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NY「NASDAQは10週連続高」
2019/03/04
週末のNY株式市場は上昇。「3月1日のNY市場は上昇確率6割」というアノマリー通りの展開となった。
NYダウとS&P500は4日ぶりの反発となった。
週間ベースではNYダウは0.0%安、10週ぶりの小反落。過去タイ記録の10週連続は達成できなかった。
NASDAQは0.9%高、10週続伸(累計19.9%上昇)。1990年代以降最長記録。
S&P500は0.4%高、5週続伸(同5.2%上昇)。S&P500は昨年11月8日以降、初めて節目とされる2,800ポイントを上回って引けた。年初来で約12%上昇。
「米中首脳が最終的な通商合意締結に向け早ければ3月中旬にも会談する可能性がある」との報道を好感。「米朝首脳会談が物別れに終わったものの、安全資産への資金の逃避がそれほど大きく膨らまなかった。市場はむしろ米中通商合意に焦点を当てている」という見方だ。
個別ではスポーツシューズ小売りのフットロッカーや衣料品のギャップが大幅高となった。
ISM製造業景気指数は前月から2.4ポイント低下の54.2。2016年11月以来の低水準で着地。
1月の個人所得は前月比0.1%減15年11月以来3年2カ月ぶりのマイナス。「政府機関の一部閉鎖により発表が遅れたため、市場への影響は限定された」という声もある。
10年国債利回りは2.75%台に上昇(価格は下落)。
ドルは上昇。ドル円は111.90円台と10週間ぶりの安値水準。「ドル押し上げの主因は円安」という珍妙な解釈が聞こえる。
懸念があるとすれば欧州よりも中南米。原油安や経済成長圏、そこにドル高が加わりブラジル・ボベスパ指数は下落。メキシコ株式は週間で昨年11月以来の大幅安。