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株ニュース

No.692「怠慢、傲慢、冒とく」

2019/07/01

週末のNY株式は上昇。
G20での米中首脳会談への期待感が高まり活況商い。
3市場の売買高は102億株(過去20日間平均は71億株)と急増した。
大手米銀はFRBの実施したストレステスト(健全性審査)第2弾を通過したことが材料視され上昇。
週間ベースではNYダウは0.4%安、NASDAQは0.3%安、S&P500は0.3安。
それぞれ4週ぶりの反落。
月間ベースではNYダウは7.2%高、NASDQQは7.4%高、S&P500は6.9%高。
それぞれ2カ月ぶりの反発。
主要株価3指数は週間、月間、四半期、上期ベースすべてでプラス。
特に6月としてはS&P500が1955年以来の好成績。
NYダウは取引終了間際に一時111ドル高まで上げ幅を拡大。
NYダウの6月の上昇幅は1,784ドルとなり月間として1938年以来過去最大だった。
「パウエルFRB議長が政策運営姿勢を前回の利上げから180度展転換したことが上期の株価動向の追い風」という見方だ。
個人消費支出は前月比0.4%増で市場予想と一致。
個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.2%上昇と小幅な伸び。
FRBが7月に利下げする材料となる可能性が指摘された。
10年国債利回りは2.00%とほぼ横ばい。
ドル円は107円台後半。
注目されていた米中首脳会談は週末の大阪で通過。
5月以降停止していた通商協議を再開することで合意。
米国は第4弾の対中追加関税の発動をとりあえず控える方向。
米政府の許可なく米国企業から部品や技術を購入するのを禁止する「エンティティー・リスト(EL)」からのファウェイ除外も協議。
「1年近く続く米中貿易戦争ですでに多大な影響を受けている世界経済にとっては朗報」という解釈だ。
考えてみれば…。
今年は米大統領選挙前年。
1956年以降、大統領選挙の前年の上昇率は平均15.6%と圧倒的に好パフォーマンス。
(大統領選挙年5.1%、中間選挙年3.3%、中間選挙前年6.6%)。
このことも忘れてはならない。

週末の日経平均は寄り付き56円安、大引け62円安と日足陰線で反落。
「木曜の上昇の反動と週末の米中会談を控えての様子見」という解釈だ。
大幅高の特異日、鬼宿日だった木曜高へのリズムの変化でアノマリーが効かくなった格好だ。
もっともドル円は107円台後半で安定。
東証1部の売買代金は2兆621億円。
「意外に場中の注文は出ているのだろう」という声が聞こえた。
約1.5兆円の配当支払い日の影響もあろうか。
日経平均は上げ下げあったものの週間では17円高と小幅上昇。
週足は4週連続で陽線。
月足も3.27%の上昇で月足も陽線。
1→6月の半期は陽線。
4→6月の四半期は陰線。
週間ベースで日経平均株価は0.1%高、4週連続上昇(累計3.3%上昇)。
TOPIXHA0.3%高、2週ぶり上昇。
東証マザーズ指数は0.4%高、2週ぶり上昇.
日経ジャスダック平均は0.5%高、4週連続上昇(同2.0%上昇)、
東証2部指数は1.5%高、3週ぶり上昇。
東証マザーズ指数は1.1%安、3カ月連続下落(累計5.9%下落)。
日経ジャスダック平均は2.0%高、2カ月ぶり上昇、
東証2部指数は0.5%高、2カ月ぶり上昇。
値上がり800銘柄、値下がり1,285銘柄。
新高値33銘柄、新安値42銘柄。
騰落レシオは96.14。
NT倍率は13.72倍。
25日線からは1.1%のプラスかい離。
200日線からは1.7%のマイナスかい離。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
松井証券信用評価損益率で売り方▲7.735%。
買い方▲11.537%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.228%。
買い方▲17.328%。
空売り比率は49.2%で75日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は10.5%と3月18日の14.6%に近付いてきた。
日経平均のPERは11.92倍でEPSは1,784円。
PBRは1.06倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比85円高の21,305円と高値引け。
安値21,155円。
引け後の米中首脳会談のポジや米朝会談を踏まえれば21,400円ー21,500円レベルに期待できようか。
75日線(21,402円)を上抜ければ21日以来。
200日線(21,638円)を上抜ければ5月7日以来のこととなる。
26週線(21,104円)はサポート。
13週線は21,399円。
6ヶ月線(21,250円)は上抜けた。
12ヶ月線(21,777円)と24ヶ月線(21,764円)は微妙にデッドクロス。
週足の一目均衡の雲の下限は21,790円。
上抜ければ昨年12月以来のこと。
日足の一目均衡の雲の下限は21,323円で上限は21,557円。
日足の勝手雲の上限(21,003円)はすでに下。
ボリンジャーのプラス1σが21,318円、プラス2σが21,589円。プラス3σは21,860円。
気学では「突っ込み買いの日。悪目あれば買い方針良し」
火曜は「変化注意日。後場の足取りに注意せよ」
水曜は「逆向いの日。突っ込み買い、吹き値売りで駆け引きせよ」
木曜は「前日の相場に反して動く日」
金曜は「人気に逆行して動く日。逆張り方針良し」
7月は「上旬は押し目買い。吹き値は利入れして、下旬押し目あれば買い」
関門は日銀短観だが所詮良い数ではなかろう。
3日のニトリHDや4日のセブン&アイ、ABCマート、5日のイオン。
小売を中心に3―5月決算企業の業績発表が開始。
週末は米雇用統計と「懲りない」スケジュール。
毎月積み立て型の投信等の資金流入での月の初日高のアノマリーに期待したいところだ。

中国国家統計局が発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4。
前月と同水準だった。
景況拡大と悪化の分かれ目となる50を引き続き割り込み市場予想の49.5も小幅下回った。
「弱い製造業指数は、米中貿易交渉の今後に影を落とすことになる。
中国政府は景気刺激策の拡大を迫られる可能性がある」との見方だ。
弱い製造業指数は、米中貿易交渉の今後に影を落とすことになる。
非製造業PMIは、前月の54.3から54.2に低下。
製造業とサービス業を合わせた総合PMIは53.0と前月の53.3から低下した。
手放しで「米中首脳会談」を喜べない状況も理解できようか。
一方で日銀短観。
大企業製造業DIはプラス7で前月比▲5ポイント。
市場予想は▲9ポイントのプラス9ポイントだった。
大企業設備投資額は△12.9%と△2.5%増。
想定為替レートは109円35銭。

それにしても…。
先週1週間は「米中首脳会談での様子見」との解釈ばかりが聞こえた。
米中首脳会談は実現し、通商協議再開で着地。
しかも米朝首脳会談のサプライズまでおまけで付いてきた。
土曜日の札幌で「月曜は100円高?」と聞いたらほぼ全員が挙手。
「200円高?」、「300円高?」、「400円高」と徐々に減っていった。
しかし「500円高?」でもパラパラと挙手があった。
確かに市場の論調の「米中首脳会談待ちの様子見」という論調を信じれば500円高があっても不自然ではなかろう。
しかし現実はどうだろう。
結局、幾何級数的に可変な市場展開を単一の材料で解釈しようという姿勢に間違いがあることは多い。
一つの材料で市場展開を解釈しようとするのは、怠慢であり、傲慢であり、冒とくでもあろう。
とはいえ、一応寄り付き21,600円台。
5月8日高値が21,639円。
7日とのマド埋め水準は21,923円。
上の小島がつながることになる。
まずは4月12日の高値21,878円が欲しい。
上がってくると更に上を欲しがるのも投資心理。
あるいは市場心理。
「7月はダメ。8月は暴落」という声はギャフンとなる可能性が高いと見たい。

NYダウは73ドル高の26,599ドルと反発。
NASDAQは38ポイント高の8,006ポイントと3日続伸。
S&P500は16ポイント高の2,941ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は153ポイント高の10,461ポイント。
SOX指数は0.14%上昇。
VIX指数は15.08と低下。
3市場の売買高は102.6億株と増加。
225先物CME円建ては大証日中比85円高の21,305円。
ドル建ては大証比100ポイント高の21,320ポイント。
大証夜間取引終値は日中比90円高の21,310円。
ドル円は107.88円。
10年国債利回りは2.006%。

225先物はアムロ・GS・パリバ・日興・ソジェンが買い越し。
野村・クレディ・シティ・メリル・JPが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・モルスタ・みずほ・シティが買い越し。
ドイツ・野村・クレディ・メリル・GS・ソジェンが売り越し。

テクニカル的には佐田建(1826)、甜菜糖(2108)、
林兼産業(2286)、コア(2359)、カワチ薬(2664)、
イチカワ(3513)、フィックスタ(3687)、朝日ネ(3834)、
eBASE(3835)、パイプド(3919)、ノムラシス(3940)、
東邦シス(4333)、日油(4403)、ワタベ(4696)、
日オラクル(4716)、デザインワン(6048)、ウチヤマ(6059)、
アイダ(6118)、富士ダイス(6167)、SMC(6273)、
化工機(6331)、日機装(6376)、NEC(6701)、
日伝播(6779)、ヨコオ(6800)、キーエンス(6861)、
ローム(6963)、フタバ(7241)、シンシア(7782)、
東エレ(8035)、新光商(8141)、郵船(9101)、
商船三井(9104)、アイドマ(9466)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
サムティ(3244)…動兆
サムティに注目する。
同社はファンド、REIT、投資家向けの新築・再生マンション販売が中核。
ホテル事業は拡大基調。
昨年開業した博多に加え東京や大阪、京都といった主要都市に展開。
21年までに総投資額3,000億円計画している。
業績は好調で今11月期の連結営業利益の見通しを上方修正。
大和証券Gの資本・業務提携も奏功しようか。
テレビCMで知名度向上。
中間決算発表は3日の予定。
(1,948円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=3244

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
6/10◇EMネットJ(7036)6,750円→6,090円 タッチ
6/12☆大崎電気(6644)700円→709円 堅調
6/13◆upr(7065)4,270円→3,965円 ロスカット
6/14★エボラブル(6191)2,494円→2,360円 調整
6/17☆昭和電工(4004)3,090円→3,240円 堅調
6/19◆メディアドゥ(3678)3,315円→3,075円 ロスカット
6/20☆セグエG(3968)1,430円→1,430円 堅調
6/26☆応化工(4186)3,190円→3,340円 堅調
6/27★ハウテレビ(7064)3,120円→2,980円 調整
6/28☆and fac(7035)3,940円→4,035円 堅調

 

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