株ニュース
NY「米中問題に暗雲」
2019/03/15
NY株式市場はマチマチの動き。ただS&P500とNASDAQは4日ぶりに反落。NYダウも続伸とはいえわずか7ドル高。
背景は米中通商合意を巡る不透明感。トランプ大統領は「中国との通商協議は順調に進捗している。ただ最終的な合意が得られるかについては明言したくない」とコメント。ムニューシン米財務長官は「通商問題を巡る米中首脳会談は当初想定されていた3月末には開催されない」とコメント。
中国関連銘柄や半導体セクターが軟調となった。新築一戸建て住宅販売戸数が市場予想を下回ったことも悪材料となった。
アクセス障害が発生したフェイスブックが下落。アップルは投資判断の引き上げを受けて上昇。
EU離脱は6月30日まで延期。20日までの3度目の離脱協定案採決での可決が条件だ。否決になれば「長い戦い」になる。「結局合意なき離脱」はいやということ。結論は先送りで依然として「いやいやえん」は続いている。
新規失業保険申請件数が前週比6,000件増の22万9000件。市場予想の22万5000件を超えて増加した。
2月の輸入物価は前月比0.6%上昇。2018年5月以来9カ月ぶり。
10年国債利回りは2.6%台。「長期債で年度末を控えた日本勢が売りを出した可能性がある」という見方がある。
ドル円は111円台後半。
欧州株式市場は続伸。英議会がEUから合意なき離脱を回避する動議を可決したことを好感し5カ月ぶりの高値水準。
ムニューシン財務長官は2019年の国民税還付水準について「これまでのところ前年同期から横ばい」とコメント。