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NY「下げの反動高、上げの反動安の域」
2019/08/29
NY株式市場は反発。前半は続落トレンドだったがエネルギー・金融セクターが上昇し切り返した格好だ。
USTRはトランプ大統領がこれまでに提示していた総額3,000億ドルの中国製品に対する関税率を5%引き上げ15%とする案を承認した。
ただ「新たな動きが出なかったことで市場に安心感が拡大した」との安易な解釈が聞こえる。要は「下げの反動高、上げの反動安」の域を出ていないということかも知れない。
景気後退入りの前兆とされる長短金利の逆転は継続。30年国債利回りは一時1.905%と過去最低水準を更新した。
英国ジョンソン首相が10月中旬まで議会を休会とする方針を表明。10月末のEU離脱期限までの議会の審議時間を大幅に短縮。合意なき離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込める方向だ。これを受けて安全資産とされる米国債に対する需要は一段と高まった。10年国債利回りは1.46%水準に低下。
ドルは狭いレンジでの小幅高。週明けに104.44円と2年半ぶりの水準まで買われた円は106円台前半。
宝飾品大手ティファニーの第2四半期決算は利益が市場予想を上回って着地。
「中国本土での好調な販売などが下支え」という見方は悪くない。