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NY「市場心理が綾なした好意的解釈の積み重ねで大幅高」
2019/06/05
米国株式市場は急反発。主要株価3指数はそろって5カ月ぶりの大幅高となった。
理由は2つ。
一つはパウエルFRB議長の利下げの可能性への言及。FRBが世界的な貿易戦争などに起因するリスクに適切に対応する」からの類推だ。
もう一つは、中国商務省の「通商問題を巡る米国との見解の違いは対話と交渉で解決すべき」というコメント。対話相手の米国側の反応はないが、市場心理は改善した。
加えればメキシコのロペスオブラドール大統領。米国との移民問題について「6月10日より前に米国と合意が得られる」という見通しを示したことも好材料。
結局、このタイミングでの下落継続を嫌った市場心理が綾なした好意的解釈の積み重ねでの大幅高ということになる。
前日に調整局面入りが確認されたはずのNASDAQはアップルとマイクロソフトを中心に反発した。
2017年9月以来の低水準利回りの2.06%台だった10年国債利回りは2.12%台に上昇(価格は下落)。
ドル円は108円台前半と小動き。
イスラム圏でラマダン明け→FRBが金融政策運営の見直しに向けての会議(→5日シカゴ)プラス天安門事件から30周年通過。このスケジュールの消化が株安株高の流れだったというのは後講釈。
恐怖と欲望指数は26ポイント。
ダウ輸送株指数は1万ポイント台復活。
SOX指数は4%超の上昇。