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NY「一時休戦で上昇」
2018/12/04
週明けのNY株式市場は続伸。米中首脳会談で貿易摩擦問題は執行猶予。解消への取り組みを進めることを好感し貿易摩擦激化への警戒感が後退。幅広い銘柄が買い物優勢となった。
中国製品への追加関税引き上げなどを90日間猶予するという「貿易戦争の一時休戦で折り合った」との解釈だ。
トランプ大統領が「中国が米国の自動車に課している40%の関税の引き下げや撤回で同意した」とツイート。これも好感された。
NYダウは終値ベースでは287ドル高だったが一時上昇幅は440ドル高まで拡大。11月上旬以来約週3週間ぶりの水準を回復した。
もっとも利益確定売りも見られ上昇鼻を130ドル前後まで 縮小した場面もありボラの高い動きとなった。
個別では中国関連とみなされる航空機のボーイングや建機のキャタピラーが上昇。この2銘柄のNYダウ上昇寄与度は111ドル。半導体・自動車などのセクターも堅調だった。
ロシアとサウジアラビアが生産調整を延長することで合意。原油先物相場が上昇し石油・素材セクターも相場をけん引した。NASDAQは110ポイント高。
ISM製造業景況感指数は59.3ポイントで着地。前月から1.6ポイント上昇し3カ月ぶりの上昇となった。市場予測の57.9を上回った。
10年国債利回りは3%割れ継続。ドル円は113円台後半での推移。