株ニュース
NY「大幅続落」
2018/08/13
週末のNY株式で主要3指数は大幅続落。「トルコ経済を巡る懸念で銀行株が下げ、リスク資産回避につながった。ハイテク株の下落も指数下落に拍車をかけた」との解釈だ。
週間ベースでは、NYダウが0.6%、S&P500が0.3%それぞれ下落。NASDAQは0.3%上昇した。
7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は総合指数が前月比0.2%上昇。6月(0.1%上昇)から加速した。「基調的な物価は引き続き底堅く、圧力が徐々に高まっている」との見方だ。
トランプ大統領はトルコからの輸入関税について、アルミニウムを20%、鉄鋼を50%と2倍に引き上げると表明。トルコを震源とする不安が他の新興国市場にも波及しリスク選好が後退。
安全資産とされる国債に資金が流れた。10年国利回りは一時2.853%と約3週間ぶりの低水準に低下。低下幅はイタリア不安が広がった5月下旬以降で最大となった。トルコリラが急落。対ドルで一時20%近く急落し最安値を付けた。1日の下落率としては2001年以来の大きさ。
ユーロ/ドルは1.1393ドルと、1.15%下落。下値支持線だった1.15ドルを下回り、2017年7月以来の安値を更新。ユーロは対円では1.56%安の126.03円となり、約2カ月ぶりの安値。ドル円は110円台後半での推移。
VIX(恐怖)指数は13.16%まで上昇。