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NY「ジャブの応酬」
2019/10/09
NY米国株式市場は大幅安。パウエルFRB議長が世界経済へのリスクを背景に保有資産を再び拡大させる方向性を好感した。ただ国務省が中国の新疆ウイグル自治区のイスラム教徒への弾圧や虐待などを理由に中国政府や共産党の当局者に対するビザ発給を制限すると発表。
NYダウは引け際に下落幅を約100ドル拡大。「米中閣僚級通商協議を控えて緊張感が高まった」との解釈だ。ジャブの応酬に素直に応えたマーケットという印象だ。
9月の卸売物価指数(PPI)は前月比マイナス0.3%と市場予想(プラス0.2%)を下回って着地。1月以来の大幅なマイナスとなったことから利下げ観測は高まった。
FRBが今月のFOMCで0.25%の追加利下げを決定する確率は83.9%。前日の74.8%から上昇した。
10年国債利回りは1.532%。2年国債利回りは1.427%。
ドルは安全資産の円に対して下落したがその他の通貨に対しては上昇。ドル円は107円台前半。