株ニュース
後場「今度はトルコを持ち出して大幅安」
2019/03/28
大引けの日経平均株価は344円97銭安の21,033円76銭と続落。
後場寄りは日銀ETF(上場投信)買いの思惑などで下げ幅を縮小させたが、不透明な海外情勢や世界景気の減速懸念を背景に海外勢の売りが断続的に出て上値を抑えている。
参院本会議で2兆円超の消費増税対策が盛り込まれた予算案が成立したことで、日本の景気の先行きを懸念した投機筋から先物売りが出たとの観測もあった。「四半期末の5営業日は自社株買いの自粛期間となっており、通常よりも下がりやすい」という後付解釈も聞こえる。
英国のEU離脱問題やトルコの信用不安も警戒感と解釈されたようだ。トルコリラの翌日物スワップ取引金利は年1,200%に達したという。トルコ政府がこれ以上のリラ安を防ぐため、国内の銀行に対し国外の投資家とのスワップ取引に応じないよう命じたことが背景。
東証一部の売買代金は2兆2696億円。値上がり229銘柄、値下がり1,878銘柄。新高値14銘柄、新安値75銘柄。
明日の3月最終日でなんとか3月上昇に持ち込めないと今年1年が不安定になる可能性が出てくる。
Vキューブ、プレミアGが上昇。出光興産、商船三井が下落。