個人投資家向け 株価情報NAVI

マーケット情報
日本 日経平均株価 37,068.35-1,011.35 (04/19 15:15)
ドル/円 米ドル/円 154.630.00 (04/20 06:01)

株ニュース

No.608「八策」

2019/04/04

4月5日は、二十四節句の第5番目「清明」
現在広まっている定期法では、太陽が天球上を通る見かけ上の経路(黄道)が、
春分を0度として360度に分割したときの、15度のときをあらわすもの。
暦になると、それが起きる日となり4月4日。
さらに天文学的には、それが起きる瞬間をいうため、4月4日の午前11時とのこと。
節句をその瞬間で捉えるのはなんともあわただしい。
ともあれ「万物が清々しく明るく美しく、桜の花が咲き誇り、燕も渡ってくる頃」
この清明が4月19日まで続く。
4月20日は二十四節季では「穀雨(こくう)」
雨が降って百穀を潤すという頃という。
つまり、穀物を成長させるために必要な雨と云う解釈になる。
東洋的思考法ながら、イギリスにも「4月は雨と陽光がともに降る」という諺があるという。
洋の東西は問わないようである。
あるヘッジファンド氏の昔の言葉。
「やはり、サクラはパッと咲いてパッと散るからココロの琴線に触れるのだと思います。
華やかさと儚さの裏表。
潔さと清潔さ。
最近、我々が忘れている世界です」
そして英国の女優ジュディ・デンチ氏の言葉。
「役者として大切なのは、一にも二にもエナジー。
瞬間的なものではなく蓄積されたエナジー。それと観察。
ただし、機械的に見るのではなく、人間の目で観察すること」
役者さんだけではなく、これは株式市場にも必ず通じる言葉。
エナジーを感じられない市場だからこそ、百鬼夜行が横行。
滅多に立ち止まることのない鬼たちに惑わされることなく、市場の主役交代を観察して行きたいもの。

「格言八策」

☆「値上がり株より商いの出来る株を買え」

これはなかなか理解しにくい言葉。
ただ数十億円程度のトレードを経験すると必ず納得できる言葉でもある。
1日に5万株しか売買のない銘柄を50万株買うときの辛さ。
自分の買いで株価は上がり、自分の売りで株価が下がる。
こんなことでは投資自体が覚束ないことは必定。
もっとも上昇してくれば商いを伴うものでもある。
要はたとえ小口の商いでも「流動性」の問題には常に注意が必要というころ。

☆「優良株信仰を捨てよ」

「良い株」という定義が非常に曖昧なので、「優良株」という定義も曖昧。
「儲かる株」が「優良株」
誰が見ても非のつけどころがない銘柄でも上昇しなければ優良株ではない。
そして売り方にとっては悪材料満載の銘柄ほど「優良株」たりえるに違いない。

☆「理屈と人気から離れよ」

専門家氏の滔々とした相場論、あるいは材料話法。
これがしばしば理路整然と間違うのは経験則。
そして人気沸騰銘柄への商い集中以降の株価推移は「宴の後の悪魔」的動き。
これに乗らない戦法こそ勝利への近道であろうか。

☆「貧乏神を呼ぶ過剰売買」

相場で登場して欲しくないのは当然ながら貧乏神。
過剰売買が必ずしも貧乏神を呼ぶとは限らない。
しかしよく遭遇するのは「売った銘柄が上がり、買った銘柄が下がる」
資金枠一杯での投資では、かなり高い可能性でこうなることが多い。
死んだ子の年を数えるのではなく、親の死に目に会えないのでもない。
必要なのはお金と心の余裕ということだろう。

☆「株価は企業の将来を映す鏡」

そう言われれば、頭脳では理解するもの。
しかし、体が理解したかどうかは微妙。
「将来を買っている」と言いながら目先の株価動向に一喜一憂するのが常。
だったら…。
将来を買っているなんて言い訳をせずに目先の動きに期待しているということを馴染ませるべき。
目先株価動向が堅調なときには「将来を買っている」なんて言葉は決して登場しないもの。
本来的な意味で「将来を買う」のなら、それはそれでとても大切な動作になる。

☆「相場の極地は手仕舞いにあり」

「相場に勝つのは売り上手」という言葉がある。
確かに買うときには相当な準備をして臨場するのに比べ、売って手仕舞うときはほぼ準備なし。
本来は買い4割、売り6割程度の細心さと用意周到な売りシナリオが望まれる。
買いではなく売り場面の想定をした方がパーフォーマンスは上がるような気がする。
買った途端に塗炭の苦しみ、あるいは買って満足では話にならない。

☆「売り損ないの後悔は苦痛」

「後悔に二つあり」と言われる。
一つは、もう少し待てばまだ利益が乗ったのに下げの不安から売り急いでしまって儲け損なったときの後悔。
もう一つは、株価が上昇したのに売り惜しみしているうちに株価が下がりはじめ売り場を失い、あげくの果てに損失まで出してしまったときの後悔。
二つ目の後悔は利益を出せたはずなのに気がつけば損失。
これは泣くになけない。
もっとも、上昇の極地を待って下げ始めたら即刻売るというスタンスの方が逸失利益は少ないかも知れない。

☆「一割三割」

株価の決定要因で影響の大きいものは需要と供給のギャップ。
需給バランスに1割のギャップが出ると、株価の変動幅が3割になるという意味であろう。
解釈すれば好材料が出たときに、買いが5%増え、売りが5%減り、
需給のギャップが10%になったとき株価は30%押し上がるということ。
少しのバランスの変化が大きな株価インパクトになるということ。
需給ギャプによる大幅な株価上昇を市場全体の動きと思い込んではいけないという教訓。
なかなか難しいが冷静な判断こそ転ばぬ先の杖になる。

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
3/20◇ファンデリー(3137)1,141円→1,149円 タッチ
3/22☆じげん(3679)577円→583円 堅調
3/25★伊藤忠エネ(8133)924円→911円 調整
3/27◇日精樹脂(6293)907円→971円 タッチ
3/28◇エラン(6099)1,382円→1,612円 タッチ
3/29☆カゴメ(2811)3,095円→3,050円 調整
4/01★ツムラ(4540)3,450円→3,405円 調整
4/02☆ナノキャリア(4571)423円→409円 堅調
4/03☆ツナグ(6551)667円→689円 堅調
4/04☆日東工業(6651)2,287円→2,290円 堅調

 

TOP