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株ニュース

No.440「比率」

2018/10/17

先日、あるFXの専門家氏からの質問。
「櫻井さんも黄金比率は使われますよね」。
「いえ、まったく」とお答えしたら・・・。
「え?」と絶句され「どうしてですか」。
「原理原則がいまいち理解出来ないので」。
「でも自然界でアチコチにありますよ」。
それでも「でも使わないと思います」。
日頃使っている人にとっては異常な返事だったのだろうか。
そもそも・・・。
黄金比率はデザインの世界からきた比率。
「ものを美しく見せるため」というのが大義名分である。
結果的にピラミッド、ミロのヴィーナス、パルテノン神殿などがその比率。
モナ・リザ、サクラダ・ファミリア、凱旋門、アップルのロゴ、ツイッターの鳥などもそうだとされている。
美しさと言う点では比類はないのかも知れない。
では罫線が美しく見えると株が上がるという訳でもないと思う。
しかし、価格の「支持帯」と「抵抗帯」を予測するテクニカル分析ツールとなり信奉者は多い。
ちなみにこの黄金比率というのはフィボナッチとも呼ばれている。
1:1.618の比率だ。
だから61.8%とか38.2%とかいう数値で上昇下落の極地を罫線で表現している。
自分が納得して信用するならそれはそれでいいだろう。
面白いのは第二黄金比率があること。
近似値は1:2.618だが話題になることはない。

市場関係者は黄金比率しか言及しないが実は「白銀比率」というにも存在する。
数値では・1:1.414だ。
これはA版やB判など用紙のサイズ、風呂敷、法隆寺、菱川師宣「見返り美人図」などがそうだという。
別名「大和比」ともいう。
法隆寺、キティちゃん、ドラえもん、グーグルのロゴなどが該当する。
そして第二白銀比率は1:2.141だがこれも注目はされない。
欧米は螺旋から発生した「黄金比率」、日本は正方形から発生した「白銀比率」が好まれるというのが定説。
ちなみに「青銅比率」は1:2.303。
「白金比率」は1:1.732。
どうして黄金比だけが突出して登場するのかは不思議なことだ。
自分の好みのものを使えば良いだろう。
原因から結果があると錯覚するから手品もは成立する。
逆に結果から原因を類推するのはテクニカルの求めるところとすれば、スケールは多いほどいい筈だ。

ちなみに黄金比は「装飾」、白銀比は「実用」。
同様に「華美」と「簡素」。
「動」と「静」。
「拡大」と「相似」。
これは西洋と東洋の違いかも知れない。

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
10/02◆ライトアップ(6580)2359円→2144円 ロスカット
10/03◆シルバーライフ(9262)5680円→5110円 ロスカット
10/04◆ピーバン(3559)1968円→1928円 ロスカット
10/05◇コムチュア(3844)4060円→4345円 タッチ
10/09◆ラクオリア(4579)1362円→1245円 ロスカット
10/10★MDV(3902)1862円→1880円 堅調
10/11◇DIT(3916)1500円→1667円 タッチ
10/12☆丸和運輸機関(9090)3760円→3830円 堅調
10/15★エクスモーション(4394)6070円→5540円 調整
10/17★ロコンド(3558)2070円→2032円 調整

 

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