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NY「景気指標悪化→利下げ期待という理由で続伸」
2019/06/06
米国株式市場は続伸。NYダウは200ドル超の上昇でほぼ終値が高値圏。
ADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数は2万7000人増で着地。2010年3月以来9年2カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。市場予想は18万人増を大きく下回っての着地。通常は経済指標の低下は悪材料。だが景気の悪化が利下げ観測につながっての株高という解釈。どこかが間違っているが、短期的思考では「是」なのだろう。
次の課題は金曜の雇用統計だ。「景気が弱含み、FRBが早期利下げに踏み切る口実ができたという見方」との見方だ。
トランプ大統領が「メキシコが不法移民問題を巡り米国と合意したい考えだろう」とコメントしたのも好材料。
ISM非製造業景況感は56.9と、前月比1.4ポイント上昇。市場予想の55.5を上回った。
世界的金利低下の中で10年国債利回りは2.1%台で推移。「世界の成長鈍化は最終的にドル押し上げにつながる」という指摘も出始めた。
ドル円は108円台半ばで推移。
SOX指数の反落が気になるところ。恐怖と欲望指数は30に上昇。SKEW指数は112ポイント台。