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株ニュース

No.602「上げの特異日」

2019/04/01

週末のNY株式市場は主要3指数が続伸。
米中両国は北京で行った通商協議で「進展が見られた。米政府は建設的だったとの見方。
「貿易摩擦の終わりがかなり近付いているとの見通し。
今四半期は非常に良い上昇率で締めくくった」とコメント。
週間ベースではNYダウは1.7%高、NASDAQは1.1%高、S&P500は1.2%高。
それぞれ2週ぶりの反発。
月間ベースではNYダウは0.0%高、2カ月ぶり反発。
NASDAQは2.6%高、3カ月続伸(累計16.5%上昇)。
S&P500は1.8%高、3カ月続伸(同13.1%上昇)。
1~3月期はNYダウが11.2%高と2013年以来の大幅上昇。
NASDAQは16.5%高と2012年以来の大幅高。
S&P500は13.1%高。2009年第3四半期以来の大幅な上昇率となった。
NASDAQに新規上場した配車サービス大手リフトは公開価格比20%を超える初値。
終値は8.7%高だった。
個人消費の伸びは市場予想を下回り、所得も緩慢な伸び。
しかし米長短金利の逆転(逆イールド)は解消。
「期末を迎え株式に一定の買いが入る中、国債への買いは後退した」との見方だ。
年内の利下げ確率は67%。
10年国債利回りは2.4%台。
英議会はEU離脱協定案の主要部分を巡る採決を行い、賛成286票、反対344票の反対多数で否決。
結果を受け、欧州委員会は4月12日に合意なき離脱に突入する公算が大きくなったと見方。
米国債価格はやや下げ渋り。
ドル円は110円台後半。
原油先物の第1四半期の上昇率は約30%。
2009年第2四半期(約40%上昇)以来の大きさとなった。


週末の日経平均は寄り付き195円高、大引け172円高。
反発ながら日足は陰線。
月間上昇を達成できなかった(179円安)上に26週線(21,538円)も下回った。
「週間で421円下げたことが響いた」との見方だ。
「3月は全体としては上昇一服。
その中で月間の動きが良かった銘柄は4月に入ってもその勢いが続く可能性が高い」という楽観論もある。
日経平均の週足は3週ぶりに陰線。
週間ベースでは日経平均株価は1.95%安、TOPIXは1.58%安。
ともに3週ぶりの下落。
東証マザーズ指数は1.69%高、3週連続上昇(累計6.2%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.44%安、3週ぶり下落。
東証2部指数は1.67%安、3週ぶり下落。
月間ベースでは、日経平均株価は0.84%%安。
TOPIXは1.00%安。
ともに3ヶ月ぶり下落。
東証マザーズ指数は4.10%高、3ヶ月連続上昇(累計17.7%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.70%安、3ヶ月ぶり下落。
東証2部指数は0.81%安、3ヶ月ぶり下落。
2018年度の日経平均株価は21,205円81銭と2017年度末比248円49銭(1.2%)安。
年度ベースでの下落は3年ぶり。
2018年度の日経平均の年間値幅は5,114円。
2年連続で5,000円を超えた。
値上がり1,199銘柄、値下がり857銘柄。
新高値22銘柄、新安値48銘柄。
4月1日からは昨年来高安値銘柄が年初来高安値銘柄に変わる。
騰落レシオは93.55。
NT倍率は13.32倍。
25日線(21,425円)からは1.0%、200日線(21,239円)からは3.3%のマイナスかい離。
75日線(20,978円)は依然サポート。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.558%。
買い方▲11.371%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲9.013%。
買い方▲15.659%。
空売り比率は42.9%で18日連続40%超。
空売り規制なし銘柄比率は6.2%に低下。
日経HVは19.23、日経VIは17.22。
日経平均採用銘柄のPERは12.32倍でEPSは1,721円。
PBRは1.12倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円高の21,260円。
高値21,295円、安値21,140円。
大証夜間取引終値は日中比110円高の21,300円。
4月年度初めの週はいきなり日銀短観からのスタート。
金曜日の米雇用統計までイベントは多い。
新元号の発表で奉祝ムードというのがあるかも知れない。
「相場は悪い材料を早め早めに織り込んでいた。反発力も大きくでよう」という見方もある。
週足のボリンジャーのプラス1σが21,469円で上値を抑えた格好。
プラス2σは22,038円だ。
24か月線(21,545円)の復活が欲しい。
気学では「突っ込んでも戻す日。悪目あれば買い方針良し」。
火曜は「変化注意日。波動につくべし」。
水曜は「強象日にして高値を見る日。買い方針良し」。
木曜は「前日が高い時にはこの日反落する」。
金曜は「変化注意日にして不時安を見ることあり」。
株式市場大観で4月は「買い一貫。上旬は押し目買い、中旬に一押しあり。買い増して進め」。
アノマリー的にもこの相場観だろう。
因みに4月1日は上げの特異日。

中国の国家統計局発表の3月PMIは1.3ポイント上昇し50.5ポイント。
2018年10月以来5ヶ月ぶりに50ポイントを超えた
円の減税やインフラ投資の債権発行枠の6割増んど景気対策が奏功したのか。
あるいは前月が春節だったという特殊要因があるのかは微妙。
財新の中国製造業PMIは本日発表予定。
2月分は49.9と1月の48.3から改善していた。
興味深いのはコマツの建設機械の稼働時間統計。
昨年11月から今年1月まで前年同月比マイナスだったのが春節があった2月はプラ転。
3月も大幅増ならば景気動向は悪くない。
夜発表予定の米ISM製造業景況感は2月に54.2。
市場予想を下回っていた。
今回の予想は54.3。
これが55ポイントを下回るか上回るかが課題だ。
国内的には新元号がこれらに優先する課題ではあるが・・・。

成功者の言というのは参考になるようで、疑わしくも聞こえるもの。
新年度ということもあり日経朝刊でスタートしたのは「一歩踏見出すあなたに」。
初回に登場したのはファーストリテの柳井会長。
「好奇心を持った上で、1つのことを追求する」。
「あらゆる知識を実戦で応用し、どんな職業でもその道のプロになることが大切」。
これはスッと頭にはいる。
「イチロー選手は最高の準備と状態で試合に望んでいた。
仕事も同じ。
計画と準備を怠らず一日一日を大切にして欲しい」。
これって本当に実践可能なのかどうかは微妙だ。
というか多くの人に取っては無理だろう。
宿酔の日も発熱の時も、これを最高の状態と言えるのだろうか。
それでもそう語るというのは凄い。
結果論から未来像を語るのは可能だが、現在から未来を語るのは結構難しいもの。
維新の志士だって成功したから美化された。
もし失敗していたら単なるテロリストだったかも知れない。
結果的に成功した経営者は偉人。
結果的に失敗した経営者は夢追い人。
紙一重であるような気がする。
株の世界だって成功者は「億り人」。
失敗者は「敗者」。
所詮違いは努力ではなく「落ち込まずに運を掴む」という気がしないでもないが・・・。
しかし・・・。
同じプロ野球でも井端選手の言葉は逆に重い。
「成功するかどうかなんて、結局、前評判ではなく、入ってからの努力と必死さの積み重ねしかない。
どうすれば生き残れるのかを必死で考え、しゃにむに準備をした選手しか成功していない」。
そして・・・。
「成功する選手は正直分からない。
それぞれにあるんだろう。
でも失敗する選手は共通している。
自分が何をすればいいのか分かっていない。
その日グラウンドに来て『きょう何しよう』と考えているようでは1歩目が違うよ」。
やはり運よりも努力なのだろうか。

日銀短観大企業製造業DIはプラス12と前回より7ポイント悪化で着地。
市場予想はプラス14だったから下回っっての着地。
先行きはプラス8。
非製造業DIはプラス21と前回より3ポイント悪化。
大企業設備投資額はプラス6.2(前回は11.0)。
これよりは新元号の方が待たれている格好だ。

NYダウは211ドル高の25,928ドルと続伸。
NASDAQは60ポイント高の7,729ポイント。
S&P500は18ポイント高の2,834ポイント。
ダウ輸送株指数は88ポイント高の10,407ポイント。
SOX指数は1.58%の下落。
VIX指数は13.71。
3市場の売買高は74.1億株。
225先物CME円建ては大証日中比70円高の21,260円。
ドル建ては大証比95ポイント高の21,285ポイント。
大証夜間取引終値は日中比110円高の21,300円。
ドル円は110.77円。
10年国債利回りは2.406%。


225先物はアムロ・モルスタ・JP・みずほが買い越し。
クレディ・ソジェン・野村・UBS・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・JP・GS・モルスタ・シティが買い越し。
バークレイズ・メリル・ドイツ・クレディが売り越し。

テクニカル的には住石(1514)、コーエー(3635)、
ファインデクス(3649)、Vキューブ(3681)、フィックスタース(3687)、
ビーグリー(3981)、ソルクシーズ(4284)、ペプチド(4587)、
CAC(4725)、ITFOUR(4743)、大塚商(4768)、
ダイキン(6367)、IMAGICA(6879)、スプリックス(7030)、
第一興商(7458)、島津(7701)、大日印(7912)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇

ツムラ(4540)

ツムラに注目する。
同社は医療用漢方薬で国内シェア8割超。
高齢者、がん支持療法、女性関連の3領域が重点
消化器系・麦門冬湯漢方が好調
生薬原価安定し営業増益。
大腸がん手術後の閉塞リスク回避へ大建中湯の米国での臨床試験継続。
漢方薬の有効性検証に注力。
で個人株主比率99%。
今後の手本だ。
(3435円)。

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=4540

◇━━━トラッキング━━━◇

・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット

3/13◇プレミアG(7199)3155円→1960円(分割) タッチ
3/14◇リーガル不動産(3497)1201円→1181円 タッチ
3/15◇NSW(9739)1935円→2294円 タッチ
3/18★MDV(3902)1166円→1080円 調整
3/20◇ファンデリー(3137)1141円→1162円 タッチ
3/22☆じげん(3679)577円→590円 堅調
3/25★伊藤忠エネ(8133)924円→904円 調整
3/27☆日精樹脂(6293)907円→916円 堅調
3/28◇エラン(6099)1382円→1487円 タッチ
3/29☆カゴメ(2811)3095円→3155円 堅調

 

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