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株ニュース

No.594「上昇下落の材料を毎日探さなければならないから解釈はしばしば間違うもの」

2019/03/25

週末のNY株式市場は急落。
主要3指数の下落率は1月3日以来の大きさとなった。
3月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.5。
2017年6月以来約2年ぶりの水準に落ち込んだ。
サービスPMIも54.8に低下し、ともに市場予想を下回った。
これを受けて3カ月物TB利回りは2.4527%、10年債利回り2.4373%。
2007年以来約12年ぶりに長短利回りが逆転したことを嫌気したとの解釈。
「長短金利の逆転は景気後退入りの兆候」という見方だ。
ただ「長短金利が逆転し後の株価下落は6カ月?2年後」という声も聞こえる。
実際はFOMC通過後の不透明感が漂ったところにイギリスのEU離脱への警戒が加わったというところだろう。
3月のドイツの製造業PMI速報値は44.7。
判断の分かれ目となる50を3カ月連続で割り込、12年8月以来の低水準。
これを受けた欧州株安も響いたようだ。
上昇下落の材料を毎日探さなければならないから解釈はしばしば間違うものでもある。
週間ベースではNYダウは1.3%安、NASDAQは0.6%安、S&P500は0.8%安。
それぞれ2週ぶりの反落。
10年国債利回りは2.4%台。
ドル円は109円台後半。
円は対ドルで約6週間ぶりの高値を付けた。

連休のハザマの金曜の日経平均は寄り付き105円高、一時マイ転もあったが大引け18円高。
日足は5日ぶりの陰線ながら続伸の動きとなった。
エーザイの認知症治療薬に関する治験中止報道で上昇幅は僅少。
しかし東証1部の売買代金は2兆6,254億円と増加。
26週線(21,470円)を上回って「悪くない週末」だった。
週間では176円の上昇で週足は2週連続陽線。
週間ベースでは、日経平均株価は0.82%高、TOPIXは0.90%高。
ともに2週連続上昇。
東証マザーズ指数は1.73%高、日経ジャスダック平均は0.96%高。
東証2部指数は1.13%高。それぞれ2週続伸。
「FOMC通過後の解釈が玉虫色だった」という見方もある。
値上がり1,392銘柄。値下がり653銘柄。
新高値24銘柄、新安値18銘柄。
騰落レシオは106.09。
NT倍率は13.37倍。
25日線(21,439円)からは0.9%のプラスかい離。
200日線(21,966円)からは1.5%のマイナスかい離。
5日線は21,567円。
75日線(21,050円)でまた微妙に右下がり。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.930%。
買い方▲10.761%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.125%。
買い方▲17.175%。
日経平均のPERは12.58倍。EPSは1,719円。PBRは1.14倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比355円安の20,985円。
高値21,480円、安値20,925円。
225先物大証夜間取引終値は日中比370円安の20,970円。 
週足の一目均衡の雲の下限が22,171円。上限が22,535円。
日足の勝手雲は金曜に黒くねじれたが薄い。
週足の勝手雲は上限21,968円、下限20,392円。
25日線が21,439円。
ボリンジャーのマイナス1σが21,233円、マイナス2σが21,027円。
マイナス3σで20,821円。
NY株式大幅安と109円台の円高トレンドとはいえ、ココまでは下がらないだろう。
気学では「前場安いと後場高の日。逆なら見送れ」
火曜は「高下荒く初め高いと後安の、戻り売り良し」
水曜は「関門注意日にして後場仕成りの急変を見る」
木曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意せよ」
金曜は「一方に偏して動く。波動について駆け引きせよ」

下欄の「トラッキング」で「タッチが6銘柄は高値警戒ゾーン」と何気なく書いたのが先週金曜の前場。
この「何気ない弱気」というのが厄介者。
「確信した強気」よりも「何気ない弱気」の方が、どうも市場を読み当てることが多い。
気合を入れて「さあ」というよりもさりげなく「あるがまま」という方は市場の読みに取っては優位なのだろうか。
どんなに気持ちを込めても市場というフィルターを通じると思いが通じないのが市場の特性でもある。

週末のNYダウは460ドル安の25,502ドルと反落。
NASDAQは196ポイント安の7,642ポイントと6日ぶりの反落。
S&P500は54ポイント安の2,800ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は233イント安の10,052ポイント。
SOX指数は2.68%の大幅下落。
VIX指数は16.48まで上昇。
3市場の売買高は86.6億株。
225先物CME円建ては大証日中比355円安の20,985円。
ドル建ては大証比340ポイント安の21,000ポイント。
大証夜間取引終値は日中比370円安の20,970円。
ドル円は109.91円。
10年国債利回りは2.437%。

225先物はシティ・アムロ・クレディ・バークレイズが買い越し。
ソジェン・メリル・GS・JP・ドイツ・日興が売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・メリル・GS・UBS・クレディ・アムロが買い越し。
JP・ソジェン・パリバ・野村・大和が売り越し。

テクニカル的には鹿島(1812)、昭和産(2004)、
Vコマース(2491)、アサヒ(2502)、トリケミ(4369)、
OLC(4661)、ノーリツ(5943)、ホソカワミク(6277)、
月島機(6332)、ダイヘン(6622)、日置電(6866)、
コーセル(6905)、日電子(6951)、新電工(6967)、
タチエス(7239)、アーク(7873)、デサント(8114)、
明和地所(8869)、JR東(9020)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
伊藤忠エネ(8133)…動兆
伊藤忠エネクスに注目する。
同社は伊藤忠系のエネルギー商社。
石油製品やLPガスから電力販売、熱供給事業まで幅広く展開。
傘下のインフラファンドの上場は今後の期待感。
太陽光など再生エネルギーやバイオマス、バイオジェットの実証プラントなど材料は多い。
PBR0.9倍台。
配当利回り4%台は魅力的。
(924円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=8133

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
3/06◇丸和運輸(9090)3,695円→3,835円 タッチ
3/07☆豊田通商(8015)3,535円→3,630円 堅調
3/08★ニプロ(8086)1,432円→1,427円 調整
3/11◇シンシア(7782)511→608円 タッチ
3/13◇プレミアG(7199)3,155円→3,420円 タッチ
3/14◇リーガル不動産(3497)1201円→1,151円 タッチ
3/15◇NSW(9739)1,935円→2,195円 タッチ
3/18★MDV(3092)1,166円→1,100円 調整
3/20◇ファンデリー(3137)1,141円→1,182円 タッチ
3/22★◇じげん(3679)577円→558円 調整

 

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