株ニュース
NY「行方の定まらぬ週末」
2019/05/20
週末のNY市場で主要3指数は4日ぶりの反落。米中通商協議が行き詰っているとの報道で下落に転じたとの解釈。
トランプ政権が中国の通信機器大手ファーウェイに対する事実上の輸出禁止措置を打ち出した。中国外務省報道官は「意味のある通商交渉にするためには米国側が誠意を示さなければならない」とコメント。一方アメリカ側は輸入自動車や部品に対する関税の判断を最大6カ月延期すると正式に発表。
トランプ米大統領はカナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税を撤廃することで合意したと発表。行方の定まらない週末となった。
週間ではNYダウが3年ぶりの4週続落(0.7%安で累計3.0%下落)。S&P500(0.8%安で累計0.8%安)とNASDAQ(1.3%安で累計4.3%安)が2週続落。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は102.4。前月から5.3%上昇し2004年以来の高水準。10年国債利回りは2.3%台。
欧州議会選挙を巡る懸念を背景にユーロに対する需要が減退したことを受けドルが上昇。英国ではEU離脱を巡り与野党が進めていた協議が決裂。英ポンドは1月15日以来の安値を更新した。
ドル円は110円台前半。