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株ニュース

No.439「サクラサク」

2018/10/17

NY株式市場は大幅反発で主要株価3指数が軒並み2%超の急伸。
3指数の上昇率はいずれも1日としては3月以来の大きさ。
小型株中心のラッセル2000も約2年ぶりの大幅な上昇率となった。
ゴールドマン・サックスやユナイテッドヘルス・グループなどの主要企業の決算を好感。
9月の鉱工業生産指数が0.3%上昇し4カ月連続での上昇。
8月の求人件数(季節調整済み)は713.6万件で2000年の統計開始以来の最高水準を更新。
好決算と堅調な経済指標が背景との解釈だ。
「株は下げなきゃ上がれない」が現実化したと考えるべきだろう。
「材料は後から付いて来る」だ。
引け後に決算発表したネットフリックスは時間外取引で急伸。
「NASDAQの8月下旬の最高値からの下落率が9.6%で止まった。
10%を越えなかったことは調整相場入りではない証左」という見方もある。
10年国債利回りは3.16%台と小幅な動き。
「リスクオン相場入りしたように見える。
世界的に株価は再び上向いており、前週に見られたパニックは収まった」と言う声が聞こえる。
こうなってくると英国のEU離脱交渉、イタリア予算案、サウジアラビアの記者殺害疑惑などは材料視されない。
市場の不思議さだ。
「今日はマイナスのニュースがなかったという点でこれまでと異なる」という見方は実に面白い。
ドル円は112円台前半で推移。


自律反発的な上昇。
寄り付き26円高でザラ場マイナス圏もありながら日中値幅280円で高値引け。
月曜が423円安で火曜が277円高。
前日高値を上抜き200日移動平均線(22503円)を回復。
52週線(22527円)も上回った。
物足りないのは新高値9銘柄、新安値303銘柄だったこと。
ただソニーが11日ぶりでプラス。
「10連敗の過程で日足は陽線が多く、逆張り買いの対象になっていた。
安川電は減額修正の翌日には急落したが、その翌日から反発し3日続伸。
決算発表を前にそろそろ個別銘柄の足取り変化をチェックしておいた方がいい」という声も聞こえる。
騰落レシオは99.19。
NT倍率は13.36倍。
25日線(23354円)からのかい離はマイナス3.5%。
200日線からのかい離はプラス0.2%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.620%。買い方▲11.891%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.61%。買い方▲19.41%。
空売り比率は45.%で11日連続の40%超。
月曜の48.2%が頂点。
空売り規制なし銘柄の比率は月曜の8.8%から7.0%に低下。
10月12日現在の信用買残は1657億円増の3兆595億円。
週間増加額としては3月2日時点の1699億円以来の大きさとなった。
信用売残は1170億円減の7844億円。
日経VIは24.32。
日経平均採用銘柄のPERが12.99倍でEPSが1735円。
東証1部の株式益回りは月曜の7.03%から6.98%に低下。
シカゴ225先物終値は大証日中比455円高の22875円。
26週線(22707円)、5日線(22722円)、75日線(22730円)など。
22700円どころの節目を全部取っ払った格好だ。
一目均衡の雲の上限(22592円)も上抜いてきた。
もっとも勝手雲の加減は23310円、上限は23989円でまだ上にいる。
黒くねじれるのは24日の予定。
ボリンジャのマイナス1σが2万2686円。
やはり25日線奪還が欲しいところ。
気学では「前後場仕成を異にする。但し後場大引け安は買い」とややこしい。
明日は「変化を起こす重要日」。
「株高の日」そして「変化日」の水曜日。
ダメ押しから反転というモードは現実化した。
壮大な課題は年足陽線基準(23506円)の回復だ。
その前に9月中平均23188円がある。

結局「売りたい人が多かったから安かった。買いたい人が増えたから戻した」というところだろうか。
原理原則を考えれば「ナニワのことは夢のまた夢」。
現実に即して市場のことは考えるべきであって決して夢ではない。
「魔物が棲む10月」なんてことに騙されてはいけない。
因みに…。
1950年以降、NYダウの11月から翌年4月までの平均上昇率は7%超。
4月から10月までの上昇率は0.5%未満というのが歴史。
バイロンウォーン氏は下落の最中に「今回の動きは強気相場の調整。
年末にS&P500は3000ポイントに向かおう」とコメントしていた。
GSは「S&P500の強いファンダメンタルズは、市場の売りが限定的であることを示している。
S&Pの調整は通常5%程度。
1928年以降、71営業日に1回は5%下落の調整があった。
10月11日時点で5%下落していたが既に69日経過していた。
日柄と値幅を考えればそれ以上の下落の可能性は低かった」。
とはいえS&P500の年末予想の1850ポイントというのはショボイが・・・。

「双子の赤字」という懐かしい言葉が登場してきた。
米国の財政赤字と貿易赤字の2つの共存のことだ。
17年のモノの貿易赤字は1962億ドルと9年ぶりの悪化水準。
18年の財政赤字は減税の影響もあり1兆ドル超の赤字見通し。
「双子の赤字は米経済のバランスが欠けていることを示している。
市場にゆがみをもたらす」は教科書的解釈。
1980年代のレーガン政権時代に起こった「双子の赤字」。
もたらしたのは85年の「プラザ合意」での円高。
それに伴うカネあまりでのバブル。
うなだれた米国と胸を張る日本という構図が甦って来る気がしてならない。

「季節外れの桜開花相次ぐと・・・全国で350件。
何年前の出来事かは忘れましたが、相場が悪くもたもたしているとき。
確か茅場町の霊岸橋のたもとの桜が、狂い咲き。
相場がそれから反転したような記憶。
今回も吉兆と見たいところです」と市場関係者。
なんでも株に結びつける人は多いがそれこそ「サクラサク」の気持ちも味わいたいもの。
「鎧橋のたもとでは 季節外れの向日葵も咲いていた。相場の転換期では しばしば見られる現象」。
そういう兜町人の声も紹介されていた。


NYダウは547ドル高の25798ドと反発。
NASDAQは214ポイント高の7645ポイント。
S&P500は59ポイント高の2809ポイント。
ダウ輸送株指数は190ポイント高の10744ポイント。
SOX指数は3.31%の上昇。
3市場の売買高は75億株。
CME円建ては大証比455円高の22875円と高値引け。
ドル建ては大証比490ポイント高の22910ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比450円高の22870円。
ドル円は112.30円。
10年国債利回りは3.163%。

225先物は野村・パリバ・三菱・ドイツ・みずほ・SBIが買い越し。
アムロ・ソジェン・クレディ・モルスタ・メリル・UBSが売り越し。
TOPIX先物は三菱・日興・JP・野村・GSが買い越し。
バークレイズ・大和・クレディ・メリル・アムロが売り越し。

テクニカル的にはコメダ(3548)、東邦鉛(5707)が動兆。


◇━━━ カタリスト━━━◇
ロコンド(3558)・・・動兆
ロコンドに注目する。
同社は靴中心の通販サイト運営が中核。
ECサイト支援などBtoBサービス育成
テレビCM効果で新規会員数の拡大継続。
「3年間で取扱高を3倍(300億円)、営業利益を10倍(30億円)にする」中期計画スタート。
EC×物流×ITの総合プラットフォーマー。
(2052円)
チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=3558

◇━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
10/01◇相模ゴム(5194)2551円→2731円 タッチ
10/02◆ライトアップ(6580)2359円→2100円 ロスカット
10/03◆シルバーライフ(9262)5680円→4940円 ロスカット
10/04◆ピーバン(3559)1968円→1951円 ロスカット
10/05★コムチュア(3844)4060円→4010円 調整
10/09◆ラクオリア(4579)1362円→1238円 ロスカット
10/10★MDV(3902)1862円→1900円 堅調
10/11◇DIT(3916)1500円→1647円 タッチ
10/12☆丸和運輸機関(9090)3760円→3840円 堅調
10/15★エクスモーション(4394)6070円→5570円 調整

 

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