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株ニュース

No.588「1,000億円だけではない」

2019/03/15

《都合により後場編はお休みさせていただきます》

NY株式市場はマチマチの動き。
ただS&P500とNASDAQは4日ぶりに反落。
NYダウも続伸とはいえわずか7ドル高。
背景は米中通商合意を巡る不透明感。
トランプ大統領は「中国との通商協議は順調に進捗している。
ただ最終的な合意が得られるかについては明言したくない」とコメント。
ムニューシン米財務長官は「通商問題を巡る米中首脳会談は当初想定されていた3月末には開催されない」とコメント。
中国関連銘柄や半導体セクターが軟調となった。
新築一戸建て住宅販売戸数が市場予想を下回ったことも悪材料となった。
アクセス障害が発生したフェイスブックが下落。
アップルは投資判断の引き上げを受けて上昇。
EU離脱は6月30日まで延期。
20日までの3度目の離脱協定案採決での可決が条件だ。
否決になれば「長い戦い」になる。
「結局合意なき離脱」はいやということ。
結論は先送りで依然として「いやいやえん」は続いている。
新規失業保険申請件数が前週比6,000件増の22万9,000件。
市場予想の22万5,000件を超えて増加した。
2月の輸入物価は前月比0.6%上昇。
2018年5月以来9カ月ぶり。
10年国債利回りは2.6%台。
「長期債で年度末を控えた日本勢が売りを出した可能性がある」という見方がある。
ドル円は111円台後半。
欧州株式市場は続伸。
英議会がEUから合意なき離脱を回避する動議を可決したことを好感し5カ月ぶりの高値水準。
ムニューシン財務長官は2019年の国民税還付水準について「これまでのところ前年同期から横ばい」とコメント。

木曜の日経平均は続落。
これで今年の木曜は2勝8敗。
NY株高を受けて寄り付き184円高で一時200円以上の上昇幅。
それでも終値は3円安とはいえ続落なのだから木曜安のアノマリーは重症だ。
相場用語でいう「往ってこい」現象だ。
前日比3円22銭安という値幅は昨年9月20日の2円41銭以来の小変動値となった。
値上がり783銘柄、値下がり1,257銘柄。
新高値12銘柄、新安値32銘柄。
騰落レシオは94.62。
NT倍率は13.40倍。
25日線(21,295円)からは0.04%のマイナスかい離。
200日線(21,989円)からは3.2%のマイナスかい離。
75日線は21,059円。
5日線は21,246円とサポートだ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.148%。買い方▲12.121%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.467%。買い方▲16.955%。
空売り比率は43.9%で8日連続40%超。
日経HVは14.9、日経VIは16.99。
日経平均のPERは12.40倍でEPSは1,716円。
PBRは1.12倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円高の21,170円。
高値21,350円、安値21,090円。
大証夜間取引終値は日中比40円高の21,160円。
2月15日以来一目均衡の雲の上限(20,823円)を上回って1カ月。
29日の白いねじれに期待だろう。
勝手雲の上限は21,575円、下限は21,087円。
ここを明確に上抜けることが形上は求められている。
ボリンジャーのプラス1σが21,621円。
気学では「目先の天底を作ることあり」。
週明け月曜は「人気に逆行して動く日」となっている。
今年の金曜は大幅安のアノマリーだが、今週は関係なさそうだ。
週足陽線基準21,125円キープが最低条件となろうか。
SQ値21,348円を上回れば先週金曜から2勝4敗となる。
3日ぶりの日足陽線が欲しい。

日経朝刊で興味深かったのは「市場展望」。
見出しは「配当落ちで1,000億円の買い」。
配当が払い込まれる6月~7月初旬までの間、機関投資家は先物を買う。
その金額は「日経平均先物で1,000億円」というのが論旨だ。
不可解なのは…。
TOPIX先物は6,000億円とも言われているのに言及されていない。
日経だから日経平均に固執しTOPIXは触れないのかどうか。
明らかに金額の違うものを無視してはいけないだろう。
「配当落ちに伴う先物買い需要は合計で7,000億円程度」。
1,000億円とは大きく違う。

「株や投資家の世界を初歩から学ばなくてはならない市場関係者が多い」と老練な市場関係者。
現場を知らないから、空理空論が走り、相場の常識が歪むことを懸念しているのだろう。
例えば、コンプラという概念。
証券マンは一応金商法を読んでいるから、理解不理解はともかく「してはいけない」ことは熟知している。
しかし、それ以外だと意外と金商法すら知らないことはあろう。
よほど勉強好きでなければ、コンプラなんて自ら勉強しようとする姿勢はないだろう。
だからインサイダー取引なんて言うものが横行していた時期もあった。
証券マンであっても、銀行マン出身の証券マンのインサイダーが目立ったときもあった。
あるいは…。
相場を張る評論家というのは結構散見される。
市場も「言うだけの評論家よりも実戦している投資家の方の見方の方が役に立つ」と見る。
しかし「自分が今日売った銘柄を今日買い推奨」している姿は決して誉められるものではない。
ここの分別の有無が課題なのである。
確かにマスコミは金商法の範囲外ではある。
しかし、法的にはともかく道義的にはどうなのだろうか。
渾身の力で銘柄発掘をしているときに自分の保有銘柄が登場して目が濁らないものなのだろうか。
ここは結構疑問だ。
あるいは…。
高尚な学説に無条件に従う向きも多い。
しかし、現場ではそんなものはほとんど役に立たないことが多いもの。
「行き過ぎもまた相場」なのだが、これがなかなか理解されない。
あるいは「付いている株価は、常に正しい」というのも、難しいだろう。
株価はどう決まるのかというテクニカルな課題ですら、答えられない場合にも遭遇する。
寄り値を正確に言い当てることは至難の技と化してしまっている。
「常識で考えて変なことは、アルファベットやカタカナで語られてもおかしい」というのが正論。
横文字に誤魔化されると、本来の常識を逸脱した説も正しく見えてくるから厄介である。
重要なのは「要諦を心得る」ということ。
今の材料は何で、相場変動のコアは何なのか。
これが要諦。
しかし、地球を一巡りして、外のものに材料を見つけて高級感を醸し出すから見えなくなる。
何とも相場はややこしい。

NYダウは7ドル高の25,709ドルと続伸。
NASDAQは12ポイント安の7,630ポイントと4日ぶりの反落。
S&P500は2ポイント安の2,808ポイントと4日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は21ポイント安の10,345ポイントと反落。
SOX指数は0.57%上昇。
VIX指数は13.50。
225先物CME円建ては大証日中比50円高の21,170円。
ドル建ては大証比80ポイント高の21,200ポイント。
大証夜間取引終値は日中比40円高の21,160円。
ドル円は111.70円。
10年国債利回りは2.630%。

225先物はモルスタ・三菱・ソジェン・野村が買い越し。
JP・UBS・シティ・ドイツ・アムロが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・メリル・みずほ・モルスタが買い越し。
バークレイズ・GS・ドイツが売り越し。

テクニカル的にはSBS(2384)、トウキョウベース(3415)、
オプティム(3694)、王子HD(3861)、Ubicom(3937)、
多木化学(4025)、サニックス(4651)、DOWA(5714)、
テクノプロ(6028)、平田機工(6258)、日光電(6849)、
重工(7011)、クボテック(7709)、ドーム(9681)が動兆。

15日(金):黒田日銀総裁会見、米鉱工業生産、NY連銀製造業景気指数、ミシガン大学消費者信頼感
18日(月):貿易統計、首都圏新規マンション発売、米NAHB住宅価格指数
19日(火):米FOMC(~20日)、製造業受注、独ZEW景況感
20日(水):コンビニ売上高、訪日外客数、米パウエルFRB議長会見(経済見通し)
21日(木):春分の日で休場、米CB景気先行指数、EU首脳会議
22日(金):消費者物価指数、米中古住宅販売、財政収支

【3月】(8勝6敗で6位、陽線確率57.1%)
14日(木)日銀金融政策決定会合(~15日)
15日(金)裏切りの日
16日(土)JR西日本が大阪と奈良を結ぶ「大阪東線」を全線開業
18日(月)貿易統計
19日(火)米FOMC(~20日)
20日(水)米大リーグ開幕戦(21日まで都内)、上げの特異日
21日(木)EU首脳会議、春分の日で休場、満月、大幅高の日
22日(金)全国CPI、変化日
26日(火)上げの日
27日(水)3月権利配当落ち日
28日(木)変化日
29日(金)英国がEUを離脱、プロ野球開幕
31日(日)ウクライナ大統領選、欧州夏時間に移行
月内:公示地価発表、日本IT団体連合会が「情報銀行」の認定開始、
総務省が大手携帯キャリアに「5G」の電波割当、10年度予算案成立

◇━━━ カタリスト━━━◇
NSW(9739)…動兆
日本システムウエアに注目する。
同社は独立系SI。
システム開発、組み込みソフト、半導体設計が中核。
IoTサービスを強化。
パッケージソフトが拡大。
物流・製造業ソフト、組み込み開発に期待感。
(1,935円)。

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=9739

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
2/27◇オプティム(3694)4,015円→4,850円 タッチ
2/28★NOK(7240)1,782円→1,733円 調整
3/01★JSR(4185)1,846円→1,749円 調整
3/04★アニコム(8715)2,919円→2,940円 調整
3/06☆丸和運輸(9090)3,695円→3,835円 堅調
3/07☆豊田通商(8015)3,535円→3,580円 堅調
3/08★ニプロ(8086)1,432円→1,389円 調整
3/11◇シンシア(7782)511→620円 タッチ
3/13◇プレミアG(7199)3,155円→3,530円 タッチ
3/14◇リーガル不動産(3497)1,201円→1,275円 タッチ

 

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