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NY「大詰め」

2018/12/25


週末のNY株式市場で主要株価指数は大幅に3日続落。経済成長鈍化への懸念が株式市場への投資回避につながり、情報技術や通信サービスなど割高なセクターが売られた。
ナバロ通商製造政策局長のコメント。「中国が抜本的に経済政策を刷新することに合意しなければ、米中が先に合意した90日間の対話継続期間内に通商問題で合意に至ることは難しい」。これが嫌気された。

トランプ大統領は「メキシコ国境の壁建設費用50億ドルを盛り込んだつなぎ予算案が上院で承認される可能性は低い。連邦政府機関が閉鎖に追い込まれる公算が大きい」とのコメント。
トランプ大統領はクリスマスをフロリダ州で過ごす予定を取りやめたという。「米政府閉鎖の後は株高」というアノマリーもあるが、あてにはならない。

NYは先物決済のウィッチングの日だった影響も多少あろうか。NASDAQは8月20日の高値から約22%下落。2017年8月以来の安値水準となった。
S&P500は2017年7月以来の安値水準。9月20日の終値ベースの高値から17.5%の下落。NYダウは2017年10月以来の安値水準。10月3日の終値ベースの高値から16.3%下落。
トランプ大統領がパウエルFRB議長解任の可能性を非公式に議論していたという報道も悪材料視されよう。

第3四半期の実質GDP確報値は年率換算で前期比3.4%増と改定値の3.5%増から下方修正。11月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比0.4%増と、予想の0.3%増を上回った。

10年国債利回りは2.788%水準。米政府機関閉鎖の懸念が高まるなか、安全資産としてのドルは上昇。ドル円は111円台前半とほぼ横ばい。
トランプ大統領の気持ちになってみると・・・。「中間選挙は下院を共和党に取り返されたもの、これは想定の範囲。次は2020年の大統領戦がターゲット。となれば来年後半に株価下落あっては困る。むしろ2020年夏に向けての株高を演出できるならば今下落しておく方が得策」。
荒唐無稽な推論ではあるが、気持ちとしてはそうだろう。

週明けのNY株式市場はクリスマスイブの半日立ち合いだったが大幅続落。NYダウは653ドル安(2.91%安)の21,792ドルと安値引け。2017年9月7日以来ほぼ1年3カ月ぶりの安値水準まで沈んだ。
NYダウのクリスマス・イブの下落率としては1918年(1.13%安)を上回り過去最大に達した。「政府機関の一部閉鎖やトランプ米政権の閣僚の発言などを受けて、政治の不透明感が強まり株式を売る動きが広がった」との解釈。休暇を取る市場関係者が多く、特に取引終了にかけて下落幅を拡大した。

トランプ大統領が「米経済が抱える唯一の 問題はFRBだ」とツイートしたことも悪材料。シティ・グループが大幅に14日続落。一時、2年1カ月ぶりの安値圏に下げた。連続下落日数としては1977年1月以降で最長記録。これまでの最長記録は10日続落(1977年9月)だった。

NYダウの下落寄与度トップはボーイングで下落寄与度は約70ドル。ナスダック総合株価指数は140ポイント(2.2%)安の6,192ポイント。17年7月中旬以来の安値水準。
VIX(恐怖)指数は36.07と大幅に上昇。原油はバレル42ドル台に下落。

10年国債利回りは2.75%台。ドル円は110円台半ばでの推移。

 

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