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株ニュース

No.597「謹賀新年度」

2019/03/27

NY株式市場は上昇。
前日1年3ヶ月ぶりの水準に低下した国債利回りが安定。
5日続落していた金融セクターが持ち直した。
原油高を受けたエネルギーセクターの上昇も牽引役。
アップルの上昇も寄与した格好となった。
ただ3市場の売買高は65.5億株と低調(過去20日平均は76.6億株)
「久々にリスク資産に安定化の兆しが見受けられる。
過去数日続いた慎重ムードがやや和らいだようだ」という声が聞こえる。
住宅着工件数は年率換算で前月比8.7%減の116万2,000戸と市場予想を下回った。
8カ月ぶりの大幅なマイナス。
一戸建て住宅は2017年5月以来1年9カ月ぶりの低水準。
CB消費者信頼感指数は前月比7.3ポイント低下の124.1。
2017年12月以降で2番目に低い水準となった。
S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数の前年比上昇率は3.6%。
市場予想の4%を下回り2012年9月以来の低水準。
ただ、これらの指標は影響薄。
10年国債利回りは2.42%台。
3ヶ月短期証券と10年国債の利回りは「逆イールド」のままではある。
ドル円は110円台半ばでの推移

火曜の日経平均は寄り付き197円高、大引け451円高。
NYダウの14ドル高に対して日経平均451円高。
「逆イールドは景気後退の予兆という呪文に惑わされるな」という格好だった。
東証1部の売買代金は3兆2,338億円と前日比35%近く増加。
先物出来高も92,354枚まで膨らんだ。
「配当再投資が後押しした追い風参考記録」という声もある。
日経平均は前日の下げ分を7割方取り戻す急反発となった。
残念ながら25日移動平均線(21,488円)を回復できなかった。
しかし下ヒゲなしの日足陽線は評価されよう。
TOPIXやマザーズ指数は前日の下げ分を上回る上昇だったのは救いだった。
値上がり2,001銘柄。値下がり116銘柄。
新高値27銘柄、新安値8銘柄。
騰落レシオは102.02。
勝手雲の上限(21,399円)は上抜けた。
NT倍率は13.37倍。
25日線(21,448円)からは0.1%のマイナスかい離。
200日線(21,957円)からは2.4%のマイナスかい離。
75日線が21,023円、5日線が21,441円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.860%。
買い方▲12.014%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.973%。
買い方▲17.849%。
3月22日時点の信用買残は209億円減の2兆3,907億円。
同売り残は1,329億円増の1兆636億円。
期末の配当権利取りのための現物買い信用売の影響もあろう。
マーケット的にはニュートラルの動きとも言える。
空売り比率は42.8%と15日連続40%超。
空売り規制なし銘柄比率は11.0%。
3月8日の14.6%以来の高水準だがこれも期末要因が一部あるに違いない。
日経HVは18.5、日経VIは17.95。
日経平均採用銘柄のPERは12.55倍。
EPSは1,707円、PBRは1.14倍。
東証1部の株式益回りは7.06%(25日が7.24%)
シカゴ225先物終値は大証日中比120円高の21,270円。
高値21,345円、安値20,940円。
大証夜間取引終値は日中比140円高の21,290円。
25日の寄付き値21,267円を下抜けないことが重要だ。
現物は権利配当落ち分を即日埋める水準21,428円が目標だ。
前日比変わらずは実質170円高の価値がある。
13週線(20,918円)がサポートし26週線(21,367円)がキャップ。
24ヶ月線(21,544円)は近くて遠い。
ボリンジャーのマイナス1σが21,253円、マイナス2σが21,057円。
上はプラス1σが21,644円、プラス2σが21,840円。
気学では「関門注意日にして後場仕成りの急変を見る」
木曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意せよ」
金曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」

アナリスト予想に届かなかったとして売られる株がある。
「未達」とまで言われる。
あるいはアナリスト予想を上回ったとして買われる株がある。
「想定以上」とさえ言われる。
市場ではあまり言われないが、考えておきたいのは主客の逆転ということではなかろうか。
「未達」や「想定以上」になったのは企業の業績である。
企業の行動の結果がそうなったことは間違いない。
しかし…。
「未達」や「想定外」を惹起したのはアナリスト予想。
簡単に言えばアナリストが読み間違えたということに他ならない。
それでも市場は企業を攻めるのが風潮。
「市場コンセンンサス」至上主義も甚だしい。
本来は「企業が間違ったのではなく市場の予想が間違えた」というのが正しいように思える。

日経朝刊の特集は「市場再編」
サブタイトルは「東証1部、3割期待はずれ」
東証1部役2,100社のうち直近まで3年連続でROEが8%に届かなかった企業数は684社。
3分の1が期待ハズレということだ。
ただROE8%という基準は単に一部の学者が言っているだけのこと。
本当に市場が求めているのかどうかは微妙なところだ。
もう一つは低PBRの問題。
TOPIXのPBRは1.22倍。
NYダウが3.79倍、NASDAQが4.35倍。
独DAXが1.56倍、英FTSEが1.72倍。
主要先進国では最低水準との指摘だ。
PBR1倍割れは東証1部で約1,000社。
「市場が厳しい評価を下している」との解釈だ。
しかし、低PBRは企業のせいなのかどうか。
市場に資金が流入しないから、低PBRで放置されているとも言える。
何でもかんでも企業のせいにするのではなく、市場の責任ということも問うことが必要だろう。
因みに…。
89年12月30日の東京証券取引所1部市場全銘柄のPERは61倍。
PBRは5.6倍。
当時は単体ベースだったから現在の連結ベースとはやや差がある。
しかし「バリュエーションの高さは尋常ではない」という声は当時はなかった。
しかし後に「デタラメなバブルの時代」と言われる。
むしろ日本の株式市場が成熟したと評価しても良いのかも知れない。

ほとんど報じられなかったがアンジェス(4563)がようやくやってくれた。
昨日の1つ目のプレス。
「重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療用製品の開発を進めてまいりました。
2019年3月26日、厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得いたしました。
遺伝子治療用製品の国内承認はこれが初めてです。
アンジェスは、販売開始後、売上高に応じた一定の対価を田辺三菱製薬から受領します。
HGF遺伝子治療用製品は、アンジェスが設立以来手がけてきた主力のプロジェクト。
再生医療等製品として2018年1月22日に、製造販売承認申請を行っておりました。
今回の条件及び期限付承認では
(1)重症化した慢性動脈閉塞症に関する十分な知識・治療経験を持つ医師のもとで、創傷管理を複数診
療科で連携して実施している施設で本品を使用すること。
(2)条件及び期限付承認後に改めて行う本品の製造販売承認申請までの期間中は、本品を使用する症例
全例を対象として製造販売後承認条件評価を行うこと。
が承認の条件とされ、その期限は5年となっております。
なお、安静時疼痛及び潰瘍の改善を目的として製造販売承認申請を行っておりましたが、
そのうち重症虚血肢の「標準的な薬物治療の効果が不十分で血行再建術の施行が困難な慢性動脈閉塞症における潰瘍の改善」を
効能、効果又は性能として条件期限付で承認を取得しました。
安静時疼痛の改善につきましては、今後アンジェスで臨床試験等を実施していくことを予定しております」
そして…。
「今回製造販売承認を取得した本品をはじめとする開発プロジェクトの推進に全力を傾け、
遺伝子医薬のグローバルリーダーになることを目指すとともに、
企業理念である人々の健康と希望にあふれた暮らしの実現に向け取り組んでまいります」
これで第一歩だ。

もう一つは「継続企業の前提に関する注記の記載解消」
「このたび3月26日に厚生労働省からHGF遺伝子治療薬の条件及び期限付き製造販売承認を得たことにより事業基盤を構築することができました。
また2018年12月期において現金及び預金を57億8,400万円保有しており財務状況も短期的には問題ないと考えております。
これらの結果、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められなくなったと判断。
3月29日提出予定の有価証券報告書において「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消することといたしました。
関係者の皆様にはご心配をおかけいたしましたが、当社はさらなる事業基盤の拡大と財務基盤の強化に努めてまいります」
実に長い時間だった。
しかし、これが「株価」ではなく「株」を買うということの本来の姿なのだと思う。

https://www.anges.co.jp/ir/

NYダウは140ドル高の25,657ドルと続伸。
NASDAQは53ポイント高の7,691ポイントと3日ぶりの反発。
S&P500は20ポイント高の2,818ポイントと3日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は106ポイント高の10,107ポイント。
SOX指数は1.01%の上昇。
VIX指数は14.68まで低下。
3市場の売買高は65.5億株と減少(過去20日平均は76.5億株)
225先物CME円建ては大証日中比120円高の21,270円。
ドル建ては大証比140ポイント高の21,290ポイント。
大証夜間取引終値は日中比140円高の21,290円。
ドル円は110.62円。
10年国債利回りは2.424%。

225先物は野村・メリル・クレディ・ドイツ・モルスタが買い越し。
アムロ・SBI・GS・シティ・楽天が売り越し。
TOPIX先物は野村・みずほ・クレディ・バークレイズ・ソジェンが買い越し。
メリル・日興・三菱・HSBC・パリバ・SBIが売り越し。

テクニカル的にはヒューリック(3003)、ホットランド(3196)、
ニッケ(3201)、帝国繊維(3302)、稲葉製作(3421)、
ホギメディ(3593)、ネクソン(3659)、アバント(3836)、
日東エフシー(4033)、オービック(4684)、フューチャー(4722)、
三谷セキ(5278)、ホッカン(5902)、小森(6349)、
前澤給(6485)、日信号(6741)、エレコム(6750)、
ホシデン(6804)、アズビル(6845)、イリソ電(6908)、
中山福(7442)、アズワン(7476)、マルシェ(7524)、
スノーピーク(7816)、松風(7979)、忠(8001)、
山善(8051)、新光商(8141)、ファースト住(8917)、
小田急(9007)、JR西(9022)、近鉄(9041)、
C&F(9099)、東陽倉(9306)、安田倉(9324)、
宇徳(9358)、朝日放送(9405)、イオンディ(9787)、
モリト(9837)、関西スパ(9919)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
日精樹脂(6293)…動兆
日精樹脂工業に注目する。
同社は射出成形機最大手。
日米で自動車関連向けが好調。
受注残は高水準。
業績は堅調。
気が付かれていない銘柄。
(907円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=6293

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
3/07☆豊田通商(8015)3,535円→3,670円 堅調
3/08★ニプロ(8086)1,432円→1,444円 調整
3/11◇シンシア(7782)511→616円 タッチ
3/13◇プレミアG(7199)3,155円→1,663円(分割) タッチ
3/14◇リーガル不動産(3497)1,201円→1,231円 タッチ
3/15◇NSW(9739)1,935円→2,360円 タッチ
3/18★MDV(3092)1,166円→1,120円 調整
3/20◇ファンデリー(3137)1,141円→1,190円 タッチ
3/22☆じげん(3679)577円→581円 堅調
3/25★伊藤忠エネ(8133)924円→917円 調整

 

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