMO外貨
引用元:GMO外貨
通貨ペア23通貨ペア
約定力高い
取引単位1,000通貨
米ドル/円0.2銭
ユーロ/円0.4銭
ポンド/円0.9銭
ユーロ/米ドル0.3ポイント

GMO外貨は、GMOフィナンシャルホールディングスの傘下であるため信頼性の高いFX会社です。

また取引ツールが使いやすいと評判が高く、FX取引が初心者・上級者に関わらず利用しやすいFX会社と言えるでしょう。

スマホアプリの使いやすさも大きな利点で、パソコンに張り付く必要がありません。さらにGMO外貨ではデモトレードを行うこともできるため、初心者でも気軽にFX取引を体験できます。

まとめ

  • FXのスプレッドは取引コストのこと
  • スプレッドの単位は「pips」と「銭」
  • スプレッドは原則固定でも広がることがある

最後にFXのスプレッドについてまとめます。

FXのスプレッドは取引コストのことを指し、スプレッドの幅が狭いほどコストは低くなります。

スプレッドのpipsは日本円以外の外貨の組み合わせ、銭は日本円で他の外貨とのやり取りで用いる単位です。

またスプレッドは原則固定でも、経済指標の発表・流動性の低い時間・要人発言の際に広がる可能性があるため注意が必要です。

スプレッドはFX会社によって違ってくるため、取引コストを抑えたい人は事前に調べて口座開設するようにしましょう。

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