株ニュース
NY「ちゃぶ台返しのような印象」
2018/12/12
NYダウは寄り付き直後に300ドル超の上昇がありながらも一時200ドル程度下落した場面もあり小幅反落。ボラの高い展開は継続した。
「米中通商協議を巡る楽観と悲観の交錯。英国の政局不安とFRBの利上げの早期終了観測が圧迫要因」という見方だ。
トランプ大統領は朝方「中国とは極めて建設的な対話が行われている。重要な発表に注目するように」とツイート。これを受けた株式相場は昼前まで堅調に推移した。
ちゃぶ台返しの背景はやはりトランプ大統領。
「メキシコとの国境の壁建設費用は民主党と11日に合意に至る可能性は低い」との見方を示した。
「望むものが得られなければ、連邦政府機関を閉鎖する。国民は犯罪者や薬物依存者が国内に大量に入ってくることを望んでいない。国境警備のために政府機関を閉鎖することを誇りに思う」。
ホワイトハウスで民主党幹部との会談はテレビカメラの前で激しい言い合い。一部の連邦予算の期限が切れる21日までまでの合意がクローズアップされた。
11月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇。市場予想の横ばいを上回って着地。
10年国債利回りは2.87%台。為替市場では「米中関係を巡る見通しは好転した」との解釈。
ドル円は113円台前半で推移。