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株ニュース

No.613「季節外れの雪みぞれなら荒れてもいいか」

2019/04/10

NY市場は主要3指数揃って下落。
背景はトランプ大統領が110億ドル分のEU製品に関税を課すと表明したこと。
USTRはEUによるエアバスへの補助金に対する報復措置として関税を課すEU製品の暫定リストを公表。
大型商用機やその部品のほか、乳製品やワインを盛り込んだ。
EUはボーイングへの補助金など米製品を対象に報復関税を課す方向で準備。
株価が上昇してきたタイミングでの対欧州攻撃ということだろう。
市場から「米中通商交渉が進む中でEU製品への関税は予想外だった」という声が聞こえる。
またIMFは2019年の世界経済の成長見通しを3.3%とし1月時点の見通しから0.2%ポイント引き下げた。
しかし既にラガルド専務理事が事前警告していたことであり、これを織り込んでいなかったとしたらNYは愚

かな市場ということになる。
1年半ぶりにS&P500が8日続伸したあとの一休みくらいの見方が妥当だろう。
アレコレと悪材料を並べてもトレンドには逆らえないハズだ。
明日になればまた市場関係者のコメントも何もなかったかのように変わる事が多い。
債券は買われ10年国債利回りは2.5%を挟んだ水準。
「IMFの見通しは他の見通しよりも発表が遅いため、投資家は予想していたハズ。
しかし最近の堅調な経済指標を受けて通期業績が回復するとの予想で投資家は前週リスクをとっていた。
IMFの発表で債券買い、株式売りが刺激された」という見方は稚拙だ。
ドル円は111円台前半での推移。
一部報道では「EUが一定の条件下で英国の離脱期限を再延期することで合意する方針」と伝えられている。
感覚的には「茶番の下げ」なのだが…。

東京市場はNY同様にマチマチの展開。
寄り付き11円安、前引け39円安、大引け40円高は「行方定めぬ波枕」みたいな感じだった。
22,000円の意識した攻防が続き下値接近で押し目買い。
上値接近で重くなる展開。
新札とバイオが市場の主役となった。
TOPIXは安いし、東証1部市場の6割超の銘柄が下落では「反発」ではなかろう。
東証1部の売買代金は1兆9,426億円と3日連続の2兆円割れ。
値上がり705銘柄、値下がり1,318銘柄。
新高値も新安値も84銘柄と同数。
騰落レシオは94.29。
終値(21,802円)で5日線(21,761円)を上回ったのは悪くない。
NT倍率は13.47倍。
25日線(21,467円)からは1.6%のプラスかい離。
200日線からは0.4%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.207%。買い方▲9.584%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.885%。買い方▲16.013%。
空売り比率は42.2%で25日連続の40%超。
4月5日時点の信用買い残は1,862億円減の2兆1,695億円。
同信用売残は747億円増の9,299億円。
信用倍率は2.33倍。
日経HVは17.9、日経VIは16.0。
日経平均採用銘柄のPERは12.55倍、EPSは1,737円。
PBRは1.14倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比125円安の21,615円。
高値21,815円、安値21,585円。
大証夜間取引終値は日中比120円安の21,620円。
IMFの世界経済見通しの下方修正は気になるが、既にラガルト専務理事がワーニングしていたこと。
S&P500の8日続伸で買い疲れの見えたNYに東京が追随する必要はなかろう。
明日の「天赦日」への準備運動だと考えたい。
火曜に下ヒゲで止まったボリンジャーのプラス1σは21,711円。プラス2σは21,954円。
気学では「数日来高続きの日は反落する」
木曜は「下放れ突っ込みは買い、逆なら見送るべし」
そして「天赦日」と「株安の日」が同居。
「SQ週の荒れる水曜日。季節外れの雪みぞれなら荒れてもいいか」との声。

IMFの世界経済見通し。
2019年の成長見通しは3.3%。
1月時点の見通しから0.2%ポイント引き下げた。
予想通りなら成長率は16年以来の低い伸びにとどまる。
「景気が急激に落ち込んだ場合、各国が協調して刺激策や金融緩和などの政策対応を強いられる可能性がある」
その見方通りなら当然摩擦は減少するから悪くはないと考える向きは少ない。
数々の景気後退を乗り越えてきた歴史など忘れてしまったかのようだ。
ちなみに見通しの引き下げは昨年10月以降で3回目。
20年の成長見通しは前回から改定せず3.6%。
IMFの指摘は「経済活動に打撃となるような失政を避けることが優先事項だ」
要は「トランプ大統領の動きと英国の離脱問題は目に余るから自粛と後退を」と求めているだけのこと。
「だから」がポイントだろう。
ユーロ圏の19年成長見通しは1.3%で1月の1.6%から低下。
ドイツには財政出動による景気刺激策に急転回する必要がある可能性を求めた。
ドイツとしては「放っておいて」という感じだろう。
日本の成長率も1.1%から1%に引き下げ。
「一連の自然災害を受けて」というコメントは苦しい。
米国の経済見通しは従来の2.5%から2.3%に引き下げ。
「減税による景気刺激策が当初予想よりも効果を発揮していない兆候」というのも苦しい。
中国の成長見通しを19年に6.3%と前回予想から小幅に引き上げたのも変だ。
ラガルド専務理事が4月2日時点で下方修正の可能性を示唆していたのだから今更驚くこともなかろう。
その後市場は5日も開いていたのである。
もっともいつも主役でいたい傲慢なIMFの面目躍如という格好。
むしろ6月の大阪のG20での日本の逆襲に期待したいところだ。

アメリカは対イラン圧力を一段と増加。
ロシアは北極圏で勢力拡大。
中国は台湾への威嚇を強める。
すべて日経朝刊の見出し。
いつでもどこでも不安材料はあるもの。
それを克服していくのが叡智ということだろう。

即物的な思考法は「逆日歩銘柄に買い戻し」の見出し。
サブタイトルは「株高・10連休のコスト警戒」となっている。
「8日時点で貸株残高が多く、
逆日歩も発生していた主な銘柄の多くは3月末からの株価上昇率が日経平均を上回っている」
免罪符的に「上値は限定的」とか「22,000円より上で買いたい投資家は少ない」ともある。
しかし22,000円が実現したときに「買いたくない」と言い続けるのかどうか。
あるいは22,500円になっても「22,000円より上は買いたくない」という固い信念なのかどうか。
ここはいずれ問われるだろう。
因みに、制度信用で買い方の期日は10月2日高値24,448円から半年の4月2日。
これは通過した。
一方売り方期日は12月26日安値18,948円から半年後の6月26日。
この6月26日も天赦日というのは因縁かも知れない。
格言は「逆日歩に売りなし」も「逆日歩に買いなし」もある。
優先順位は「売りなし」で上がって、その後需給のバケの皮が剥がれて「買い無し」だろう。
因みに…。
「期日向かい」という格言もある。

NYダウは190ドル安の26,150ドルと続落。
NASDAQは44ポイント安の7,909ポイントと反落。
S&P500は17ポイント安の2,878ポイントと9日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は99ポイント安の10,645ポイント。
SOX指数は1.140%の下落。
VIX指数は14.26。
3市場の売買高は63.1億株。
225先物CME円建ては大証日中比125円安の21,615円。
ドル建ては大証比105ポイント安の21,635ポイント。
大証夜間取引終値は日中比120円安の21,620円。
ドル円は111.12円。
10年国債利回りは2.502%。

225先物はGS・ソジェン・メリル・UBS・日興・クレディ・モルスタが買い越し。
みずほ・アムロ・野村・・バークレイズ・三菱が売り越し。
TOPIX先物はJP・大和・クレディ・ソジェン・バークレイズが買い越し。
野村・みずほ・SBI・メリルが売り越し。

テクニカル的にはVコマース(2491)、ザ・パック(3950)、
ペプチド(4587)、ソフトブレーン(4779)、ノエビア(4928)、
キャリアリン(6070)、ベル24(6183)、サンデン(6444)、
オムロン(6645)、NEC(6701)、マイクロニクス(6871)、
日産車体(7222)、マツダ(7269)、ミズノ(8022)、
大垣銀(8361)、KNT(9726)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
みらいワークス(6563)…動兆
みらいワークスに注目する。
同社は企業とフリーのコンサルタントのマッチングサービス。
高スキルフリーランサーの転職支援もおこなっている。
コンサルタント需要は高止まり。
AI関連、業種ではヘルスケア、ロボティクスが拡大基調。
業績は好調。
上昇第2弾期待。
(4,150円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=6563

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
3/25★伊藤忠エネ(8133)924円→903円 調整
3/27◇日精樹脂(6293)907円→928円 タッチ
3/28◇エラン(6099)1,382円→1,647円 タッチ
3/29☆カゴメ(2811)3,095円→2,991円 調整
4/01☆ツムラ(4540)3,450円→3,265円 堅調
4/02◇ナノキャリア(4571)423円→431円 タッチ
4/03★ツナグ(6551)667円→658円 調整
4/04★日東工業(6651)2,287円→2,226円 調整
4/05☆ディップ(2379)1,938円→1,950円 堅調
4/08★日精ASB(6284)4,100円→4,035円 調整

 

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