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株ニュース

No.505「師走安」

2018/12/20

NY株式は大幅に続落。
NYダウは383ドル上昇し512ドル下落し結局351ドル安。
あいかわらずの引け際の下落で昨年11月以来の水準となった。
3市場の売買高も108億株と増加。
ダウ輸送株指数は3.2%安。
9月14日の最高値からほぼ21%下落し調整相場入りとの解釈。
S&P500は9月20日の終値ベースでの最高値から14.5%下落。
下落の背景はFOMC通過。
FF金利の誘導目標を2.25~2.50%に引き上げることを決定。
今年4回目になる。
2019年の利上げ回数の見通しは2回。
9月に示した前回見通しの3回から引き下げた。
パウエル議長がは「バランスシートを自動操縦で縮小させる現在の方針の変更は想定していない」と発言。
「成長が減速する中で利上げによるマイナスの影響は懸念」との見方となった。
「市場が期待したほどハト派的ではない」との解釈。
「バランスシートの縮小ペースは既定路線のまま。
現時点でのペース変更は選択肢にないとのパウエル議長の発言が市場の失望を誘った」という声もある。
「今回利上げ見送り、来年の利上げ1回」というのが市場の高望みだったのだろう。
しかしもしそうだったら「中央銀行の独立性を失いトランプ大統領に屈した」とかの難癖をつけていたハズ。
どちらに転んでも「下げたい動きに棹差せず」という格好だったのだろう。
FRBが示した最新の経済見通し。
経済成長率は19年は2.3%、20年は2.0%と予想。
失業率は19年は3.5%で前回予想を据え置き。
20年は3.6%、21年は3.8%と前回から若干上方修正した。
インフレ率は19年は1.9%。
前回の2.0%からやや引き下げた。
10年国債利回りは一時2.75%と4月4日以来の低水準。
ドルはほぼ全面安でドル円は112円台前半での推移。
VIX(恐怖)指数は25.49。
VXVは24.02。


水曜は寄り付き8円安。
一時プラスに浮上したものの終値は127円安で21,000円の節目を割れ込んだ。
ザラバには10月の安値も下回りチャートの形は悪化。
FOMCが重くのしかかり新規上場のソフトバンク通信子会社が公開価格割れとなり悪役となった。
そのSB。
「時価総額5兆円が妥当値。株価800円が目標値」などの囁きも聞こえ始めた。
日経平均は3月安値20,347円が見えて来たというところ。
値上がり883銘柄、値下がり1,171銘柄。
新高値2銘柄、新安値692銘柄。
NT倍率は13.49倍と低下。
25日線(21,717円)からは3.4%、200日線(22,284円)からは5.8%のマイナスかい離。
下向きの5日線(21,360円)も上に遠のいた。
26週線(22,461円)と52週線(22,375円)のデッドクロスの可能性も高い。
騰落レシオは58.55%で3日連続の70%台。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.895%。
買い方▲17.687%(16年2月12日▲25.918%)
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△0.850%。
買い方▲24.980%(前日▲26.489%)
Quick調査の信用評価損率は▲13.63%と2週連続悪化。
12月14日時点の裁定買い残は3,817億円減の7,277億円。
16年11月以来の1兆円割れとなった。
同裁定売り残は984億円減の6,362億円。
「メジャーSQを挟んで減少した」という解釈と「金利低下が裁定機会を失わせた」という解釈が可能だ。
17日現在の株数では買い残3億2,440万株、売り残2億5,179万株。
売り残と買い残の逆転は底打ちサインになる可能性はある。
空売り比率は41.0%と低下。
ただ上場初日でソフトバンクの売買が増加したが、まだ空売りができなかったというのが主因での低下。
芳しくはない。
40%超は13日連続。
空売り規制なし銘柄の比率は5.6%。
日経HVは20.3。日経VIは23.07。
日経平均採用銘柄のPERは11.73倍。
12年10月の水準まで時計は逆戻りした格好。
EPSは1,789円。
ほぼ1,790円水準で固まってきた。
今年大発会の1,519円からは約300円の増加だ。
東証1部の株式益回りは7.67%。
東証1部のPBRは1.08倍だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比290円安の20,630円。
高値21,135円、安値20,505円。
3月23日の終値ベースの安値20,617円、3月26日ザラバベースの安値20,347円が近づいてきた。
日足の一目均衡の雲ははるか上。
週足の雲を下抜けて3週目。
下限は21,684円だ。
週足の勝手雲を下抜けたのは10月最終週。
下限は22,955円。
月足の勝手雲の上限は21,961円、下限は20,120円。
今週は雲の中にはいっており、ココは死命線となっている。
ボリンジャのマイナス2σは20,952円。
昨日もここで止まった。
マイナス3σは20,570円。
逆にマイナス1σは21,334円だ。
気学では「不時の高下を見せる。後場の波動に注意」
金曜は「弱体日。戻り待ち売り方針良し」
邪魔なのは日経朝刊の「株に売られすぎサイン」だろうか。
記事の中身は悪くないのだが、「活字の指摘」は逆に相場が動くというのがアノマリー。
古い格言では「月の20日にもの売るな」だが・・・。

気になるのは下がってきた銘柄の信用倍率が上昇していること。
「安くなったから買う」のいつもの動きだ。
例えば東京エレクトロン(8035)は信用売り残16万株、買い残221万株。
トヨタ(7203)はさほどの下落ではないが売り残70万株、買い残314万株。
「押し目買い」で注目したいが、この信用残の整理は時間がかかるかも・・・。
むしろ低信用倍率の方が役立つかも知れない。

日経朝刊の「市場展望」
見出しは「TOPIXが12月安値。翌年は株安?」
1990年から2017年までの28年間。
TOPIXが12月年初来安値を更新したのは6回。
そのうち5回は翌年のTOPIXはマイナス。
解説は「今年のTOPIXは1月に1,911と高値をつけた後は右肩下がり。
昨日今年の最低1,556まで下落した。
銀行や自動車の景況が大きいからだ」。
日経平均では1949年以降、12月に安値を付けたのは07年など11回。
そのうち翌年に日経平均が下落したのは「07年→08年、00年→01年」など7回。
90年以降は5回のうち4回が下落。
「96年→97年。07年→08年」などだ。
「師走安はその後の波乱のシグナル」は避けたいところだ。

証券市場はどちらを向いているのか、というのは永遠のテーマ。
普段は隠れているのだが時として頭をもたげてくる。
昨日のソフトバンクの上場もその例だろう。
この1か月解い言い続けてきたのは「ドコモやKDDIが欲しいですか」ということ。
「5%の配当利回り」の謳い文句はほぼ瞬間で5.85%の配当利回りに上がってしまった。
株価が15%も下げたからである。
「なりふり構わぬ」営業姿勢が3,800億円の評価損に繋がり、「恥ずかしい結果に終わった」とのコメント。
そんな問題ではないだろう。
「稀代の相場師の孫正義氏の売りに買い向かって勝てるわけないよ」という声もあった。
失われた3,800億円の向こうに失わなかった3,800億円があるということだ。
9万人の株主からの株式市場に対する不信感は一朝一夕には拭えない。
年平均360億円の手数料を支払う発行体と個人投資家。
証券会社に取ってどちらが大事なのか。
かつての損失補填とはもちろん事例は違う。
しかし基本的考え方は変わっていないような思いがする。


NYダウは351ドル安の23,323ドルと反落。
NASDAQは147ポイント安の6,636ポイント。
S&P500は39ポイント安の2,506ポイント。
ダウ輸送株指数は297ポイント安の9,147ポイント。
SOX指数は4.24%下落。
3市場の売買高は108.1億株増加。
CME円建ては大証比290円安の20,630円。
ドル建ては大証比255ポイント安の29,665ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比320円安の20,600円。
ドル円は112.47円。
10年国債利回りは2.762%。


225先物はメリル・アムロ・ソジェン・野村・大和が買い越し。
HSBC・JP・GS・モルスタ・クレディが売り越し。
TOPIX先物はJP・ソジェン・ナティクス・ドイツが買い越し。
大和・GS・日興・UBS・野村が売り越し。

テクニカル的には新光商(8141)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇
ロゼッタ(6182)…動兆
ロゼッタに注目する。
同社は人工知能とWeb検索活用の自動翻訳サービス・ソフトを提供。
産業向け翻訳に特化した格好だ。
2025年には人間に代わって機械が翻訳する究極の自動翻訳機を完成予定。
「我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する」することがミッションだ。
東京五輪、大阪万博はインバウンド需要拡大期待。
業績は好調。
今期は過去最高売上高、過去最高営業利益だ。
(1,950円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=6182


◇━━━トラッキング━━━◇
…7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
11/30◆EG(6050)2,676円→2,236円 ロスカット
12/05◆ETS(1789)441円→400円 ロスカット
12/06◆ヤマシンF(6240)883円→722円 ロスカット
12/07◆内外テック(3374)1,478円→1,176円 ロスカット
12/10★ソレイジア(4597)167円→162円 調整
12/12★ワークマン(7564)7,910円→7,580円 調整
12/13◇アンジェス(4563)384円→384円 タッチ
12/14◇セグエ(3968)1,554円→1,671円 タッチ
12/17★オプティム(3694)4,850円→4,650円 調整
12/19☆ANAP(3189)678円→694円 堅調

 

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