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NY「リスクオフだがダウ輸送株指数の上昇は救い」
2018/10/16
週明けのNY株式市場でNYダウは終値ベースで89ドル安の25,250ドルと反落。「中国の消費鈍化がアップル製品の需要低迷につながりかねない」というGSのレポートを嫌気しアップルがNYダウを32ドル押し下げた。
ネットフリックスやアマゾンなど主力ハイテク銘柄にの下げが目立った格好。NASDAQは0.88%の下落でNYダウやS&P500をアンダーパフォーム。
サウジアラビア政府による著名記者の殺害疑惑で、米国とサウジの関係が悪化するとの懸念も投資家心理を悪化させた。「サウジは政府系ファンドを通じて多額の資金を米ハイテク企業などに投じている。米国への対抗措置として投資資金の引き揚げに動くとの連想につながった」という解釈だ。
9月の小売売上高が前月比プラス0.1%と市場予想プラス0.6%を大幅に下回った事も嫌気された。基本はリスクオフの相場展開。もっともNYダウは一時142ドル上昇する場面もあり相場観は一方通行ではない。ディズニーなどディフェンシブセクターが支えた構図もある。
ニューヨーク連銀製造業景況指数は予想の20.0に対し21.1で着地。2018年会計年度(17年10月~18年9月)の米財政赤字は7,789億ドル。前年度比17%(1,131億ドル)増加。赤字拡大は3年連続で6年ぶりの大きさ。
GDP比率は3.5%から3.9%に上昇したとの見方だ。
10年国債利回りは3.163%まで上昇後、株安を受けて3.158%。ドル円は111円台後半での推移。VIX(恐怖)指数は21.30。SKEW指数は128.32。ダウ輸送株指数が64ポイント高していたのは日本株には救いだ。