質屋でお金を借りる方法とメリット&デメリットを解説!相場や担保になるものを紹介

質屋でお金を借りる方法とメリット&デメリットを解説!相場や担保になるものを紹介

「質屋でお金を借りる方法が知りたい」「質屋で借りたお金は返さなくていいって本当?」

突然の出費にすぐに対応するため、質屋の利用を検討している人もいるのではないでしょうか。

質屋は自分の持っている物品を担保に、すぐにお金を借りられます。

お金を借りるうえでの用途や信用情報に関係なく利用できるため、消費者金融や金融機関の借入審査に通らなかった人にもおすすめの方法です。

本記事では質屋でお金を借りる方法や仕組みについて、詳しく解説します。

質屋でお金を借りるメリットやデメリット、利用する注意点についても触れているため、ぜひ最後までお読みください。

この記事がおすすめの人
  • 質屋でお金を借りる方法に興味がある人
  • 金融機関の審査に通らなかった人
  • 急にお金が必要になって悩んでいる人
目次

質屋でお金を借りる際は自分の持っている物品を担保にする必要がある

質屋でお金を借りる基本的な仕組みは、自分の持っている物品を担保に、物品の金銭的価値に相当するお金を借りることです。

質屋に足を運びその場で持ち込んだ物(質草)を査定してもらい、査定結果に応じて借りられる金額が決まります。

質屋でお金を借りることが決まったら、お金と質札を受け取り退店できます。

そして期限までに返済額と質札を再び質屋に持っていけば、担保としていた物品を受け取り返済は完了です。

質屋でお金を借りる基本的な特徴として、以下4つが挙げられます。

  • 質契約で自分の所有物の査定額内でお金を借りられる
  • 質屋でのお金の借入相場は即日3〜5万円である
  • 契約内容に応じて金利が発生する
  • 基本的には価値のあるものであれば預けられる

質屋でお金を借りる特徴や仕組みについて、ポイントごとに解説します。

質契約で自分の所有物の査定額内でお金を借りられる

質屋では質契約を結び、自分の所有物を査定してもらい、査定額に応じたお金を借りられます。

お金は質契約を結べばその場で受け取れれるため、即日でお金を借りたい人におすすめの方法です。

質屋で借りられるお金は査定額の7〜8割程度であり、買取業者に物品を買い取ってもらう場合よりも低い金額となるでしょう。

査定額(買取価格)に対する借入可能額の目安は以下の通りです。

査定額(買取価格)借入可能額の目安
3万円2.1〜2.4万円
5万円3.5〜4万円
10万円7〜8万円
20万円14〜16万円
50万円35〜40万円

質屋は返済期限までに借りたお金と、質契約を結んだ際に渡された質札を持って来店すれば、預けていた物品を返却してもらえます。

そのため質屋でお金を借りる方法は、「すぐにお金を借りたいけれど大切なものを手放したくない」と考えている方におすすめです。

質屋でのお金の借入相場は即日3〜5万円である

質屋で借り入れられるお金の相場は、即日で3〜5万円です。

もちろん借入額は質草の金銭的価値に左右されるため、高額な物を持ち込めば持ち込むほど、高額なお金を借り入れられるでしょう。

ただし返済期限に間に合わなかった場合、担保としていた物品は質流れ品として買取扱いとなり返ってきません。

一度買取市場に物品が流れれば取り戻すことは難しく、慎重に検討する必要があります。

借りた金額に応じて返済期限を延ばしている質屋もありますが、期限を過ぎれば預けた物品を手放すこととなるため、金額が大きければ大きいほど手放すリスクも大きくなるでしょう。

そのため高額なお金を借りたい場合は、消費者金融や金融機関の融資サービスの方が向いています。

消費者金融のローンサービスなどを利用すれば、月々少しずつお金を返済でき、大切な物や愛着のある物を手放す必要はありません。

質屋でお金を借りる方法は、即日で3〜5万円など少額を即日で借りたい人におすすめの方法です。

質屋でお金を借りる際は契約内容に応じて金利が発生する

質屋はほかの貸金サービスと同様に、お金を借りれば金利が発生します。

物品を担保にお金を借りていますが、借りた額と返済額が同じでは質屋も利益を出せません。

そのため返済時は、質屋で借りた額に応じた金利を含めた金額を用意する必要があります。

各質屋の金利相場は次のとおりです。

金利
大黒屋0.95〜1.5%
須賀質店1.2〜2.3%
高山質店2〜8%
さのや1.2〜8%
質セキネ3〜8%
東京ぶらんど3〜7%

質屋の金利相場は0.95〜8%と、決して低くはありません。

金利は利用する質屋や借りた金額によっても変わるため、必ず確認したうえで質屋でお金を借りましょう。

金利は月ごとにかかり、1日でも利息が発生する月に差しかかれば、1ヶ月分の利息が加算されます。

発生した利息は質草の返却時にまとめて返済金額を支払うこととなります。

返済のタイミングは金利が発生する日をよく確認したうえで検討し、総額を確認しておくことが大切です。

基本的には価値のあるものであれば預けられる

質屋では基本的に、価値があるものであれば質草として預けられます。

質屋で預けられる主な物品と、借りられる金額相場についてご覧ください。

スクロールできます
物品借入相場物品借入相場
ブランドバッグ1〜120万円スマートフォン2〜7万円
腕時計1〜500万円パソコン3〜20万円
指輪1〜300万円ゲーム機1〜3万円
ネックレス1〜300万円家電製品1〜10万円
宝石や貴金属5〜150万円自動車50〜200万円
スポーツ用品1〜10万円楽器1〜150万円

質屋に入れられるものの種類や買取相場は、利用する質屋によっても変動します。

特に貴金属や自動車、楽器類は、正統な査定額を出すため専門の知識や流通ルートを確保しておく必要があります。

査定に専門的な知識が必要なものを預ける際は、利用する質屋をさらに詳しく検討しておく必要があるでしょう。

対して、一般的に高い査定額が付きやすいものとして以下が挙げられます。

査定額が高くなりやすいもの
  • 流行に価値が左右されづらいブランドバッグや財布
  • 流通本数が少なくプレミアが付きやすいブランド腕時計
  • 金銭的価値や希少価値が付きやすい宝石や貴金属
  • Apple製品をはじめ国内外で需要の高い電子機器

質屋でなるべく多くお金を借りたい場合は、需要や金銭的価値をふまえて質草として出す物品を検討することがポイントです。

質屋でお金を借りるメリットは審査がないことや借入額に限度がないこと

質屋でお金を借りるメリットは、次の5つです。

質屋でお金を借りるメリット
  • お金の借入に関して信用情報などの審査が必要ない
  • 最短1時間ですぐにお金を借りられる
  • 誰にも知られずにお金を借りられる
  • 総量規制の対象外であり借入額に年収の制限がない
  • 返済が義務付けられていない

審査なしで即日でお金を借りられることは、質屋ならではのメリットです。

また借入に際して銀行口座やカード番号を伝える必要はなく、現金のやりとりでお金を借りられるため、家族や知人に知られることなくこっそり借りられます。

物品をあらかじめ担保としているため、返済が義務付けられていないことも、質屋でお金を借りる魅力だといえるでしょう。

質屋でお金を借りるメリット5つについて、それぞれ解説します。

お金の借入に関して信用情報などの審査が必要ない

質屋は持ち込んだ物品(質草)を担保とするため、信用情報の審査は必要ありません。

信用情報に傷が付いていても、金銭的価値のある物品を用意できていれば、質草の価値に応じたお金を借りられます。

質草の価値と借りたい金額が見合っていれば、即日ですぐに現金を手に入れられるでしょう。

そのため質屋でお金を借りる方法は、以下のような人にもおすすめです。

  • カード情報や信用情報に傷が付いている人
  • 消費者金融や金融機関の融資審査が通らなかった人

もちろん自分の所有物を質草として預けることになるため、すぐに目的の金額を借りられるとは限りません。

しかしほかの方法では借入できなかった人にとって、質屋でお金を借りる方法は審査なしでお金を借りられる、非常に役立つ方法だといえます。

最短1時間ですぐにお金を借りられる

質屋を利用すれば、最短1時間ですぐにお金を借りられます。

質屋でお金を借りる際に必要な工程として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 質屋に持ち込んだ物品の査定や鑑定を待つ
  • お金を借りる場合の金利や返済期限の説明を受ける
  • 返済内容や預け入れの契約を結びお金を借りる

査定が始まり借入内容に問題がなければ、手続き自体は最短1時間程度で済ませられます。

審査や信用会社への問い合わせも必要ないため、土日祝日など金融機関の休業日であってもすぐにお金を借りられることが大きな魅力です。

ただし以下の場合は、融資まで時間がかかる場合があります。

  • 預ける物品の数や種類が多い
  • 借りたいお金が高額である
  • 利用者が多く査定に待ちが生じている

物品の数や種類が多ければ多いほど、借りたい金額が大きければ大きいほど、時間がかかる可能性があります。

また質屋を利用する人が多く査定や鑑定に待ち時間が生じる場合もあるでしょう。

実際の待ち時間の目安や全額借入が完了するまでの期間は、利用したい質屋に問い合わせることで目安を教えてもらえます。

「とにかくすぐにお金を借りたい」と考えている方は、事前に問い合わせたうえで利用してください。

質屋でお金を借りると誰にも知られずにお金を借りられる

質屋を利用すれば、誰にも知られずこっそりお金を借りられます。

消費者金融をはじめ、融資サービスを利用してお金を借りた場合、次の原因で家族や知人に利用がバレる恐れがあります。

  • 銀行口座の振込や利用明細の通達
  • 返済が遅れた場合の督促状

しかし質屋を利用した場合、基本的にお金の借入や返済は現金でのやり取りであり、銀行口座に記録されることはありません。

また自分の所有物を担保としているため、返済義務はなく督促状や取り立てが来ることもないことが魅力です。

もちろん「質屋であれば絶対にバレない」というわけではない点も知っておきたいポイントです。

所有する物品を預ける以上は、同居する家族に物品がなくなっていることに気付かれる場合もあるため、あくまでも「バレづらい方法」だといえます。

質屋は現金でお金をやりとりでき督促状も届かないため、お金を借りてもバレづらい方法の1つとして、利用を慎重に検討しましょう。

総量規制の対象外であり借入額に年収の制限がない

質屋でお金を借りる方法は総量規制の対象外のため、借入額について年収などの制限はありません

総量規制とは何ですか?
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。

引用:金融庁|貸金業法Q&A

基本的に、消費者金融などの民間融資を利用する場合、借りられるお金は年収の3分の1までと法律で定められています。

しかし質屋でお金を借りる場合は、持ち込んだ物品の金銭的価値により借りられるお金が算定されます。

担保として借りた額に相当する物品を質屋に預けた状態となるため、総量規制の対象外です。

契約内容や預けた物品によっては年収の3分の1以上のお金も借りられます。

そのため質屋でお金を預ける方法は、次の項目に当てはまる人にもおすすめです。

  • 総量規定を超える金額を借りたい人
  • すでに融資サービスで借入しており総量規制を超えてしまう人

総量規制が気になる人も、ぜひ質屋でお金を借りる方法を検討してみてください。

質屋でお金を借りる際は返済が義務付けられていない

質屋で借りたお金は、返済が義務付けられていません

これはあらかじめ物品を担保として預けており、返済がなくても預けた物品を売却(質流れ)すれば、利益を出せるためです。

そのため質屋でお金を借りた場合は、督促状や取り立てが来ることもありません。

ただし預けた物品は、返済期限を過ぎれば売却されます。

手放したくないものや愛着のあるものを質に預ける場合は、必ず返済期限を守って質屋を利用しましょう。

もちろん預けた品が不要な物品であり、手放しても問題がない場合は、あえて返済しないのも方法の1つです。

質屋のなかには預け入れのほか買取に対応しているところもあるため、物品の使用状況をふまえて、買取や返済しない選択を取るのも良いでしょう。

質屋でお金を借りるデメリットは利息率の高さや利息の発生時期にある

質屋でお金を借りることは他人にバレずに即日でお金を借りられることですが、一方でデメリットも存在します。

質屋でお金を借りるデメリット
  • 金融機関などでの借入よりも利息が高い店舗が多い
  • 短期間の借入であっても月換算で利息が発生する
  • 原則的に返済期限は3ヶ月程度と定められている

質屋は金融機関の融資サービスなどよりも利息が高い傾向にあるほか、消費者金融のように無利息期間がないサービスがほとんどです。

また返済期限は3ヶ月程度が目安であり、期限を過ぎると返済の必要はない一方で、自分の物を手放すことになるため、計画的に利用しましょう。

以下からは、質屋でお金を借りるデメリット3つと、それぞれの対処法について紹介します。

金融機関などでの借入よりも利息が高い店舗が多い

質屋の金利は高めに設定されている店舗が多く、返済時は利息を足した金額を用意する必要があります。

お金を借りる各方法の利息は次のとおりです。

利息相場
質屋月利0.95〜8%
公的融資制度年利0〜1.5%
消費者金融(民間融資)年利15〜18%(サービスにより無利息期間あり)
銀行カードローン年利1〜15%

質屋は月利0.95〜8%と、1ヶ月単位で利息が発生することに対し、ほかのサービスや融資制度は基本的に年利で利息分が算定されています。

さらにほかの融資サービスのなかには、無利息または年利1%前後でお金を借りられる場合もあり、利息分の支払いを抑えながらお金を返済できることが特徴です。

特に消費者金融をはじめとしたサービスは、年15〜18%の利息が発生しますが、無利息期間が設けられているものも多く、期間内であれば無利息でお金を借りられます。

短期間で返済できる計画でお金を借りる場合は、無利息期間のある消費者金融の融資サービスを利用するなど、返済計画や金額をふまえてお金を借りる方法を検討しましょう。

短期間の借入であっても月換算で利息が発生する

質屋は無利息期間がないサービスが多く、月ごとに金利が発生します。

質屋の利息の計算方法は、主に以下2つのいずれかです。

  • 暦月計算:暦1月単位で1ヶ月分の金利が発生する
  • 満月計算:借りた日から1ヶ月単位で金利が発生する

つまり1月10日に質屋でお金を借りた場合、各計算方法では以下のタイミングで利息が発生します。

1月10日にお金を借りた場合の利息計算
  • 暦月計算:1ヶ月分の利息 1月10日〜31日に発生|2ヶ月分の利息 2月1日〜28日に発生
  • 満月計算:1ヶ月分の利息 1月10日〜2月9日に発生|2ヶ月分の利息 2月10日〜3月9日に発生

いずれの計算方法も、1日でも利息が発生するタイミングを過ぎれば1ヶ月分の利子が発生するため、返済タイミングは非常に重要です。

特に返済を計画している場合は、利息の加算タイミングが遅い満月計算を採用している質屋の利用がおすすめです。

どのタイミングで金利が発生するか、契約時によく確認したうえで質屋でお金を借りましょう。

原則的に返済期限は3ヶ月程度と定められている

原則的に、質屋の返済期限は3ヶ月ほどと定められています。

つまり質屋で借りたお金に付く利息は最大3ヶ月分までであり、期限を過ぎると質草を手放すことになります。

はじめ返済額が大きい場合は期限をさらに延ばしてもらえる場合もありますが、延ばした分だけ月単位で利息が増えていくため、返済額はどんどん膨らんでいくでしょう。

そのため短期間で返済できる目処が立っていない人や、物品に愛着があり手放したくない人にとって、質屋を利用する方法は不向きである可能性があります。

質屋でお金を借りる方法はあくまでも、以下のような状況下で役立つ手段です。

1〜2ヶ月ほどで完済できる計画でお金を借りたい人
  • 借りたいお金が3〜5万円など少額である人
  • もしものときは手放しても良い物品がある人

担保にしたい物品がない人や高額な借入を考えているのであれば、質屋ではなく低金利でお金を借りられる公的融資制度や銀行の民間融資がおすすめです。

借入額をふまえて、慎重にお金を借りる方法を検討してください。

質屋でお金を借りる基本的な流れは自分の物を預けて質札を受け取る

質屋でお金を借りる流れは次のとおりです。

  1. 質屋に自分の物品を預ける
  2. 身分証を提出して本人確認を受ける
  3. 金額を確認して質契約を結ぶ
  4. お金と質札を受け取る

質屋でお金を借りるには、自分の所有物を質草として預け入れる必要があります。

お金を借りたいときは、借りたい金額に相当する物品を検討することから始めましょう。

質屋ではブランド品や電子機器をはじめ、さまざまな物品の査定と預け入れを受け付けています。

利用店舗によっても取り扱っている品の種類が変わるため、査定してもらいたい物に合わせて持ち込む質屋を検討するのもおすすめです。

金額や返済額に同意したら、質契約を結びお金を質札を受け取ります。

質札を紛失すると、返却時の手続きに時間がかかる恐れもあるため、大切に保管してください。

質屋でお金を借りる流れについて、さらに詳しく解説します。

質屋でお金を借りる時に自分の物品を預ける

お金を借りるため、まずは質屋に物品を預け入れましょう。

預け入れできる物品の主な種類は次のとおりです。

  • ブランドバッグや財布などのハイブランド品
  • 腕時計やジュエリーなど価値が変わりづらい品
  • スマートフォンやパソコンなどの電子機器

そのほか、店舗によってはバイクや車など大型の品で質契約を結べる場合もあります。

質屋でお金を借りる際は、以下のポイントを押さえて利用店舗を選んでください。

質屋の選び方
  • 預けたい物品に対応した店舗を選ぶ
  • なるべく金利が低い店舗を選ぶ
  • 公安委員会の許可証番号が記載された店舗を選ぶ

質屋によって取り扱っている品物や金利に違いがあるため、必ず確認のうえ利用しましょう。

また預け入れた物品を規定に沿って管理しているかどうかは、公安委員会の許可証番号を確認することで検討できます。

預けたい物品と利用したい質屋が決まったら、実際に質屋に足を運んで査定を受けましょう。

身分証を提出して本人確認を受ける

質屋でお金を借りることが決まったら、質草として物品を預け入れるため、まずは身分証を提出して本人確認を受けます。

本人確認書類として使用できるもの

基本的には顔写真付きの本人確認書類の提出が求められます。

もし運転免許証やパスポートがない場合は、健康保険証をはじめ顔写真のない身分証明書でも問題がないか、あらかじめ問い合わせておくのもおすすめです。

本人確認は質屋営業法や古物営業法により義務付けられています。

そのため本人確認書類がない場合は、預け入れを断られるでしょう。

質屋でお金を借りる際は、必ず本人確認書類も持参して受付を済ませてください。

金額を確認して質契約を結ぶ

物品を持ち込み質屋スタッフと本人確認書類と物品内容の確認をしたら、査定を待つことになります。

査定はその場ですぐに対応してもらえる場合もあれば、物品量が膨大であったり査定待ちが起きている場合は、査定終了まで退店して待つ場合もあるでしょう。

待ち時間がある場合は電話呼び出しを入れてもらえたり、待ち時間目安を教えてもらえる場合もあるため、都合の良い方法を選んで待機します。

査定が完了したら、持ち込んだ物品の査定額と借りられる金額を確認して、実際に質屋に物品を預けてお金を借りるか検討してください。

お金と質札を受け取る

査定が終わり借りる金額に同意したら、実際にお金と質札を受け取ります。

質札とは質屋で自分の所有物を預けたことを証明するために、質屋が発行する書類です。

質札には次の内容が記載されています。

質札の記入内容
  • 預け入れた物品の内容や内訳
  • 質屋で借りた金額
  • 返済期限

そのほか、質契約に関する内容や注意事項が記載されています。

返済するときに質札とお金を持って来れば、担保としていた物品を返却してもらえます。

なお質札は一度紛失すれば、原則的に再発行は行っていません。

万が一質札を紛失した場合は、返却時に改めて身分証明書など本人確認ができる書類を持参する必要があります。

質屋でお金を借りた場合は、質札は返済まで厳重に保管しておきましょう。

質屋でお金を借りるときは違法行為をせず保証書や付属品を添えて預ける

質屋でお金を借りるなら知っておきたいこととして、持ち込んでも断られる物品の種類や査定額を高くするポイントが挙げられます。

  • 赤ロムのスマートフォンを質入れすることは違法行為にあたる
  • ブランド品は保証書や付属品を添えて預ける
  • 買取に変更するのも選択肢の1つである

内容によっては査定を断られたり、違法行為として問われる恐れもあるため、必ず確認したうえで持ち込みましょう。

より多くお金を借りるために知っておきたい、査定額を高くするポイントや質屋の利用方法について押さえておくことも大切です。

以下からは質屋でお金を借りるときのポイント3つについて、詳しく解説します。

質屋ですぐにお金を借りたいと考えている人は、合わせて参考にしてください。

赤ロムのスマートフォンを質入れすることは違法行為にあたる

質屋で赤ロムのスマートフォンを預け入れることは、違法行為にあたります。

赤ロムとは、携帯会社と契約したにもかかわらず利用料金を滞納した端末を指します。

支払いの滞納があると、預けたスマートフォンは赤ロム(違法端末)扱いとなるため、注意が必要です。

契約中の他人のスマートフォンを転売したり、料金滞納のスマートフォンを質入れすることは、携帯電話不正利用防止法に違反します。

以下の行為を行った場合には、本法に従い罰せられることがありますので、ご注意ください。
・自己名義の携帯電話等(SIMカードも含む)を携帯電話事業者に無断で譲渡すること

引用:総務省|携帯電話の利用者関係

スマートフォンを担保として預ける場合は、自分が契約しており料金の滞納記録もない端末を預けましょう。

また料金を完済した本体のみを担保とするなど、契約中でない携帯電話を利用するのも選択肢の1つです。

特にApple製品は需要が高く、質屋でも買取価格が高く付きやすい傾向にあります。

契約中でない電子機器があれば、質入れの担保として検討するのも良いでしょう。

ブランド品は保証書や付属品を添えて預ける

ブランド品は可能な限り保証書や付属品を揃えてから、質屋に預け入れましょう。

ブランドバッグや財布、腕時計などに付いてくる保証書(ギャランティカード)は、その品物が正規品であることを証明する書類です。

そのため質屋や買取業者によっては、保証書なしのブランド品を買い取れなかったり、査定額が著しく低くなる場合もあります。

預け入れができても、相場より借りられる金額が低い恐れもあるため、必ず保証書がないか確認しておくことが大切です。

合わせて揃えておきたいのが付属品です。

ブランドバッグの場合、付属品として購入時に以下のものが付いてくる場合があります。

ブランドバッグの付属品例
  • チャームやショルダーベルト
  • 本体に取り付ける鍵
  • 本体が梱包されていた布袋や箱

ブランド品の査定額は、新品の状態に近いものであればあるほど高値が付く傾向にあります。

そのためバッグの機能として必要なチャームやベルトのほか、梱包されていた袋や箱の有無は査定額に影響します。

もちろん付属品がなくても査定はできますが、なるべく査定額を高くするため、可能な限り保証書や付属品は揃えておきましょう。

質屋でお金を借りる際に物を預けるのではなく買取に変更するのも選択肢の1つ

もし持ち込んだ品物の査定額が借りたいお金の金額に届かなかった場合は、買取に変更するのも選択肢の1つです。

質屋のなかには、質屋として物品を担保にお金を貸すサービスと、物品の買取両方に対応しているところもあります。

買取を選ぶことには、以下のメリットとデメリットが存在します。

買取のメリット買取のデメリット
・査定額10割分のお金を受け取れる
・お金を返済する必要がない
・物を完全に手放すことになる
・物品を買い戻せる可能性は低い

物品を担保にお金を借りたい場合は、査定額の7〜8割相当に限られますが、買取の場合は査定額の10割すべてを受け取れます。

もちろん買取の場合は預け入れた物を手放すことにはなりますが、買取に切り替えれば受け取れるお金が高くなり、返済の必要もありません

そのため質屋での買取利用がおすすめの人は、次のとおりです。

  • ほとんど使っていない高価な品物を所持している人
  • お金を借りても返済できるか不安である人
  • 部屋の掃除をかねて断捨離を考えている人

手放しても良い物品である場合は、質入れではなく買取に切り替えてお金を借りるのも選択肢の1つです。

質屋でお金を借りる際によくある質問

質屋でお金を借りる方法に興味がある人向けのよくある質問として、当記事では5つを紹介します。

  • 質屋と買取業者にはどのような違いがありますか?
  • 普段使っているスマホを質に預けても良いですか?
  • 質屋で預かってもらえないものはありますか?
  • 返済しなかったら信用情報に傷が付きますか?
  • 低金利でお金を借りるなら質屋はおすすめですか?

質屋でお金を借りるなら、預ける物品選びやほかのお金を借りる手段との違いについて知ったうえで、質屋を利用するか検討することが大切です。

質屋でお金を借りる方法の特徴について正しく把握したうえで、実際に質屋に足を運びましょう。

以下からは、質屋でお金を借りるなら知っておきたいよくある質問に対して、詳しく回答します。

質屋と買取業者にはどのような違いがありますか?

質屋と買取業者の違いを、表でご覧ください。

スクロールできます
質屋買取業者
主な特徴所有する物品を担保にお金を借りられる所有する物品を売却し換金できる
預けた物品お金を返済すれば戻ってくる一度売却すれば戻ってこない
査定額物品の査定額の7〜8割のお金を借りられる物品の査定額10割の価格を受け取れる
来店の有無必要出張買取や宅配買取であれば不要
おすすめの人物品に愛着があり手放したくない人
短期的にお金を借りたい人
物品を手放しても問題がない人
借りたお金の返済が難しい人


質屋と買取業者の大きな違いとして、期日までにお金を返済すれば物品が返ってくるかどうかにあります。

質屋はあくまでも物品を担保にお金を借りるサービスですが、買取業者は一度売却した物品は戻ってきません。

なお質屋の場合、借りたお金の返済義務はなく、期限までに返済しなかった場合は預けた物品が質流れ品として売却されます。

そのため質屋のなかには、質入れと買取の両方を受け付けている場合もあります。

物品に対する愛着や必要性をもとに、質屋でお金を借りるか買取店で物品を換金してしまうか、慎重に検討しましょう。

普段使っているスマホを質に預けても良いですか?

普段使っているスマートフォンも質屋で担保として預けられます

特にiPhoneシリーズをはじめ、国内外で需要の高い機種は査定額が高く付きやすく、お金を借りたいときに役立つでしょう。

スマートフォンを質入れする場合、以下のポイントを守ることが大切です。

  • スマホの使用や初期化に必要なIDやパスワードを控える
  • 自分名義で契約したスマホである
  • 利用制限がかかっていないスマホである

もし返済がなくスマートフォンを質流れにする場合、スマホは必ず初期化しなければいけません。

そのため初期化に必要なIDやパスワードは、質入れの際に必ず伝える必要があります。

また利用料金の滞納記録のある赤ロムスマホの質入れや売却は違法行為にあたるため、本人名義であることを証明する保証書や契約書類を用意しておくこともおすすめです。

スマートフォンは高額査定を見込める物品ですが、違法な取引に繋がらないよう慎重に査定されるため、契約書類も必ず用意して質屋に持ち込みましょう。

質屋でお金を借りる際に預かってもらえないものはありますか?

質屋で預かってもらえない物品として、以下が挙げられます。

質入れを断られる物品例
  • 赤ロム(料金滞納)の記録があるスマートフォンやタブレット
  • 年式が古くメーカー非対応となった家電製品
  • ノーブランドのバッグや財布
  • 土地や不動産(権利証類)

質入れにおいて特に見られるポイントは、取引が違法行為にならないことと、持ち込んだ物品に金銭的価値があることです。

そのため違法取引となる赤ロムのスマートフォンの質入れは断られます。

また電化製品やノーブランドの物品も、お金を借りられるほどの価値が付かない可能性があるため、慎重に検討しましょう。

また土地や不動産の売却や譲渡には複雑な手続きが必要であり、担保の対象外としている質屋がほとんどです。

土地や不動産を担保としたい場合は、同居する家族とよく話し合ったうえで、金融機関の不動産担保ローンを利用してください。

質屋でお金を借りる際は、法律の範囲内で査定額が付く見込みのある物品を用意したうえで、店舗に足を運びましょう。

返済しなかったら信用情報に傷が付きますか?

質屋で借りたお金を返済しなくても、基本的には信用情報に傷が付きません

質屋は物品を担保にお金を貸しており、信用会社を通した審査が必要ないためです。

店舗利用や質流れが起きたときも、信用会社に通達されることはなく、信用情報として記録に残りません。

特に消費者金融や金融機関では、収入情報や信用情報をもとに融資審査を行っているため、信用情報に傷がある人は、融資を断られる場合もあります。

しかし質屋であれば信用情報に傷があっても、あらかじめ物品を担保として預けていれば、問題なくお金を借りられます。

質屋は金融機関とは異なる形でお金を貸しているため、信用情報を気にせずにお金を借りられる方法の1つです。

低金利でお金を借りるなら質屋はおすすめですか?

低金利でお金を借りるなら、質屋はおすすめの方法とはいえません

消費者金融や金融機関のローンサービスは、年利方式で利息が算定されることに対して、質屋は月ごとに利息が発生する月利方式が採用されています。

つまり質屋はお金を借りてから1ヶ月ごとに金利が増大するため、利息の支払い額が膨らみやすい特徴を持ちます。

そのため金利が低いことを重視するのであれば、消費者金融のカードローンをはじめとした融資サービスの利用がおすすめです。

カードローンがおすすめの理由
  • 年利方式で金利が加算されるため
  • ATMなどで手軽にお金を借りられるため
  • 無利息期間を利用できるサービスもあるため

カードローンは多くの場合、年利方式で金利が設定されているだけでなく、キャッシング枠の範囲内であれば銀行やコンビニのATMですぐにお金を借りられます。

さらにサービスによっては無利息期間が設けられており、期間内に返済すれば無利息でお金を借りられるでしょう。

お金を借りる際は、質屋や消費者金融カードローンなど広い選択肢から、自分に合った方法を検討してみてください。

目次