株ニュース
NY「4日続伸」
2018/02/15
NY株式市場は4日続伸。にわかにクローズアップされた1月のCPIは前月比0.5%上昇。市場予想の0.3%上昇を上回って着地。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%上昇。2017年1月以来、1年ぶりの大幅な伸び(市場予想は0.2%上昇)。本来ならFRBの利上げスピードが加速するとの見方が台頭するはずだったが株式市場の解釈は「見えないフリ」と「足元好感」。しかも今回の株価下落の端緒となったのは金利上昇。
10年国債利回りは2.916%と、前日終盤の2.84%から上昇。一時は2.919%と、4年ぶりの高水準を付けた。しかしネガな反応はせず株高。「需給と罫線で株価や為替が決定され、材料は後付け」の典型のような動きとなった。「小売売上高が増加予想に反して前月比0.3%減。昨年2月以来の大幅な落ち込みでインフレ懸念の拡大は抑えられた」。そんな都合の良い解釈も聞こえる。
個別ではフェイスブック、アマゾン、アップルが上昇をけん引した。円ドルは一時106.70円と1年3カ月ぶり高値をつけたが107円台を回復。
VIX(恐怖〉指数は19.26。2月5日以来初めて20を割り込んだ。VXV(3ヶ月先の変動率)も19.34まで低下。