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NY「雇用統計、ISM製造業通過」
2019/02/04
週末のNY株式市場はマチマチの展開。1月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が30.4万人増で着地。昨年2月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の16.5万人増も上回った。一方、失業率は0.1%ポイント上昇の4.0%と7カ月ぶりの高水準。時間当たり賃金は前月比0.1%(3セント)増と前月の0.4%から伸びが鈍化。
ISM製造業景気指数は56.6と前月の54.3から上昇。市場予想の54.2を上回った。経済の基調的な力強さを再確認した格好だ。悪材料は財新/マークイットの中国製造業購買担当者景気指数(PMI)。節目の50を2カ月連続で下回ったこと。約3年ぶりの低水準となった。
また第1四半期売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気されアマゾンが大幅安となった。週間ではS&P500が1.6%、NYダウが1.3%、NASDAQが1.4%それぞれ上昇。
10年国債利回りは2.68%台に上昇。年内の利下げ確率は30%台だったが20%に低下。パウエルFRB議長の発言を受け年内の利上げ確率はゼロに低下している。市場からは「インフレ圧力は緩やかでFRBは次回の利上げは急ぐ必要はないと見なすだろう」という声が聞こえる。
ドル円は109円台半ばに上昇。ユーロドルは小動き。