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株ニュース

No.667「恐怖商法みたいな・・・」

2019/06/06

米国株式市場は続伸。
NYダウは200ドル超の上昇でほぼ終値が高値圏。
ADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数は2万7,000人増で着地。
2010年3月以来9年2カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。
市場予想は18万人増を大きく下回っての着地。
通常は経済指標の低下は悪材料。
だが景気の悪化が利下げ観測につながっての株高という解釈。
どこかが間違っているが、短期的思考では「是」なのだろう。
次の課題は金曜の雇用統計だ。
「景気が弱含み、FRBが早期利下げに踏み切る口実ができたという見方」との見方だ。
トランプ大統領が「メキシコが不法移民問題を巡り米国と合意したい考えだろう」とコメントしたのも好材料。
ISM非製造業景況感は56.9と、前月比1.4ポイント上昇。
市場予想の55.5を上回った。
世界的金利低下の中で10年国債利回りは2.1%台で推移。
「世界の成長鈍化は最終的にドル押し上げにつながる」という指摘も出始めた。
ドル円は108円台半ばで推移。
SOX指数の反落が気になるところ。
恐怖と欲望指数は30に上昇。
SKEW指数は112ポイント台。

水曜の日経平均はNYダウの512ドル高を受けて6日ぶりの反発。
寄り付き259円高、終値367円高で日足は陽線。
ほぼ全面高で前場は上値を追い、後場は高値保ち合い。
5日線(29,627円)がサポートシてくれた格好だ。
前引けの高値20,800円をわずか70銭抜けなかったことが残念だった。
「ここからは売り方の買い戻しが進行する場面となりそう。
日経平均は月曜と火曜の足が離れ小島でいったんは下値を見た格好。
どこまで戻れるかが焦点」という声が聞こえる。
「大底は嫌われ者が騒ぐ」という表現が甦るような展開だった。
これで今年の水曜は11勝10敗と勝ち越し。
値上がり1,988銘柄、値下がり126銘柄。
新高値32銘柄、新安値14銘柄。
騰落レシオは80.20まで上昇した。
NT倍率は13.58倍。
低下継続は「SBGとファーストリテの225はお呼びでない局面」ということだろうか。
25日線(21,260円)からは2.28%、
200日線(21,745円)からは4.46%のマイナスかい離。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲6.704%。
買い方▲13.603%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.824%。
買い方▲21.327%。
空売り比率は43.6%で58日連続40%超。
Quick調査の5月31日時点の信用評価損率は▲15.91%で4週連続の悪化。
同時点の信用信用買残の確報値は453億円減の2兆2,849億円。
同信用売り残は151億円減の8,479億円。
信用倍率は3.63倍(株数ベース)と不即不離の状態。
同時点の裁定買い残は920億円減の7,577億円(期先を含む)
2週ぶりの減少。
同裁定売り残は398億円増の6,833億円。
3週連続増加。
日経HVは12.4、日経VIは18.70。
日経平均採用銘柄のPERは11.76倍でEPSは1,766円。
PBRは1.05倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比60円高の20,790円。
高値20,870円、安値20,645円。
当面の目標は26週線(21,263円)の奪還。
その上が25日線の21,260円。
まだ遠いが少し紙芝居的な形は戻ってきた。
「雲」はまだまだ蚊帳の外。
昨日上値を抑えたボリンジャーのマイナス1σが」20,771円。
これをクリアすれば25日線が次のターゲット。
令和の初日はかろうじて25日線を保ったがその後は25日線割れの継続。
25日線をクリアした所から本当の令和相場は始まろう。
気学では「弱日柄にして、じり安を見せること多し」
金曜は「初め安いと後高く、初め高いと反落する」
5勝14敗と今年唯一負け越している木曜が白星になるかどうかは目先一番大きな課題だ。
寄り付きの日経平均は小幅安。
「暗黒の木曜日の呪い」みたいなものだろうか。

IMFのラガルト専務理事の指摘。
「米中の報復関税合戦が2020年に世界の経済生産を0.5%下押しする可能性がある。
自傷行為は避けねばならず、それには最近導入した貿易障壁を撤廃。
今後もあらゆる障壁を導入しないことだ。
20年の世界的な経済生産は0.3%下振れすると試算。
このうち半分以上が企業信頼感、および金融市場心理の悪化によるもの。
保護主義的な措置で経済成長と雇用が損なわれている。
これに加え、取引可能な消費財が手に入りにくくなり、低所得層が不釣合いな打撃を受けている」
大阪のG20での資料に盛り込まれているという。

金融庁の報告書にあった「人生100年、2,000万円不足」
推奨していたのは「現役世代から長期積立型で国内外の商品へ分散投資」
聞き逃がせば、何ということはない。
「年金だけでは老後を暮らせなくなるので、自己責任で資産増加を図る」
まったく問題のない話だ。
しかし見方を変えれば、一種の恐怖・不安商法にも映る。
「94歳まで生きる時代の老後資金は2,000万円足りない」
確かにそうかも知れないが、だから「自己防衛」というのも如何なものなのだろう。
「教えてくれてありがとう」となるのか。
あるいは「だったらもっと年金を増やせよ」となるのか。
金融界にとっては使い勝手の良い提言になるだろうが、どうも違うような気がする。
何十年後かに、実際に資金不足の高齢者があちこちに登場したと仮定すると…。
「アノ時に提言を聞いていてよかった」と感謝されるのだろうか。

因みに…。
恐慌教授と呼ばれるNY大学のルービニ教授のコメント。
これだけ読むとルービニ教授らしからぬコメントに聞こえるから不思議だ。
「ビットコインを買うべきか、聞いてくる人たちのほとんどは株式・債券の違い、市場の種類、
クレジットや金利の基礎さえわかっていない。
最低限知っておくべき経済学やファイナンスの知識が欠けている。
これが2つの問題を招く。
一つは「老後資金の不足」
若いうちに貯蓄を始めないと、どんどん長寿になる世界において引退後に十分な資金を確保できない。
もう一つは無謀な利殖:
高リスクのものを買い、ギャンブルをし、売買しすぎ、ビットコインやその時々の流行の愚かなバブルに手を出す。
ほとんどをインデックス・ファンドに配分する分散ポートフォリオを組んだら放っておくといい。
ヘッジ・ファンドに大きなフィーを払う必要はない。
バイ&ホールドを主として、いくらかを流動性の高いものにしておけ。
引退するまで、パッシブの低コストのインデックス・ファンドに投資しておけ。


昨日首相官邸で行われた成長戦略会議。
安倍首相のコメント。
「本日はまず、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略について議論いたしました。
産業界からの提議のあったエネルギー政策の課題については、世耕大臣において検討を進めてください。
気候変動問題への対応については、世界的な動きが加速する中で、環境と成長の好循環をつくり上げるため、
成長戦略にしっかりと位置付け、政府一体となって取り組んでまいります。
次に、成長戦略実行計画案について審議いたしました。
第1に、Society 5.0の実現です。具体的にはデジタル市場のルール整備を進めるとともに、
モビリティについて自家用有償制度の法改正などを図ります。
第2に、全世代型社会保障への改革です。
人生100年時代を見据えて、70歳までの就業期間の確保に向けた法制度を整えます。
また、生活習慣病などの疾病予防や介護予防を強化するため交付金制度の抜本的強化を図ります。
第3に、人口減少化についても地域の暮らしを支えるインフラを維持するため、独占禁止法の特例法制を設け、
乗合バスや地域銀行の維持を図ります。
成長戦略こそ、アベノミクスのエンジンです。
第4次産業革命とも呼ぶべき急激な変革の時代にあって、人や資金が柔軟に動けるよう、
これまでの発想にとらわれない大胆な政策をスピーディーに実行に移していかなければなりません。
茂木大臣においては、本日の議論も踏まえ、
成長戦略実行計画案の早期閣議決定を目指し調整を進めていただきたいと思います」

にわかに吹いてきた風の傍証のような話は「国会会期延長」
森山国対委員長が「延長の必要があればそうする」とコメントしたことからの類推だ。
政府が提出するのが「スーパーシティ実現に向けた国家戦略特区法改正案」
衆参同日選挙か、国家戦略特区か。
少し慌ただしくなってきた。
市場で言われている秋に向けての3つのパターン。
(1)消費増税延期と国債増発による景気対策強化。
   大義名分は「デフレ脱却」
(2)ウルトラCの消費税率引き下げ。
(3)消費増税実施後に国債増発と景気対策強化。
「自民党総裁としての任期を4期12年へ伸ばすことを考えれば…。
余計なことである消費増税はサッサと済ませたい」
結構説得力はある。
イラン訪問中の12日→14日が解散などの案件のもろもろ要注意のXデーという指摘もある。

NYダウは207ドル高の25,539ドルと続伸。
ほぼ高値圏での終値となった。
NASDAQは48ポイント高の7,575ポイント。
S&P500は22ポイント高の2,826ポイント。
ダウ輸送株指数は87ポイント高の10,171ポイント。
SOX指数は0.75%下落。
VIX指数は16.09。
3市場の売買高は70.2億株。
225先物CME円建ては大証日比60円高の20,790円。
ドル建ては大証比60ポイント高の20,790ポイント。
大証夜間取引終値は日中比70円高の20,800円。
ドル円は108.45円。
10年国債利回りは2.131%。

225先物はクレディ・野村・ドイツ・ナティクス・シティ・モルスタが買い越し。
アムロ・ソジェン・UBS・GS・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物は日興・UBS・メリル・モルスタ・ドイツ・クレディが買い越し。
大和・みずほ・野村・JP・ソジェンが売り越し。

テクニカル的にはホクリョク(1384)、昭和産(2004)、
エスクリ(2196)、森永菓(2201)、キーコーヒー(2594)、
Jオイル(2613)、東エレデバ(2760)、日本管理(3276)、
川田TECH(3443)、ビーロット(3452)、ダイニック(3551)、
東海染(3577)、グリー(3632)、ファインデクス(3649)、
じげん(3679)、Vキューブ(3681)、三菱紙(3864)、
オークネット(3964)、ゼリア(4559)、第一三共(4568)、
ダスキン(4665)、OBC(4753)、スカラ(4845)、
エン(4849)、大紀アルミ(5702)、アトラエ(6194)、
新興プ(6379)、アネスト岩田(6381)、シンコウ(6458)、
グレイス(6541)、双信電(6938)、中山福(7442)、
松田産業(7456)、トプコン(7732)、ブラインド(7989)、
三共興(8018)、日立ハイテク(8036)、菱電商事(8084)、
青森銀(8342)、みち銀(8350)、十六銀(8356)、
名銀(8522)、愛知銀(8527)、中京銀(8530)、
SOMPO(8630)、MS&AD(8725)、ソニーF(8729)、
日立物(9086)、丸和運輸(9090)、安田倉庫(9324)、
東宝(9602)、ラックランド(9612)、北沢産(9930)、
イーストン(9995)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
日亜鋼(5658)…動兆
日亜鋼に注目する。
同社は線材の2次加工大手。
建築、土木製品向けの普通線材は数量増。
建築向け鋲螺線材のボルトは品不足感。
(328円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=5658

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
タッチが7個ということは「危険水域」なのだが、そんな感じはないのは気の所為か。

5/20◇シンシア(7782)544円→584円 タッチ
5/22◇ASB機械(6284)2,862円→3,015円 タッチ
5/23◇DIT(3916)1,697円→1,800円 タッチ
5/24◇グレイス(6541)2,391円→2,688円 タッチ
5/27◆アクセスG(7042)1,515円→1,477円 ロスカット
5/29★NECネッツ(1973)2,815円→2,706円 調整
5/30◇シルバーライフ(9262)5,050円→5,340円 タッチ
5/31◇ヤマシンF(6240)545円→583円 タッチ
6/03◇ETSHD(1789)659円→708円 タッチ
6/05☆ヤマ発(7272)1,907円→1,913円 堅調

 

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