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株ニュース

No.511「雑な動きには丁寧に」

2018/12/27

クリスマス明けのNY株式市場は急反発。
NYダウの上昇幅は初めて1,000ドルを超えた(上昇率は4.8%)
NYダウの上昇幅は2008年10月13日に記録した936.42ドルが最高だったがこれを上回った。
主要株価3指数はいずれも2009年3月以来の大幅な上昇率。
NYダウは5日続落で1,883ドル(8.0%)の下落分の半分超(1,086.25ドル 5.0%)を取り戻した。
今年の米年末商戦の売り上げが前年比5.1%増の8,500億ドル超で6年ぶりの大幅な伸びとなったことを好材料視。
アマゾンは「今年の年末商戦が記録破りの売り上げとなった」と発表。
株価は9.4%高。
「調整局面が終了したと想定することはできないが、きょうの動きは間違いなく非常に前向きなシグナル」という見方だ。
株が買われ、一方で債券は売られた(利回りは上昇)
10年国債利回りは一時2.720%と4月2日以来の低水準を付けたものの終盤には2.810%まで上昇した。
ドルは主要通貨に対して上昇。
ドル円は111円台前半。
「トランプ大統領によるFRB批判、通商戦争、中国の景気減速、英国のEU離脱」などは何も変化していないが完璧に見えない振り。
「マーケットは複眼思考が出来ない」という好事例でもある。
ただ 「ボラが高く、極めて雑な展開」という見方が正しいそうだ。


水曜の日経平均は寄り付き147円高。
その後370円高があって後場は一時マイナス場面もあり19,000円割れ。
60ヶ月移動平均(18,876円)で止まった格好で引けにかけて上昇。
終値ベースは171円高と6日ぶりに反発した。
しかも6日ぶりに日足は陽線。
12月権利配当落ち分36円も即日埋めで「下げ止まりのはじめの一歩」となった。
前日までの急落で買い戻しとリバウンド狙いが登場。
しかし開いていないNY市場のシカゴでの夜間の先物取引に右往左往といった印象だった。
「下げ過ぎ意識が浸透。リスク回避の売りは火曜の1,010円安で出尽くした可能性」という声が聞こえる。
もっとも商いは低調。
東証1部の売買代金は火曜よりも3,280億円減少し2兆2,883億円。
だが昨年に比べると高水準。
昨年の最終週は1日当たりの売買代金が1兆5,000億円~1兆7,000億円だった。
東証1部の値上がり銘柄は1,831(前日27)、値下がり銘柄数は254(前日2,096)
新高値1銘柄(前日ゼロ)、新高値286(前日1,601)
騰落レシオは68.49とまだ70%割れ。
NT倍率は13.50倍。
25日線(21,392円)からは9.7%、200日線(22,255円)からは13.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲0.687%(前日△1.997%)
買い方▲24.128%(前日▲25.732%)
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△ 8.256%(前日△9.500%)
買い方▲32.625%(前日▲34.966%)
空売り比率は46.5%で17日連続の40%超。
12月21日時点の信用買残は1,479億円減の2兆8,259億円。
9月28日時点以来約3ヶ月ぶりの低水準。
信用売残は372億円増の7,800億円。
気になるのは21日時点の裁定残。
裁定買い残の株数は1,010万株減の2億8,412万株。
同裁定売り残の株数は865万株増の2兆9,401万株。
売りと買いの株数が逆転し売り長。
滅多にないことが出現した。
日経HVは29.2、日経VIは30.91と低下。
日経平均採用銘柄のPERは10.80倍でEPSは1,789円。
日経平均採用銘柄のPBRは1.00倍。
東証1部のPERは12.09倍でPBRは1.07倍。
配当利回りは2.64%。
株式益回りは8.26%でまだ8%台。
10年国債利回りの0.010%と比較するとその差は歴然としている。
シカゴ225先物終値は大証日中比635円高の20,025円と2万円台復活。
5日線(20,005円)を上回ることがまず必要だ。
ボリンジャーのマイナス3σが18,888円でようやく上に抜け出した格好。
マイナス2σが19,723円、マイナス1σが20,557円とコレはまだ遠い。
気学では「安値にある時は小底入れを見る」
金曜は「前場安いと後場引き返す日」
暦では今日も「株高の日」

日経朝刊の「株売止めた1と10」の記事。
PER10倍割れとPBR1倍割れは割安サインだったという論調。
得意のマーケット追随型の後出しジャンケンかと思ったがそうでもない。
昨日の朝刊では「年初来安値4社に3社、個人投資家持ち株圧」
それと並んで「日本株売られすぎサイン」というコラム。
そして「PBR1倍割れ行き過ぎ?陰の極は近づいている」というコメントもあった。
証券報道も少しは賢く成長したということだろう。
それにしても・・・。
相場はNYも東京も雑な展開だ。
違うのはNYは上にも下にも雑だが、東京は「上に警戒、下に安心売り」みたいな動き。
地球の引力のせいではなかろうが、下へのベクトルは太いというか、野放図だ。
上へのベクトルは細く信頼感が薄い。
成功体験に担保されたNYと長年の負け犬根性が染み込んだ東京との心理の差。
同じ事象に対して感じる心理のプラスマイナスということだろう。
トランプ大統領のコメントを憂いながらも、事態が進展していないのに忘れる動き。
賢いのか、愚かなのか、残念ながら理解できない。
16年6月のブレグジット安値から18年10月高値までの半値押し水準が19,635円。
「回復が最低ノルマです」という声もあった。
「売るから売られ、売られるから売る。
買うから買われ、買われるから買う」と市場関係者。
望まれるのは丁寧な対応。
雑な展開に雑に対応すると結果も雑になる。
来年へのテーマは「自分で確認し、自分の頭で考え、自分の体で感じること」だ。


NYダウは1,086ドル高の22,878ドルと6日ぶりの反発。
NASDAQは361ポイント高の6,554ポイント。
S&P500は116ポイント高の2,467ポイント。
ダウ輸送株指数は464ポイント高の9,102ポイント。
SOX指数は5.77%上昇。
3市場の売買高は108.1億株増加。
CME円建ては大証比635円高の20,025円。
ドル建ては大証比680ポイントト高の20,070ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比590円高の19,980円。
ドル円は111.34円。
10年国債利回りは2.809%。


225先物は野村・モルスタ・三菱・GS・ソジェンが買い越し。
メリル・SBI・みずほ・UBS・アムロ・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・メリル・モルスタ・GSが買い越し。
大和・ドイツ・バークレイズ・みずほ・野村が売り越し。

テクニカル的には動兆なし。

◇━━━ カタリスト━━━◇
プレミアグループ(7199)…動兆
プレミアグループに注目する。
同社は中古車オートクレジットと修理保証が中核。
整備・板金を育成し東南アに展開し始めている。
加盟店数の新規増や稼働促進は進展。
オートリース事業に期待感。
火曜日に東証1部指定。
(3,100円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=7199

◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
12/06◆ヤマシンF(6240)883円→625円 ロスカット
12/07◆内外テック(3374)1,478円→1,074円 ロスカット
12/10◆ソレイジア(4597)167円→151円 ロスカット
12/12◆ワークマン(7564)7,910円→7,210円 ロスカット
12/13◇アンジェス(4563)384円→338円 タッチ
12/14◇セグエ(3968)1,554円→1,493円 タッチ
12/17◆オプティム(3694)4,850円→4,590円 ロスカット
12/19◆ANAP(3189)678円→610円 ロスカット
12/20◆ロゼッタ(6182)1,950円→1,834円 ロスカット
12/26☆東京エレクトロン(8035)12,000円→12,710円 堅調

 

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