株ニュース
No.614「数え始めると・・・」
荒れるSQ週の水曜日。
そのSQ値自体は先月が21,348円、2月が20,481円、1月が20,290円。
12月メジャーSQ値21,618円がどうもなかなか境目になる。
「SQ当日や前日に大きく下落することも多い」と市場関係者。
（1月10日▲263円、2月8日▲418円、3月8日▲430円。
昨年12月14日▲441円安、11月9日▲236円、10月は△103円とプラスだった)
「ただ、SQ付近で大きく下落はしますが、翌日以降大きく戻す」とも。
ある意味「SQ当日の大幅安」というのが今年のアノマリーだろうか。
NYでは「3月雇用統計当日に株安」のアノマリー。
3月雇用統計発表当日のNYダウは2018年まで2年連続マイナス。
2001年以降は19回のうち9回が下落。
平均で0.19%下落したという。
NASDAQは平均で0.41%下落。
S&P500の平均0.24%安よりも悪い。
と言っていたら今年の3月雇用統計当日の先週金曜のNY株は上昇。
だいたいアノマリーや記録は気がついたり数え始めると消滅することが多い。
だったらSQ当日の株安も今月は途切れるかも知れない。
興味深いのは日興のレポート。
「自社株買い銘柄、発表直後もその後もアウトパフォーム」
自社株買いは「2・5・8・11月に特異的に増加」
そのココロは四半期決算発表と同時期ということ。
そして「株価や業績低迷時に増加傾向。だから5月の本決算の時点に期待」
逆手にとった解釈だ。
自社株買い銘柄のパフォーマンスは発表直後にトピを3.3%アウトパフォーム。
その後も継続してアウトパフォームしているという。
全案件平均では発表後20営業日で4.8%。
40営業日で5.31%のアウトパフォームだという。
流通株が減り、ROEも高まる方向だから「当たり前」ではあるが…。
4月9日までの曜日別勝敗。
依然として月曜高・木曜安の傾向継続。
月曜:10勝3敗
火曜:8勝7敗
水曜:8勝6敗
木曜:3勝9敗(唯一負け越し)
金曜:9勝5敗
最近、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み返している。
登場人物のなかにいる海軍の秋山真之中将。
日露戦争の日本海海戦にのぞむにあたり、あらゆる状況を想定して「七段構えの戦法」を立案。
七段構えはすべて実行されてはいない。
第一弾の夜間攻撃は悪天候で中止、第五?七段は使わずに勝利を収めた。
その言葉は結構相場とダブってくる。
「明晰な目的樹立、 狂いのない実施方法、そこまでは頭脳が考える。
しかし、それを水火の中で実施するのは、頭脳ではない。
性格である。
平素、そういう性格をつくらねばならない」
「人間の頭に上下などない。
要点をつかむという能力と、 不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ」
明確な目標と実行という点は、相場も一緒。
それを頭で考えるからわからなくなる。
性格＝カラダで動ければ、猜疑心も減って要らぬ悪材料に怯えることもなくなろう。
あるいは「要点を掴む」ということ。要諦でもいいだろう。
枝葉を切り捨て本質だけを追求すれば相場はかなり見やすくなるはずだ。
右往左往し右顧左眄し、悩むことはなく少なくなるだろう。
結局、必要なのは思考と努力を重ねた結果の「決意」あるいは「覚悟」
そこまで重いものでもなく、命をかけるものでもないが、それでもそれだけの思いは必要だろう。
登場人物が多いから相場は見えにくいが、要は「ブルかベア」
あるいは「セルかバイ」
簡単に言えば「ウリなのかカイなのか」
このゼロワンの問題をどう解決するかという戦術を見つけるのが相場の心得だということだ。
相場は小さな目標達成の積み重ね。
その意味では目標設定が重要になる。
◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
3/25★伊藤忠エネ(8133)924円→911円 調整
3/27◇日精樹脂(6293)907円→925円 タッチ
3/28◇エラン(6099)1,382円→1,696円 タッチ
3/29☆カゴメ(2811)3,095円→2,991円 調整
4/01★ツムラ(4540)3,450円→3,300円 調整
4/02◇ナノキャリア(4571)423円→460円 タッチ
4/03★ツナグ(6551)667円→663円 調整
4/04★日東工業(6651)2,287円→2,217円 調整
4/05☆ディップ(2379)1,938円→1,954円 堅調
4/08★日精ASB(6284)4,100円→4,085円 調整
4/10★みらいワークス(6563)4,150円→4,220円 調整
