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株ニュース

No.358「消化後の展開」

2018/07/12

NY株式市場は5日ぶりの反落。
2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を適用方針で貿易戦争への懸念が高まったとの解釈。
前日の東京やアジア市場同様だ。
ボーイングやキャタピラーなど中国関連銘柄の多くが値を崩した。
原油先物価格の急落も悪材料となった。
共和党のライアン下院議長が「関税の導入は中国との通商問題を解決する上で適切な方策ではない」とコメント。
効果のほどは疑問だ。
一方でトランプ大統領は「NATO加盟国の拠出額拡大はまだ不十分」とコメント。
バルト海パイプラインを支持しているドイツを「ロシアの人質だ」と非難した。
6月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%上昇と市場予想の0.2%上昇をやや上回って着地。
サービスや自動車、ガソリンなどが値上がりした。
6月の前年同月比は3.4%上昇で2011年11月以来の大幅な伸び。
市場予想は3.2%上昇だった。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア物価は前月比0.3%上昇した。
「トランプ政権が導入した鉄鋼・アルミニウム関税も物価の押し上げにつながっている」という指摘もある。
「物価圧力が安定的に上昇していることが確認されFRBは年内あと2回の利上げを実施する可能性がある」という見方は強い。
国債利回りは低下。
10年債利回りは2.845%。
為替市場では貿易摩擦懸念よりも好調だった6月の米卸売物価指数が注目されドルが上昇。
ドル円は一時1.3%高の112.17円まで上昇。
112円台は1月10日以来のこと。

2,000億ドルの追加関税リスト問題を最初に消化させられた東京株式市場。
事前からの想定の範囲内のイベントではあった。
しかし現実化してみればネガティブな解釈にならざるを得なかった。
TOPIX業種別騰落率で上昇は石油石炭、鉱業のみ。
下落率上位はゴム、海運、繊維、機械、非鉄など。
新高値48銘柄、新安値148銘柄と増加した。
午前10過ぎには一時450円超の下落。
終値ベースでは過去3日間の上昇幅約650円に対し下落率は40%超。
「4割以上が剥落したことになる。
25%の制裁関税340億ドルが発動されたのが7月6日。
この間、わずか4日で次の一手では休ませてくれない」との声がある。
騰落レシオは78.54%まで低下。
NTレシオは12.89倍まで低下。
25日線(22,353円)からは1.9%のマイナスかい離。
200日線(22,181円)からは1.1%のマイナスかい離。
7月6日時点の裁定買い残は前週比78億円減少の1兆8,094億円。
3週連続の減少。
同裁定売り残は165億円増加し8332億円。
こちらは4週連続の増加だ。
Quick調査の信用評価損率はマイナス13.38%と4週連続の悪化。
空売り比率は45.8%で19日連続の40%超。
ただ日経VIは17.70%と落ち着いている。
日経平均採用銘柄のPER13.08倍と落ち込んでいない。
EPSは1,676円だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円高の22,000円。
安値21,725円、高値22,160円だった。
NY株安よりもドル円の112円台が重要視された結果だろう。
気学では「転換注意日。後場の波動に乗ぜよ」。
明日は「逆向かい、突っ込み買い吹き値売りで駆け引きせよ」。
明日はミニSQ。
来週月曜が休場で3連休前。
「リスク回避の売りと押し目買いの交錯」だ。
7月5日の安値2万1462円を割り込まないことが肝要。
ボリンジャーのマイナス2σ水準は2万1535円。
今年9回目の3日連続陰線は避けたいところ。


トヨタが97年以来21年ぶりにドル建て社債を発行するとの報道。
総額20億ドル(2,200億円)という大きさだ。
世界規模で膨らむ資金需要への対応が背景というのは理解できる。
電気自動車、自動運転、シェアリングなど資金需要が旺盛なのもわかる。
資金調達の多様化も理解できる。
不可解なのは「水素エンジン」という言葉が見当たらないこと。
いつの間にか水素自動車は影を潜めてしまった印象だ。
ということは、電気自動車の傾斜して全固体電池に執着するのだろうか。
あるいは、全固体とリチウム電池の併用などが考えられているのだろう。
いつの間にかハイブリッドという言葉も消えてきた。
未来はエンジンではなく電池と自動運転。
いずれ答えは出てくるのだろうが・・・。

NYダウは219ドル安の24,700ドルと5日ぶりの反落。
NASDAQは42ポイント安の7,716ポイント。
S&P500は19ポイント安の2,774ポイント。
ダウ輸送株指数は212ポイント安の10,442イント。
3市場の売買高は60億株と少し増加。
CME円建ては大証比90円高の22,000円。
ドル建ては大証比120ポイント高の22,030ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比50円高の22,240円。
ドル円は112.00円。
10年国債利回りは2.840%。

225先物はアムロ・三菱・バークレイズ・クレディ・メリル・ソジェンが買い越し。
シティ・野村・SBI・JP・GSが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・日興・ソジェン・クレディ・モルスタが買い越し。
みずほ・大和・GS・バークレイズが売り越し。


外資系等は出光(5019)、昭和シェル(5002)、ヤマハ(7951)、リオン(6823)、キッツ(6493)、イントラスト(7191)、近鉄エクス(9375)、エーザイ(4523)、エクセディ(7278)、サカタタネ(1377)、モノタロウ(3064)、村田(6981)に注目。

テクニカル的には不動テトラ(1813)、前田建(1824)、キリン堂(3194)、大阪ソーダ(4046)、小林製薬(4967)、JCU(4975)、昭和シェル(5002)、出光(5019)、住友大阪セ(5232)、エラン(6099)、インソース(6200)、日総工産(6569)、新工電(6967)、エコス(7520)、ユニチャーム(8113)、ワキタ(8125)が動兆。

◇━━━ カタリスト━━━◇

すららネット(3998)・・・動兆。

すららネットに注目する。
同社はオンライン学習教材を全国の学習塾や学校法人や個人向けに提供。
学校、個人も契約数増。
現在の国数英3教科から5教科へ取り扱い教材の拡充目指す。
障害児の発達支援施設、海外、大学など新たなマーケット開拓。
(8,330円)

チャート

http://www.stockweather.co.jp/sw2/detail.aspx?code=3998


◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット

6/20◆WSCOPE(6619)1,811円→1,487円 ロスカット
6/21☆インフォテリア(3853)1,030円→1,090円 堅調
6/27◇インフォコム(4348)2,842円→2,940円 タッチ
6/28☆じげん(3679)846円→857円 堅調
7/02◆ラ・アトレ(8885)728円→663円 ロスカット
7/04☆インテージ(4326)1,152円→1,171円 堅調
7/05★ラクオリア(4579)1,139円→1,090円 調整
7/06☆エスプール(2471)1,405円→1,408円 堅調
7/09☆内外テック(3374)2,331円→2,365円 堅調
7/11☆CAP(3965)7,500円→7,850円 堅調

 

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