株ニュース
NY「大幅続落」
2019/05/24
NY株式は大幅続落。NYダウの下落幅は一時400ドルを超えた場面があった。NASDAQも100ポイント超の下落。
背景は米中経済関係の悪化懸念。中国の防犯・監視システム最大手のハイクビジョンとの取引制限を新たに米国側が検討しているとの一部報道を嫌気。パナソニックやKDDI、英半導体設計会社アームなど米国外の企業が相次ぎファーウェイとの取引停止を表明。市場のリスク回避ムードが再燃したとの解釈。
中国が米国に対して通商協議を継続するには「誤った行動」を正す必要があると訴えたことが一番の悪材料との解釈だ。ボーイングやキャタピラー、シスコシステムズ、インテル、アップルなどハイテク大手が下落のけん引役となった。
原油先物相場は一時約5%下落。マークイットが発表した5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.6。4月改定値の52.6から低下。2009年9月以来、約10年ぶりの低水準となった。市場予想は52.5だった。
新規受注指数が49.7と4月の53.5から低下。同指数が拡大と悪化の分かれ目となる50を下回るのは09年8月以降で初めて。「米中貿易戦争で企業信頼感が圧迫されている」との見方だ。
4月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.9%減の67万3000戸。予想を超える落ち込みとなった。
10年国債利回りは2.32%。一時2.3%を下回った場面もあった。
ドル円は109円台半ば。CNNの「恐怖と欲望指数」は28ポイントに低下。「25」を割れ込めば反転の可能性の水準。